女優・井上真央(33)主演で2021年1月8日より公開予定の映画『大コメ騒動』(監督:本木克英/配給:ラビットハウス、エレファントハウス)。その本作の本予告が解禁され、主題歌も米米CLUBの『愛を米(こめ)て』となったことも発表となった。
大正7年(1918年)に富山県の海岸部で実際に発生した「米騒動」。本作は新聞で報道されるや全国に広がり、暴動に発展したこの騒動で活躍した女性たちにスポットを当て、史実に基づいて描く。井上は、周りに流され自己主張が苦手ながらも、実は聡明な主人公・松浦いと役を演じることとなる。
井上のほかにも、町一番の権力者である大地主に石橋蓮司、いととともにコメ騒動に参加するおかか仲間に鈴木砂羽、舞羽美海、冨樫真、鈴木演じるトキの夫に吹越満、大阪の新聞社のデスクに木下ほうか、おかかたちを目の敵にする警察署長に内浦純一、といった演技派ぞろいのベテラン陣から、いとらを取材する新聞記者に中尾暢樹、私塾の先生に工藤遥、いとの旧友に吉本実憂が出演することもこれまで明かされている。
公開された本予告では、おかかたちのパワフルな姿と、その裏側にある苦悩が描き出されている。コメの価格高騰に頭を悩ませるおかかたちの映像からスタートし、「女が動いたところで変わらんがやちゃ」と、おかかたちをあしらうかのような男性のセリフが、当時の様子を色濃く表す。それでもめげずに米の積み出し阻止に立ち上がるおかかたちの行動は、“女一揆”と新聞に書き立てられ、若き新聞記者の目に映る彼女たちはまさに“強い女性”そのもの。
がしかし、怒りを爆発させるいとの叫びで一変。約60キロもある米俵を必死の形相で担ぎ運ぶおかかたちや、出稼ぎに旅立つ夫を涙をこらえて見送るいと、米屋に土下座する姿……。「毎日生きていくだけで精いっぱい」という言葉の通り、家族のために懸命に生きる姿が丁寧に描かれており、どんなに困難な状況でも「負けんまいけ!やらんまいけ!」と自分を奮い立たせざるを得なかった、おかかたちの葛藤が垣間見える。
一方、作品のために書き下ろしとなった主題歌『愛を米て』へ、『米米CLUB』のカールスモーキー石井とリーダーのBONは「感動しました!」と口をそろえる。BONは「まさしく今のコロナ禍の時代、これからどうなるんだろうということにおいてもオーバーラップされて。1人1人がちゃんと真っ直ぐ前を向いていれば何とかなるんじゃないか、元気をもらえる映画で、すごく良かったです」と作品へコメント。
石井は「女性が強いというのは身に染みているが、あそこまで強いとは!」と驚がく。「女性の強さはもう十分、映画で描かれているので(中略)、みんなを鼓舞するとか元気づけるとかそうゆうんじゃなくて、近寄ってて、肩をポンっと優しくたたいてあげたいな、そうゆう歌であってほしいなって思いました」と、込めた気持ちを語っている。
映画『大コメ騒動(だいこめそうどう)』は2021年1月8日よりTOHO シネマズ日本橋ほか全国公開!なお、富山県では2021年1月1日より先行公開!
※記事内画像は(c)2021「大コメ騒動」製作委員会