林遣都&小松菜奈 三秋縋氏原案の「恋する寄生虫」映画化でW主演!「今まで見たことのない恋愛映画になっている」と自信

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映画『恋する寄生虫』でW主演

 俳優・林遣都(29)、女優・小松菜奈(24)が2021年公開予定の映画『恋する寄生虫』(配給:KADOKAWA)でW主演を果たすことが8日、発表された。

 作家・三秋縋(みあき・すがる)氏が手掛けた10万部突破のヒット作『恋する寄生虫』が原案。心の痛みを抱えた孤独な若者の切ない恋愛を描いており、極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂賢吾役を林、視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙ひじり役を小松が演じる。

 そんな本作のメガホンを取るのは、CMやミュージックビデオを中心に多岐にわたり活躍を広げる柿本ケンサク氏。柿本氏といえば、TOYOTA、コカ・コーラ、ユニクロ、Kanebo、Panasonicなどの企業CM、近年では、長澤まさみ出演の『UNDER ARMOUR』や、菅田将暉と中村倫也が共演した『アサヒスーパードライ』など話題作を手掛けたことでも知られている。さらに、脚本を手掛けるのは『長い散歩』(06)、『眉山―びざん―』(07)、『トワイライト ささらさや』(14)を手掛けた山室有紀子氏が務める。

 今回の起用に林は、「『恋する寄生虫』は普通の恋愛映画ではないファンタジックな要素もありつつ、軸として描かれるのは人の心の変化です。人生に行き詰っていた人間が、誰かと出会って感じたことのない喜びを味わい、思いがけないところにたどり着く。この映画も、誰も想像できない世界が広がっている新しいラブストーリーになっていると思います。物語は高坂と佐薙の2人の関係性をメインに進んでいきますがさらに内容や設定にも一癖あり難しい役柄です」と説明。

 さらに、林は「毎回想像を超えるアイディアをくださった柿本監督に出会えたこと、そして小松さんとお互いの心を通わせながら気持ちをぶつけ合いお芝居できた撮影の日々はとても印象深いものとなりました。きっと今まで見たことのない恋愛映画になっていると思うので、観ていただけるみなさんには登場人物それぞれの感情の変化を想像しながら楽しんで頂ければ嬉しいです」と、メッセージを寄せている。

 一方の小松は、「“寄生虫”がキーワードになるラブストーリーという今までにない作品で、柿本監督と林さんとこの作品でご一緒できたことは非常に光栄でした」と、座組に感謝しつつ、「社会に馴染めない不器用な2人の恋愛は初々しく新鮮で、佐薙ひじりを演じる日々はとても愛おしい時間でした。視線恐怖症に苦しむ繊細なキャラクターである佐薙ひじりを演じるうえで、迷いや不安もありましたが、撮影が進んでいく中で彼女を理解していき、最後には素直に感情をぶつけられたと思います」と、役作りに胸を張る。

 共演した林へは、「林さんの現場に挑む姿勢は勉強になることばかりでした。演じる役や作品に対する姿勢やアプローチがとてもカッコ良く、そしてセリフや演技について相談すると倍にしてアドバイスを返してくださいました。今回ご一緒できてとても嬉しかったです。素敵な物語に柿本監督の個性が混ざり合い、きっとこれまでにない新しい作品になっていると思います」と、仕上がり具合を伝えている。

 ■STORY
 極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に過ごす青年・高坂は、視線恐怖症で不登校の少女・佐薙の面倒を見ることに。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。クリスマスに手をつないで歩くことを目標にリハビリを始めた二人はやがて惹かれ合い、初めての恋に落ちていくが――。

 ■柿本ケンサク監督コメント
 〇『恋する寄生虫』をどのように映画化したいと考えた?
 僕は『恋する寄生虫』というラブストーリーを通して<心>の在り方についてを描きたいと考えました。
 人間の心はどこにあるのか? 心は目にも見えないし形もないけど確かにそこにある。
 主人公の二人は虫に寄生され、そのせいでこの社会に馴染めずにいます。
 社会不適応に苦しむ二人こそが弱さを知る者なのです。
 今、社会全体が大変な状況に置かれている中、自分を含む多くの人が未来への希望を失う危機に瀕しています。
 こういう状況だからこそ、本当に大切なものが何かを見失わないよう常に自分自身の心に耳を傾けたい、そんな思いを込めています。

 ○林遣都、小松菜奈について
 林さんが、この映画に心を、小松さんが命を与えてくれました。
 主人公二人が抱える不安や悩みは目に見えるものではなく、心の奥の方に隠れています。
 そんな弱さを演じるのは簡単なことではない。その弱さに真剣に向き合ってくれたことに僕は日々、学びを得ました。
 結果、僕が想像していたものを遥かに超え、新しい物語へと成長させてくれました。

 (c)2021「恋する寄生虫」製作委員会

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三秋縋「恋する寄生虫」書影(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)