「中川晃教コンサート2020 feat.ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』」が11日、東京・明治座で上演された。
惣領冬実氏、原基晶氏が原作監修を務める歴史漫画『チェーザレ 破壊の創造者』。15世紀のルネッサンス期イタリアを舞台に、全ヨーロッパ統一の野望を抱いたチェーザレ・ボルジアの戦いを描き、『モーニング』(講談社)で連載累計140万部を超える人気の作品を初舞台化した。もともとは2020年4月13日から5月11日まで明治座で上演予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、出演者・スタッフの安全を考慮し全公演が中止となっていた。
そこで本コンサートでは、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』のナンバー6曲
と名作ミュージカルの楽曲、中川晃教オリジナル曲の披露、そしてゲストを迎えたトークを織り交ぜながら、映像による演出でミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の世界観を織り交ぜたものとなる。
公演は中川作詞・作曲の『I WILL GET YOUR KISS』の弾き語りでスタート。冒頭のMCでは、「お待たせいたしました。感極まってしまいそうなくらい、これは夢じゃありません。現実です。明治座再開にこのコンサートを企画してくださって本当に嬉しいです。きょうはみなさんといろんな思いを共有、共感したいです」と、万感の思いを伝える。
コンサートはMCを挟みながら、『マイソング』、明治座の存在と重なると気持ちを込めて歌いあげた『止まらない一秒』、『相対性理論』の合計4曲のオリジナル曲を歌いあげた。
続けて、自身出演の「ミュージカル『モーツァルト!』」より『僕こそミュージック』を、また、一人で何役も演じながら歌いあげた『SHIROH』より『人のツバサ』、中川が作詞・作曲したという「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」より「舞台『銀河鉄道999』メインテーマ」を披露した。
その後のMCタイムではゲストを呼び込み、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』で共演予定だったアンジェロ・ダ・カノッサ役の山崎大輝、ドラギニャッツォ役の井澤勇貴を迎え、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』のけいこ場でのエピソードやお互いの印象を話し、けいこ期間中の様子が垣間見える場面も。
トークタイムの最後にはサプライズで井澤が「ミュージカル『モーツァルト!』」より『僕こそミュージック』の中川のモノマネを披露するなど、会場を盛り上げた。
さらに、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の楽曲を歌う場面では、曲中に本公演で見られるはずだった山崎とのセリフの掛け合いがあったり、ハインリッヒ7世役の横山だいすけとのデュエット曲を披露した。横山とのトークでは『チェーザレ』の世界に関して知識を深めたり、自粛期間中の過ごし方について花を咲かせた。
そして、中川は本公演へ「いつか必ず上演します。その日まで応援よろしくお願いします」とメッセージを寄せ、本公演上演に意欲をみせた。
※記事内写真は「撮影:岩村美佳」