アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の薮宏太(29)が16日、都内ホテルで主演ミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』(演出:ダレン・ヤップ)製作発表会見を女優・すみれ(29)、シルビア・グラブ(45)、俳優・小西遼生(37)、『芋洗坂係長』こと小浦一優(52)、ジャニーズJr.で『少年忍者』の元木湧(18)、村井國夫(75)らとともに開いた。
『キャッツ』や『オペラ座の怪人』と名作を生み出した作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『エビータ』『ライオンキング』などの作詞を手掛けたティム・ライスが、学生時代だったころに初めてタッグを組んで生み出した作品。旧約聖書の『創世記』内の『ジョセフの物語』をベースに、薮演じるジョセフの波乱に満ちた人生を描く。
ポスタービジュアルと同じ、白のロングコート衣装で現れた薮。衣装はまだ仮のものだそうで、ポスタービジュアル用なことを明かしつつ「不思議な気持ちです。どこかで薮宏太“降臨”と書いてほしいくらい」と、心情を。
主演に抜てきされたことへ、「とても歴史のある作品で、初めて日本人キャストで上演される作品でもあります。そこでジョセフとして演じさせて頂けることを嬉しく思います」と、喜びを静かに噛み締めたよう。
さらに、薮は本作の東京公演は日生劇場での上演となることへ、「ジャニーズJr.時代から日生劇場には立たせて頂いているので思い入れの深い劇場です。その場所で、人の痛みがわかるジョセフを誠心誠意、そういう部分を僕が頑張って伝えられればなと思っています」と、意気込みを口にした。
一方、元木はマイクをとって話をしようとしたが、マイクが入っておらず、薮から「わざとだな(笑)」とからかうと、「違います」と、苦笑いしながら和気あいあい。「自分はジャニーズで、いくつか舞台に出演させて頂いてますが、本格的なミュージカルに初めて主演させて頂きます。すごく緊張していて、自分へのワクワク度が高まっています!先輩たちの歌を見ながら学んできたらと思っています」と、ときにはにかみながらコメントを寄せた。
本作はジョセフの人生をたどるようにロック、バラード、シャンソン、カントリー、ロカビリーなどさまざまなジャンルの楽曲で歌のみで展開していくことも特徴。それだけに元木は「全編ミュージカルで歌というのは、自分に表現できるか不安ですけど、一生懸命練習して、先輩たちに追いついていけるように頑張りたいと思います」と、気持ちを。
薮はといえば「さまざまな曲があるなと。全編歌なので読むセリフがないんです。だから、各ジャンルの曲のなかで説得力のある歌を歌わないといけなくて」と、気負いもあるようだが、「耳馴染みのいい曲もあるのですっとお客様の心に届く曲もあると思います。僕自身が理解したうえで、曲への意味を込められたらと思っています」と、解釈をしっかりしていくようだった。
ロンドンで本作を鑑賞したという薮は「楽曲の力がこんなに人の心を動かすことができるんだと思いました。作品を生で観たことによってやる気がふつふつと湧いてきましたね」と、気合が入ったよう。
そんな作品への演技プランについて演出のダレン氏からもメッセージをもらったという薮は、「とにかくこの作品は観た後にハッピーになる、友達を思いやる気持ちが芽生えてほしいと言っていました。ジョセフの優しい人柄を宏太なりに演じてほしいと言われました。ロンドンでも、ブロードウェイでも上演されていますけど、宏太なりのジョセフとして演じてほしいと言われてすごく気持ちが楽になりました」と、自然体で演じていくようだった。
会見で元木の年齢を18歳と聞いて、村井が「孫だな」と感慨深げだったり、薮も「今回始めて一緒の作品に出演していますけど、後輩も増えてきたなって」と、しみじみ。元木からは「信頼しています。話したことはないけれど……」と、信ぴょう性が疑わしい部分があったのか薮が「誰から言われたの?」と聞くと、元木は「『Snow Man』の佐久間(大介)くんから、『優しいからいろいろ聞きなよ』と言われて。安心してやれそうです」と、ソースがしっかりあったようで薮も「あとで褒めておきます(笑)」と上機嫌になりつつ、「そのイメージを壊さないように気をつけます」と、いい先輩でいてあげるそうだ。
ミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』東京公演は4月7日から同27日まで日生劇場にて、大阪公演は5月14日から同18日までオリックス劇場にて上演!