渡辺大知「恋愛は好きになったら好きですと言うタイプ」!映画「僕の好きな女の子」初日で奈緒“好き避け”に共感

渡辺大知「恋愛は好きになったら好きですと言うタイプ」!映画「僕の好きな女の子」初日で奈緒“好き避け”に共感5

 ロックバンド『黒猫チェルシー』ボーカルで俳優・渡辺大知(30)、女優・奈緒(25)が14日、都内で映画『僕の好きな女の子』(監督・脚本:玉田真也/配給:吉本興業)初日リモート舞台あいさつを玉田監督、原作者の『ピース』又吉直樹(40)とともに開いた。

 又吉が2017年に「別冊カドカワ 総力特集『又吉直樹』」に書き下ろした恋愛エッセイが原作。主人公の脚本家・加藤優介(渡辺)は、奔放なで振り回してきながらも独特の世界観を持つ佐伯美帆に恋しているが、いまの仲の良い関係を壊したくないため一歩踏み出せないでいる状態。しかし、周囲の意見に押され友達以上の関係に踏み出そうと心を決めるのだが、その行方は……。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、会場には報道陣のみで、観客のいる映画館に中継という形で行われ渡辺は「こんなに距離感のつかめない舞台あいさつは初めてです。楽しんで頂けてたら嬉しいです」と、戸惑いを口にしたり奈緒は、「公開を迎えられて嬉しいです」と、笑顔を見せた。

 又吉は本作を執筆した経緯へ、さまざまに取材を受けるなかでどんな人がタイプか聞かれることがあり、思い浮かぶことがなかったため、それを真剣に考え抜いた末に出た答えを描いたといい、「中年男性が好きな女の子のことを妄想したというすごく気持ち悪いエッセイですけど、映画では玉田さんとキャストさんの力で、すごく切実さを持っていて、こうなるんやと嬉しくなりましたね。今後聞かれたら、この映画を観てくださいといいます」と、胸を張れるものになったようだった。

 奈緒はこの又吉の評価に「又吉さんとお話する機会がなかったので、これは『僕の好きな女の子』じゃないと言われるのが怖かったので」と、胸をなでおろす。渡辺は加藤という男性を演じてみて、「妄想を軸に語られてますけど、彼女とのやり取りが地に足ついた感じ。妄想のようで実感がともなっていて、肌に感じられる妄想ならいいなと感じてやりました」と、リアリティーを感じたと感想を返した。

 美帆みたいな女性をどう思うのかへ渡辺は、「好きになるのが怖くなるタイプで、思いを伝えない2人も幸せの1つだと思えて」と、しみじみ話したり、自身に置き換えると「恋愛は好きになったら好きですというタイプなので、思ってるのを閉じ込めてるとしんどそうと思って」と、感じていることを伝える。

 奈緒には加藤みたいな男性についての印象を問うと、「ときと場合によりますけど、ケーキを買って行っても渡せない加藤さんにものすごく共感するところがあるんです。あの人が『これが好き!』って言ってたプレゼントでも、好きな人には嫌がられたらどうしようとか思って、結局買っていけなくて。女子高生が言ってましたしたけど、好きで距離を置いて避けるという“好き避け”という感じがしましたね」と、分析していた。

 そして渡辺から、「この映画は人と人との距離感の測り方というか、思いを伝えるときの言葉をあれこれ考えるような作品になっていると思います。きょうの舞台あいさつも観てくださっている方とは距離が離れていますけど、それでも想いの伝え方があるよなと。自分の信じている人、信じてほしい人にどういった言葉をかけられるかを考えられるきっかけにしてもらえたらと思います」と、メッセージを寄せていた。

 映画『僕の好きな女の子』は公開中!

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