俳優・大野拓朗(28)、船越英一郎(56)、主役の父上役を演じた猫・金時(雄、4歳)が9日、東京・角川シネマ新宿で映画『猫忍』(監督:渡辺武/配給:AMGエンタテインメント)完成披露試写会舞台あいさつを渡辺監督(51)とともに開いた。
2013年にテレビドラマが放送され、14年には劇場版映画作品化されるなど一大旋風を巻き起こした『猫侍』シリーズ。同作ではツンデレ白猫の玉之丞を演じた猫・あなごが大人気となったが、それに続く金時が本作で映画デビューを果たす。霧生忍者の久世陽炎太(大野)が生き別れの父そっくりのデブ猫(金時)に出会ったことから始まる、癒され、笑える冒険が描かれる。
映画初主演となる大野は、「アクションも結構たくさんやらせて頂いて、忍者のアクションが、時代劇の刀を使うアクションとは違っていて、体勢を低くして、肉弾戦ありつつ刀を使いつつ。しかも、忍者らしく素早く動いたりとか、いろんな要素があって、いままでアクションはいろいろやらせて頂いてますけど、1番難しかったし1番しんどくて。山の中で朝6時から何本も走らされ、それが昼まで続いて、その後、敵の忍者と戦わされ」と、相当にハードだったとしみじみ。
船越と大野は本作で父と息子という関係だが、実は芸能生活においても、家族のような絆があるそうで、大野は「デビュー当時から芝居とはなんぞやということを1から教えて頂いたんです」と、語りだす。連ドラへの出演が決まった際に、船越に相談したところ1クールの間、衣裳部屋に寝泊まりさせてもらったというエピソードや、船越自身がその部屋を掃除してくれたという話などが飛び出し、「お礼を言わせて頂いたんですけど、船越さんは『俺に恩返しする必要はない。今度は後輩ができたときに同じことをやってやれ』と言われて、それがずっと心に残っています」と、羨望の眼差しをしていた。
ほかにも、金時と船越がそっくりだとSNS上で話題となっているそうだが、船越が観客たちに「似てるなと思われる方は?」と、聞くと結構大きな拍手があり「そんなにあるんですか!?」と、ビックリしたり、本作が6月の上海国際映画祭パノラマ部門の正式招待作品に選出されたことを伝えられ大野は「『V6』岡田准一さんの主演の『追憶』も呼ばれているので……。『追憶』、そして『猫忍』!」と、大感激だった。
船越から「クライマックスは笑劇の大どんでん返しもあるんです!」と、PRがあれば大野は「みなさんの癒やしになれる作品になっていると思います。金時のかわいさに癒やされて、ほっこりできるお話ですので、あすへの活力にしてもらえたら!」と、呼びかけつつ、舞台あいさつ終了後には金時を胸に抱いて場内を練り歩き、観客たちの視線を釘付けにしていた。
映画『猫忍』は20日より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!