『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ&ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』(配給:東宝映像事業部)公開記念トークショーが3日、東京・新宿バルト9で開かれ『映画くまのがっこう』からジャッキー役・逢田梨香子、ミンディ役・東山奈央が登壇。司会は『くまのがっこう』シリーズ原作者で本作の脚本も務めたあいはらひろゆき氏が務めた。
スイーツが大好きだけど、いたずらきかんぼうのくまの女の子の主人公・ジャッキー。お兄ちゃんたちのスイーツをひとりで食べてしまい叱られて家を飛び出す。そこで見習いパティシエの女の子・ミンディと出会ったジャッキーは、ミンディのおばあちゃんが働いているスイーツ屋さんでパティシエの修行を始めるが、村長が店を乗っ取ろうとしていることが分かり……。人気絵本シリーズ『くまのがっこう』が7年ぶりにアニメ映画化となる。
あいはら氏が2人を公に言われている愛称で呼びながら進行。逢田を“りきゃこ”と呼んで場内が沸き返ったが、東山へあいはら氏が「なお坊?“にゃお”ちゃん?」と問いかけると東山は「にゃお、にゃお」と焦りながら返答しつつ、結局「とーやまんでも大丈夫です」と言ったことから、とうやまんに決まることに。ちなみに、その『とーやまん』は小野友樹に続いて、あいはら氏が2人目なのだとか。
作品の印象的な部分へ逢田は、「ジャッキーとミンディがケーキを落としてしまうシーンがあるんです。あのシーンでジャッキーが初めて涙を流すんですけど、そこがいままで明るく振る舞っていたジャッキーからは想像もつかなかったというか……。なんか、ジャッキーもこんなふうに泣くことがあるんだなって」と、胸に迫るものがあったそうで、「すごく綺麗な涙でした」。
東山は前日に本劇場を訪れ作品を観たそうで、「気持ちが盛り上がってるところなので」と前置きしつつ、「ジャッキーとミンディが頑張る作品ですけど、キャラクターたちも表情が豊かで、村長さんも憎めない表情をしていたりして。きのうも劇場で観ていたときにお子さんたちが、愛情をすごく持ってくれていて、村長さんが出てくると『いじめちゃだめ!』『やー!』って」と、実際に子供の声色を真似て再現することも。
さらに、東山は「梨香ちゃんが泣いているシーンって言ってくれて、アフレコでも泣き方をどう泣くかというので『あーん!』ってなくというのはアフレコで決まったりしたんです」「(村長役の)チョーさんのアドリブがすごくて。背中で口が動いてないときにアドリブが入って」と、裏話も披露。
すると、あいはら氏は劇中に登場したおばあちゃんについて「本当は死んじゃうはずだったんです」と、ポロリと漏らしこれに2人も衝撃を受け「えーっ!?」「それだと重くなるんじゃ!」と、ビックリ。このシーンは子供映画なため別の演出になったそうだ。
アフレコのことへ話が移ると逢田は「緊張しながらずっとじっとしていたんです。そうしたら奈央さんが、セリフを合わせてしゃべるシーンとかすごく気にかけてくださって。共演者の方々にも助けてもらいっぱなしでしたね」と、課題が多かったようだが、東山は「本当に梨香ちゃんの集中力がすごくて」と、しっかりフォローも入れていた。
イベント後半にはあいはら氏による◯×クイズが出題。洋菓子か和菓子かという◯か×で答えられないものだったため2人も笑いながらツッコんでいたが、逢田は洋菓子をチョイスし、そんなによく食べはしないと言いつつ「フォンダンショコラが好きで」と、好みを明かすと、和菓子を選んだ東山は友人たちからもよくもらうという「にぼし」と、斜め上の返答があり、逢田も「にぼしってお菓子だったんですか!?」と、戸惑っていた。
ラストはジャッキー&ミンディとして「いっせーのせ、村のみんなを笑顔にするおひさまのスイーツ!どうぞ、めしあがれ!」と呼びかけると、観客たちが「いただきます!」と、レスポンスし、熱気あふれるまま終演を迎えた。
『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ&ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』は絶賛公開中!
(C) BANDAI/The Bears’ School Movie Project
(C) Genki Kawamura & Kenjiro Sano / Tinny Movie Project