ダンス&ボーカルグループ『GENERATIONS from EXILE TRIBE』のボーカル・片寄涼太、女優・橋本環奈がW主演した映画『午前0時、キスしに来てよ』。 同作のBlu-ray&DVDの17日の発売へ向け、ビジュアル・コメンタリー収録が行われ、2人が撮影秘話などを語った。
本作は漫画家・みきもと凜氏が『別冊フレンド』(講談社)で連載中の同名作。超がつくほど真面目な優等生ながら、実はおとぎ話のような王子様との恋に憧れる夢見がちな女子高生・日奈々(橋本)。ある日、日奈々の学校に、国民的スーパースター・綾瀬楓(片寄)が映画の撮影でやってきて運命的な出会いを果たす。楓の気取らない性格とやさしさにふれ、どんどん楓に惹かれていく日奈々だったが……。絶対バレてはいけないスーパースターとJKのヒミツの恋の行方を描くラブストーリーに仕上がっている。
今回、ビジュアル・コメンタリー収録に初めて臨むという片寄に、橋本は「注意しなきゃいけないのは、観ちゃうこと。黙っちゃうの」と、アドバイス。片寄は「ビジュアル・コメンタリーパイセン……ビジュコメパイセン的には、ちゃんとしゃべらないといけないと」と、軽口を叩いて場を和ませた。
試写以来、久々に本作を観るという橋本。かたや片寄は、公開1ヶ月後に劇場に足を運んで鑑賞したといい、「素敵な映画だと思いました」と、自信。橋本は「どんなテンションで言ってるのかわからない」と笑いながらも、初めて2人で鑑賞することが「楽しみ」と期待を寄せて画面を見つめる。
映像がスタートするやいなや、映し出される“フジテレビ”のロゴに「フジテレビさん、ありがとうございます」とコメントする片寄。“黙るのはNG”という自身の忠告にあまりに従順な様に、橋本が「全部拾うじゃないですか!」と、ツッコミを入れ和気あいあい。
スターでありながら、実はお尻が大好きな“お尻星人”の楓に日奈々がパンツを目撃されてしまう場面では、橋本が「(スカートの下に)何を着るか、すごく相談した」と告白。「原作では柄の入ったパンツだったんですよ」と、あえて原作と変化をつけた衣装で臨んだそうだ。
続いて、盛り上がったのは、楓が突如、日奈々の学校に現れるシーン。片寄が「私靴に私物のデニムっていう。ただの俺」と話すと、「それパワーワードだなぁ、“ただの俺”」と橋本。実は、本作には同シーン以外にも片寄の私物が衣装として登場しており、本人による解説は必聴。片寄自身が積極的に意見を出したという、衣装総数70着にのぼる楓のファッションも見逃せない。
また、楓が日奈々に「今度、君の名前教えて」と伝える場面では、「(今度ではなく)いま聞きなさいよ!」と互いに声をあげ、純粋に映画を楽しむ姿も。
さらに、特報映像でも大きな話題を呼んだ“鼻かじキス”シーンに突入すると、「キタ~!」(片寄)、「来てます、来てます!」(橋本)ヒートアップ!橋本から「絶妙ですよ」と“鼻かじっぷり”を絶賛された片寄は、「キレイ(なシーン)だよね。汚くならなくてよかった」と安堵し、「キスの予約って鼻でできるんだね」(片寄)、「普通はできないです」(橋本)とおどけながら、名場面の撮影を振り返った。
楓と日奈々の“熱愛発覚”シーンでは、「同業者として、ウワ~ッてなるよね」と渋い顔の片寄に、橋本も「なるなる!」と共感。報道陣に囲まれる楓を見て、橋本が「リアルすぎて怖い」と本音を漏らすと、片寄は「好きな人と一緒にいて何が悪いんだろうなぁ。でも芸能人だしなぁ。女子高生だしなぁ」とポツリ。その後、「……って、すっげぇ心動かされちゃってんじゃん、俺!」と我に返る片寄に、橋本は大笑いだった。
コメンタリー収録では共演者の印象も明かされ、日奈々の幼なじみ・浜辺彰役を演じた眞栄田郷敦について「郷敦ってなんかいいよな。ちょっと切ない感じが」と片寄。一方、橋本は「おもしろいし、ピュア。(休憩中に)ずっとカッコいい英語を言わせるっていう(笑)。“パーフェクトボディ”って何回も言ってもらっていた」と、現場の雰囲気が伝わる裏話を披露して笑わせた。
また、楓のマネージャー・高橋茂雄役の遠藤憲一について片寄は、「セリフをすごく考えてくださって、現場で変えたりもする。作品のことを考えてやってくださるのが印象的だった」と話し、橋本も「気さくに話してくれた」とにっこり。その一方で、遠藤との2ショットシーンではカラスの鳴き声に悩まされたそうで、「エンケンさんがしゃべるたびに音が鳴っていて、『うるせぇぞ!』ってカラスに言っていた(笑)」と意外な苦労を明かした。
ほかにも、美術スタッフのちょっとした遊び心や、橋本が一番キュンとしたセリフ、自身の“理想の告白”や“映画・遊園地デート”についてなど、終始、飾らないトークを繰り広げた2人。また“クランクイン”や“クランクアップ”といった細かな撮影情報や、各ロケ地についても言及していた。
映画を観終えた橋本は「(公開から)時間が経ってから観ると、また新たに気づくことってあるね」といい、「いや~、よかったなぁ」と続けると、片寄は「思うでしょ?俺もこの間観て、そう思ったの」と、ニッコリ。撮影は「楽しかった」と声を合わせ、良い空気感で撮影できたという共演者との関係性も含めて、「いろんな方に観ていただけたら」と片寄。またビジュアル・コメンタリーについて「(映画を)本人たちが観ているのは貴重だし、発見もある」とアピールし、橋本も「楽しんでほしい」とメッセージを送った。
収録を終え、片寄が「たまに変なツッコミしていたかもしれない」と感想を述べると、橋本は「ツッコミというか、それってビジュアル・コメンタリーなのかな?っていうコメントはありましたよ(笑)」と笑い。片寄も「(ただの)ファンかなって」と自覚しているようで、橋本も「観れば観るほど感情移入しちゃって、ファンの集いみたいだった」と笑顔を見せた。
最後に橋本は「Blu-rayやDVDは止めたりできるし、友達と家で楽しめるのは特別感がある。ビジュアル・コメンタリーなら、私たちと一緒に観ている感覚になれるんじゃないかな」と語り、片寄も「ぜひ、大切な方と一緒に楽しんでください。作品を観た方も観ていない方も、手に取っていただいて、“0キス”の世界へ」と呼びかけた。
撮影秘話はもちろん、2人が「座談会みたい」と称したビジュアル・コメンタリーは、思わず聞き入ってしまうトークが満載。スペシャル・エディションには、ほかにスペシャル映像、メイキング映像、イベント映像なども収録されている。
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