俳優・吉沢亮(25)が27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『パラサイト 半地下の家族』(監督:ポン・ジュノ/配給:ビターズ・エンド)舞台あいさつ付きプレミア上映イベントに登場しジュノ監督(50)、俳優ソン・ガンホ(52)をサプライズゲストとして出迎えた。
全員失業中で“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家と、“高台の豪邸”で暮らす裕福なパク氏の家。2つの家族の出逢いキム一家の長男と妹がパク氏の家で働き始めるのだが、予測不能な事態に突入することとなっていく……。
13年ぶりの来日を果たすこととなったジュノ監督へ上映後、惜しみない拍手が送られるなかイベントはスタート。ジュノ監督は、後半の展開はネタバレしないように呼びかければ、ガンホはほかのキャストのほ方が出演が多いため「主人公を演じたのは私だということを覚えておいて頂ければ」と、茶目っけたっぷりに笑いを誘った。
続けてジュノ監督は本作が自身が大学のときにした富裕層の家の家庭教師アルバイト体験を脚本に落とし込んだとう話。ガンホは役の話をもらったときに服装はいい感じのものだっただけに「裕福な家の役だと思ったら半地下の家に連れて行かれると思いませんでした」と、苦笑いする一幕も。
イベント後半、吉沢が花束を持参でお祝いに駆けつけ、これには会場も騒然!ジュノ監督のファンという吉沢は「緊張しすぎてうまく喋れる気がしないです。昔から観させて頂いていた方なので、うまく話せる気がしないです」と言いつつも、ジュノ監督の『母なる証明』が大好きといい「カレンダーで僕の好きな映画12の中に入れさせて頂きました。母の格好をして草原でフラフラさせて頂く画も撮らせて頂いて」と、興奮気味に話すことに。
本作について吉沢は、「純粋にスゲー!となって。ここ数年観た作品の中でも1番というか。いろんな要素が入っているじゃないですか!涙も、笑いも、ホラーも、サスペンスもあって、それが一切邪魔をせずというか、完璧に融合されていて、その中で韓国の格差社会も根底にあって。絶対に観るべき映画だなって思います。映画館に普段行かない方にも
こんなエンタメ作品があるんだと伝えたいですね」と、相当に感銘を受けたよう。
この熱烈PRにジュノ監督はお礼をした次のセリフが、「イケメンと気づいたのはいつですか」と、言い出しこれには吉沢もビックリ。吉沢は「小学校5年生のときですね」とからくも返すとジュノ監督は「4年生のときになんで気づかなかっったんですか?」と、一枚上手な切り返しで吉沢はタジタジ。
さらに、ジュノ監督は吉沢の出演する好きな作品へ、行定勲監督の映画『リバーズ・エッジ』を挙げ司会からもジュノ監督の作品のオファーが来たら?との問いかけに「夢のような日がくればいいですけどね」と、言いつつ大きく頭を下げる一幕や、「画だけでいろんな感情が見えるシーンがあるんです。どうやって撮影したんですか」と、興味津々に尋ねて解説され、納得と言った表情を浮かべる一幕もあった。
映画『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開!