女優・浜辺美波（19）、福本莉子（19）、俳優・北村匠海（22）、赤楚衛二（26）が14日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』（監督：三木孝浩／配給：東宝）初日舞台あいさつを三木監督とともに開いた。
『ストロボ・エッジ』、『アオハライド』などの作品で知られる漫画家・咲坂伊緒氏の作品が原作。実写映画とともにアニメーション映画も9月18日公開予定となっており、少女コミックの映像化としては類を見ない展開をすることも特徴だ。浜辺は明るく社交的だが、実は自分の本当の気持ちを出すのが苦手な不器用なヒロイン・山本朱里役、朱里の義理の弟であり葛藤を抱えるクールな山本理央役を北村、内向的でうつむきがちな市原由奈役を福本、由奈の爽やかで天然な幼馴染だが自分の夢に関しては、本当の気持ちを言い出せずにいる乾和臣役を赤楚が演じた。
会場はメディア関係者のみで全国111館の映画館に中継をつないでのものに。北村は「全国のみなさんこんちは。一時は公開すら危ぶまれていたなかで今日という日を迎えられて嬉しく思います。僕らが想像している以上の方がカメラの向こうにいて、それが日本中に広がっているのが不思議な感覚で。より広がっている、つながりを感じられるというのは嬉しいですね」と、笑みを浮かべた。
撮影について、浜辺が、「いい意味で一体感があったと思います。みんな空気感が似ているんです。“きょう頑張ろう”とみんなスイッチが入ると、みんなそこに向かって全力を出して」というと、北村は「みんなマイペースな血液型なので、カチッとあうとなんか、引き寄せるのかもしれませんね。誰も変に気を使わないというか」と、うなずく。
お気に入りのシーンの話になると、上映後のイベントのためネタバレも大丈夫ということで、浜辺がニコニコしながら腕をフリフリしながら、高台で朝日を待って撮影した思い出を。
北村は「この映画って4人それぞれがいろんなかかわり合いがあるんです。そのなかで、由奈との図書室のシーンが印象深くて。ものすごい難しいシーンだし、それを監督も含めてじっくり撮った中で、僕は受け芝居のシーンだったので横に理央としていてあげることしかできなくて。それでも本編を観ると素敵なシーンでした」と、福本とのシーンを挙げ、当の福本も、「私も図書館のシーンと理央くんに告白するシーンは大変だったし、あのときのなんかもどかしい感じが残っていますね」と、2人で振り返って楽しんでいた。
本作がラブストーリーということで夏の理想デートのトークテーマに。浜辺は夏祭りのシチュエーションを挙げ「お面を買って、手をつないで、お面は猫とか狐とかで、あっち（お相手）は狸とかちょうどいいんじゃないですか。狐と狸でモノノケチックな感じで」と、楽しげに話すと、北村は「年々妄想の力が強くなってますね。めっちゃ楽しそう」と、笑うことも。
北村はといえば、「夏の思い出はカブトムシを捕りに行った思い出しかなくて。じいちゃんに朝4時に『行くぞ！』と、起こされて、木を蹴るとカブトムシとかクワガタがいっぱい落ちてくる木があって」という。その自然と戯れたい姿は福本がグランピングデートはどうかと挙げたときにも、北村が「キャンパーです。キャンプ椅子もいっぱいあるんです。キャンプいいですよ。包まれますよ、星に」と、熱がこもることもあった。
続けて、本作が学生たち夏の思い出になってほしいという願いにちなみ、キャストたちの夏の思い出写真を公開するコーナーも開催。北村は自身が所属しているロックバンド『DISH//』メンバー・矢部昌暉と花火をしている写真を公開。これは、高校3年生のときに撮られたものだそうで、「この当時彼しか友達いなかったんです。彼と花火行って家族ぐるみでした。3年間彼との思い出しかないですね」と、少し寂しげな表情を浮かべることもあった。
ほかにも、『みんなの115万枚のフィルムキャンペーン』と銘打ち、一般の方からの応募いただいた思い出の写真・動画をもとに三木監督が特別映像を編集。その映像を観ていた浜辺が泣き出す一幕もあったが、「私、中学のときの写真があまりなくて、こんな青春っていいなと思って素敵な動画でした」と、胸に迫るものがあったようだった。
実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は全国公開中！
高校3年生の写真を公開
涙する浜辺[/caption