“三代目JSB”の略称でも親しまれる『三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE』山下健二郎(36)、俳優・久保田悠来(39)、藤田玲(31)、牧島輝(24)、松岡充(48)が18日、東京・渋谷TOEIで映画『八王子ゾンビーズ』(監督:鈴木おさむ/配給:東映ビデオ)公開記念舞台あいさつを鈴木監督(48)とともに開いた。
2018年8月に上演された鈴木監督演出で山下初主演の同名舞台が映画化。ダンサーになる夢が破れ、自分を見つめなおすために、八王子の山奥の「希望寺」で修行体験を始めた羽吹隆(山下)。しかし、踊りたい気持ちを捨てきれない隆は、近づいてはいけないといわれていた裏手にある廃寺で夜にダンスの練習をはじめる。すると、そんな隆の前にうめき声とともに、8人のイケメンゾンビ集団“八王子ゾンビーズ”が現れる。彼らを成仏させるために羽吹はダンスを教えることになるのだが……という音楽×ダンス×ゾンビをテーマにした作品となる。久保田、藤田、牧島は“八王子ゾンビーズ”、松岡は「希望寺」の住職・孔明役を演じた。
劇場から中継でつないでの舞台あいさつに。延期を乗り越え、ついに初日を迎えられたことに山下は「無事公開になりまして、舞台から2年間同じ役をやらせてもらって、映像化した作品なのでみなさんに観て頂けたら」と、感慨深げ。
そこで、本作の近日で公開された映画『今日から俺は!!』を意識したという山下は「負けないぞと」と、意気込みつつ、久保田、牧島と話し合って「“昨日から俺たちは!”」というキャッチフレーズを作ったのだが、舞台上で話したものの報道陣にはイマイチといったウケで苦笑いだった。
舞台の話が来た当時のことへ、概要を聞いた瞬間の山下は「おさむさんは何を言っているんだろうと」と、戸惑ったそうだが「台本がすぐあがってきて、それを呼んで気持ちがあがってきましたね」と、台本を読んでスッと入ってきたのだとか。久保田も「満月の夜にゾンビがダンスしたら成仏するといわれてはあぁと。台本を読んですぐに納得しました」と、うなずいていた。
劇中はアドリブが多かったといい、この説明をキャスト一同で「牧島行け!」と、人生初の舞台あいさつに立った牧島に無茶振り。当の牧島は「クラッカーとかの対応力とかすごくて」と絞り出すと山下が「そこはアドリブじゃない……」とツッコめば、藤田が「独特の緊張感はあったよね」と、フォローするというチームワークの良さを見せる。
そのアドリブについて山下は「カメラが回って本番にならないと誰もわからないエチュードみたいな感じなんです。(野球でたとえると)ホームランを打てたときも、三振のときもあって。ダメージを食らいやすいですよね、アドリブは」と、感慨深げにすると藤田は「観てもらったら分かりますけど、普通に僕たち笑ってますから」と、ホームランのときはこらえきれなかったとも。
そんな楽しげなクロストークが繰り広げられた舞台あいさつとなったが、撮影現場の雰囲気について、松岡からは「仲良く見せているだけで殺伐としていて、飲み物をこぼされたり、健二郎くんは釣りの話をしてくれたけど、僕は台本読みたかったのに(笑)」と、冗談を言いつつ、「ごはん食べるときに近くで寄り合って食べたりとかしました」と、やはり和気あいあいだったと話していた。
また、本作の挿入歌『八王子ラビリンス』を作詞し歌唱もしている松岡。作詞のポイントとして、「8人のゾンビにあてがって、役者自身の個性も入る感じで。健二郎くんのことも入れました」と挙げたり、もともと歌唱は予定がなかったが、「おさむさんが、『これ歌ってみる?』『歌うよね』って、コンビニに行くような感じで、言ってきて」と、エピソードも披露していた。
そして最後の締めのあいさつは、再び牧島に無茶振り!これに、久保田が「牧島輝くの初体験を活字にしてもらおうと思います!」と、あおると牧島はダンスしながら締め、キャスト一同ドッと沸き、笑いあふれるなか終演となった。
映画『八王子ゾンビーズ』は公開中!