“エビ中”の愛称で親しまれているアイドルグループ『私立恵比寿中学』の真山りか、安本彩花、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子が19、20日の両日、埼玉県・秩父ミューズパーク 野外ステージで全編生バンド演奏での野外ワンマンコンサート『エビ中 秋麗と轡虫と音楽のこだま 題して「ちゅうおん」2020』を開催した。
『ちゅうおん』はすべて着席、ペンライトなし、コールもなしという、エビ中の音楽をいつもとはまた違った環境でじっくり堪能してもらいたいというコンセプトが掲げられ、2017年、2018年に続き、今回は3度目の開催。新型コロナウイルスの影響で、春ツアーの中止、『MUSiCフェス』、『ファミえん』が来年に延期となり、今回、約7ヶ月ぶりに観客を動員するライブ。キャパシティを50%以下に抑えた動員で1日2公演、2日間開催され、2日目となる9月20日(日)の2部公演ではフジテレビTWOでの生中継も行われた。
生憎の曇天、時折雨もぱらつく中、総勢13人のエビ中バンドが出そろったところで、エビ中メンバーも登場。1曲目は、THE BOOMの名曲『風になりたい』のカバーで公演はスタートした。1曲目が終わったところで、「本日は、ようこそお越しいただきました、私たち私立恵比寿中学です」と、星名美怜によるあいさつに始まり、それぞれ自己紹介を終えると、真山から「何度もお世話になっている素敵なエビ中バンドのみなさん!」とバンドを紹介。
そして、『君のままで』『自由へ道連れ』『SHAKE! SHAKE!』『誘惑したいや』『感情電車』と5曲続けて披露。さらに、先月配信したばかりの『FAMIEN’20 e.p.』収録の新曲『23回目のサマーナイト』をバラードバージョンでしっとりと歌い上げた。
MCをはさんで、『ちゅうおん』ではおなじみのソロのカバー曲パートへ。まず1曲目を中山からの曲紹介を受けて真山が、Official髭男dism『ノーダウト』を歌唱。2曲目は真山からの曲紹介で星名がSuperfly『タマシイレボリューション』、星名からの曲紹介で柏木がiri『Wonderland』、柏木からの曲紹介で安本がきのこ帝国『金木犀の夜』、安本からの曲紹介で小林歌穂が中島みゆき『糸』、小林からの曲紹介で中山が奥田民生『愛のために』を、それぞれの熱のこもったパフォーマンスで魅せた。
コンサートも後半に突入し、『紅の詩』、『バタフライエフェクト』に続き、リアレンジされた『ちがうの』(1部)『スターダストライト』(2部)、『まっすぐ』を続けて披露。「ここから残り3曲になりました。泣いても笑っても3曲、しっかり耳と目と心をフル活用して記憶に残していってください。」と真山のMCでラストスパートに突入した。
ファンクナンバー『踊るロクデナシ』では、曲中でエビ中メンバーによるバンドメンバーの紹介を挟み、続けて『頑張ってる途中』(1部)、『星の数え方(ちゅうおん ver.)』(2部)、最後はバラードバージョンに続き2度目となる『23回目のサマーナイト』で本編を締めくくった。
星名から「本当にこうやってバンドのみなさんと一緒に、エビ中の音楽をお届けすることができて、一緒にコールとかできなくても手拍子やジェスチャーだけでも同じ時間を共有できたことが凄く嬉しいです」と、久しぶりのライブにあらためて想いを伝え、全20曲約2時間にわたる公演に幕を閉じた。
なお、初日の公演では、12月18日(金)東京国際フォーラム ホールA、12月26日(土)27(日)東京ガーデンシアターでの年末の大学芸会(ワンマンコンサート)を、2日目の公演では、この日の模様を収めたライブ・アルバム『エビ中 秋麗と轡虫と音楽のこだま 題して「ちゅうおん」2020』を11月25日にリリースすることがアナウンスされた。
■エビ中 秋麗と轡虫と音楽のこだま 題して「ちゅうおん」2020
<セットリスト>
M1:風になりたい
M2:君のままで
M3:自由へ道連れ
M4:SHAKE! SHAKE!
M5:誘惑したいや
M6:感情電車
M7:23回目のサマーナイト ( ちゅうおん ver.)
M8:ノーダウト / 真山りか
M9:タマシイレボリューション / 星名美怜
M10:Wonderland / 柏木ひなた
M11:金木犀の夜 / 安本彩花
M12:糸 / 小林歌穂
M13:愛のために / 中山莉子
M14:紅の詩
M15:バタフライエフェクト
M16:1部:ちがうの ( ちゅうおん ver.) / 2部:スターダストライト ( ちゅうおん ver.)
M17:まっすぐ ( ちゅうおん ver.)
M18:踊るロクデナシ
M19:1部:頑張ってる途中 / 2部:星の数え方 (ちゅうおん ver.)
M20:23回目のサマーナイト
【バンドメンバー】
Keyboards / BandMaster:橋本しん(Sin)
Drums:原 治武
Bass:島本道太郎
Guitar:伊平友樹
Percussion:鈴木ヨシロー
Saxophone:かわ島崇文
Trumpet:丸木英治
1st Violin:島田光理
2nd Violin:加藤かな子
Viola:筒田咲紀
Cello:大浦 萌
Chorus:西山恵美子
Chorus:亜美
※記事内写真は「Photo by 中島たくみ、石井健、髙橋定敬」