女優・松井玲奈(29)、俳優・清水宏(54)が5日、東京・下北沢の本多劇場で舞台『DISTANCE -TOUR-』(企画・総合監修:川尻恵太・御笠ノ忠次)公開ゲネプロを開き、その仕上がりをメディア向けに披露した。
舞台『DISTANCE』は、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点で劇場・観客・演者、そしてスタッフの間に生まれた距離を少しずつ縮めていくべく立ち上がった企画。4月7日より全ての劇場を自主的に休館した本多劇場グループが、6月1日の一人舞台『DISTANCE』より劇場公演を再開しており、本舞台はその第2弾となる。
メディア向けに公開された舞台は同日午後8時より上演予定のもの。松井は自身初となるひとり芝居『夏間麗のリモート授業』(脚本・演出:川尻恵太)に挑戦。松井が白衣を着たちょっぴり毒舌でユーモラスな先生となり、リモート授業をしている様子を披露するものとなった。
今回の出演へ松井は「初めての一人芝居で緊張しましたが、楽しく演じさせていただきました。お客様の前でお芝居ができる日を心待ちにしていたので、このような機会をいただけて嬉しさを感じています。以前と同じようにというのは難しいかもしれませんが、配信など新しい形で舞台を楽しんでいただけたらと思います」と、メッセージを。
一方の清水は自身作の、ひとり芝居『拝啓あこがれの演劇さま』(演出:山崎洋平(江古田のガールズ))を上演。新型コロナウイルス禍における、演劇の演出補佐を職業にしているアラフォー女性スタッフの悲哀を熱演。感情を爆発させるシーンでは、思わず息を呑むような表情と迫力を見せる。これらの演技へ清水は「お客さんにまた劇場に来てもらうことと、オンラインで演劇に何ができるのか。二つの宿題の新しい答えを探すDISTANCE。参加できて嬉しいです。いろいろな演劇の姿を見てほしいです」と、気持ちを語っている。
本多劇場グループ next『DISTANCE -TOUR-』東京公演は5日から同11日まで下北沢・本多劇場にて、北九州公演は15日に北九州芸術劇場小劇場にて、豊橋公演は20日に穂の国とよはし芸術劇場PLATスペースにて、札幌公演は25、26日に演劇専用小劇場BLOCHにて上演予定!