アニメーション『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(監督:田口智久/配給:東映アニメーション)公開記念舞台あいさつが22日、東京・新宿バルト9で開かれ出演声優16人が登壇する華やかなものとなった。
『デジモンアドベンチャー』20周年を記念し制作された作品で、TVアニメ『デジモンアドベンチャー』の主人公・八神太一ら“選ばれし子どもたち”が成長したその後の冒険が描かれる。会場には、八神太一役・花江夏樹、アグモン役・坂本千夏、石田ヤマト役・細谷佳正、ガブモン役・山口眞弓、武之内空役・三森すずこ、ピヨモン役・重松花鳥、泉光子郎役・田村睦心、テントモン役・櫻井孝宏、太刀川ミミ役・吉田仁美、パルモン役・山田きのこ、城戸丈役・池田純矢、ゴマモン役・竹内順子、高石タケル役・榎木淳弥、パタモン役・松本美和、八神ヒカリ役・M・A・O、テイルモン役・徳光由禾とともに、田口監督も登壇となった。
会場では、センターに机が設置され、まるで卒業式といった様相で、1人ずつセンターに立って思いの丈をコメントしていく。その順番はパートナーデジモンと、そのパートナーの“選ばれし子供”のキャストという順番であいさつしていくことに。先陣を切ったのは徳光で、「きょうまでテイルモンとして参加できたことを嬉しく思います」など、バシッと決まったあいさつをしてキャスト陣が拍手を送る。
続く、M・A・Oは1歩前に出るようにと促されるも一歩下がるというそれだけで気持ちが伝わってくるような仕草をしたり、榎木は「“しめじ淳弥”です!」と第一声からネタを仕込んで笑いを誘ったり、竹内がゴマモンとしてしゃべって「あとはうまくまとめてくれ!」と池田にパスすれば池田が「恐縮です~」とパルモンのモノマネで切り出し会場を爆笑させるバトンのつなぎ方を見せ楽しませたりと和気あいあい。
一方、櫻井はキャラクターたちが大人になった姿を通して、「作品として失ったものもあれば新しくお見せできたものもあると思います。あるシーンで太一を見たアグモンの目が見開くというシーンはすごく感動して、僕がこの『デジモンアドベンチャー』へ思っているものと似ているのかなって。作品が大きく広がっているんだと重ねて観ちゃいました」と、しみじみ。
坂本は序盤からほかのキャストのコメントを聞いていて「もう泣けてきたんだけど」といって、「まだ早い!」とツッコミを入れられる瞬間もあったが、田村も、「正直寂しくって……」と涙ながらにスピーチをする一幕もあり、笑いから感動まで、それぞれの思いを乗せた時間が流れていた。
そして終盤、坂本はキャスト陣へ「いいチームになってここに集まれたことを嬉しく思います」と、キャスト同士のつながりを語り、花江も「(デジ)モンの先輩方といま、ここに立っているということが嬉しくて。初めてアフレコしたときも優しく迎えてくださって、セリフを通しても一緒にお話させて頂いても、伝わってくるので、それに恥じないお芝居をしないとなと思っていたので、嬉しいです」と、笑みを浮かべ、細谷も「頑張ってよかったなと今思っております」と、うなずいた。
そして花江から「監督のこだわりが随所に散りばめられていて、音楽がところどころでかかって、当時の記憶が蘇ってきたりとかしました。またいろいろと見返したい部分もあるので、みなさんも引き続き応援してくれると嬉しいです」と、メッセージを寄せた。
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』は公開中!