“サイサイ”の愛称で親しまれているガールズロックバンド『SILENT SIREN』のボーカル&ギター担当の“すぅ”吉田菫、ドラムス担当の“ひなんちゅ”梅村妃奈子、ベース担当の“あいにゃん”山内あいな、シンセサイザー&キーボード担当の“ゆかるん”黒坂優香子が25日、東京・渋谷HUMAXシネマで映画『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』&『HERO DOCUMENTARY FILM』(配給:ともにプラチナムピクセル)初日舞台あいさつを高橋朋広監督とともに開いた。
『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』は、2019年9月に『31時間テレビ』企画内で放送された主演ドラマが映画化。サイサイのライブおなじみの“超能力”パフォーマンスが“暴走”してしまい『SILENT SIREN』が存在しない平行世界へ飛ばされた彼女たちを描いたSF青春映画作品となっている。
上映後のあいさつとなったが、実は4人も後ろで観ていたのだとか。すぅは「笑ってほしいシーンで笑ってくれてなくて集中して観てるのかなって」と、自身たちの考えるものとギャップがあったことに驚いたことや、ひなんちゅは、「今年これだけのファンの方に会えるのは初めてで」と、しみじみ。
ゆかるんは、「サイサイ初挑戦だったので、映画館の大きなスクリーンで観るのも嬉し恥ずかし……恥ずかしい……恥ずかしい……という感じだったんですけど(笑)。監督さん、メンバーみんな頑張ったので、楽しんでもらえたら」と、呼びかける。
劇中の芝居へすぅは、そのセリフが膨大なものだったようで、「カンペないと無理と監督に言っていたんですけど」と言いたくなるくらいだったよう。それでもすぅは、「甘く見ていた面があったんだけど、監督さんがちゃんと指導もしてくれたし、カットも多かったので」と、乗り切れたのだとか。その体験を通じてすぅは「これが映画の現場なんだって思ったし、プロの俳優さん女優さんはもっともっと大変なんだろうなと思いました」と体感し、撮影後には俳優の演技にも注目するようになったそうだ。
するとひなんちゅが、「カメラで撮ったものを見ると自分が思っていたより小さい動きしかしてなくて、演技って本当に難しいなと思いました」と、うなずいたりゆかるんは自身の役作りへ「最初は宝塚の男役かなと思っていたんですけど、GACKTさんかなと思って、GACKTさんを意識しながらやってました」と、参考にした人を挙げる。
一方で、1人だけ恋愛要素がある役だったというあいにゃんは、「最初ゆかるんが『ラブコメ要素も入れたい』と言ったことからそういう役になって。美味しい役でしたね」と笑うと、ゆかるんは高橋監督へ「キュンとするシーンを入れて頂いて」と、あいにゃんに代わってお礼し高橋監督も「いいシーンを用意しないとと思って」と、笑みを見せた。
作品にちなんで、もし本当にメンバーたちがサイサイではなかったらという質問が。これにすぅは「上京してきて何やってたんですかねぇ。わかんないですね。若槻千夏さんにに憧れて事務所に入ったので、●ちなってぃ(若槻の愛称)の弟子になって、すみれってぃになってたかも(笑)」といえばゆかるんは「占いで子供を3人産むと言われたので産んでいたかも」とのこと。
あいにゃんは「服装系の仕事が好きで就活もしていたので」と、アパレル方面だったといえば、ひなんちゅは、「バンドはやってなかったと思う。就活もせずにインドネシアに帰ってたかも」といい、“インドネシア体操”なる単語を出して盛り上がっていた。
今後、新たにやりたいことへ2作目を作ることを目標に掲げすぅは「また、映画にできるような日々を重ねていければ」と意欲を見せつつ、「あらためて自分たちのバンドの大切さを感じましたし、サイファミ(サイサイのファン)に観てもらえて嬉しかったです」と、メッセージを寄せていた。
映画『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』&『HERO DOCUMENTARY FILM』は公開中!