ダンスロックバンド『DISH//』で俳優・北村匠海、女優・瀧内公美らが31日、東京国際フォーラム内で開かれた『第33回東京国際映画祭』(通称:TIFF2020)オープニングセレモニーに登壇した。
北村らは、人生の負け犬たちがボクシングで再起をかける生き様を描いた映画『アンダードッグ』(監督:武正晴/配給:東映)に出演。同作がTIFF2020のオープニングを飾ることから武監督とともに、オープニングセレモニーを締めくくるゲストとなった。
北村は東京国際映画祭の大舞台に立てたことで、「数年ぶりにこの名誉ある映画祭の舞台に来させて頂きましました。このアンダードッグという作品がオープニングに選ばれることをとても光栄に思っています」と、笑みが浮かぶ。
劇中では森山未來、勝地涼らのボクサーとともに登場する北村は天才ボクサーという役どころ。オファーが来た際には、「自分は格闘技をやったことが人生で1度もなかったんです。でも、格闘技を見るのは好きだったので、ボクシングの話だと聞いたときに、率直に挑戦したいなと思いました。それと、森山さんと勝地さんとリングに上がれる機会を逃すまい!と、食らいついていきました」と、ハングリーな精神で臨んだのだとか。
体づくりは1年ほど前からはじめたといい、ウエイトトレーニングや筋トレをしたというより「ボクシングで体重を落とそうと思って。それとボクシング映画を見るより、リアルなボクシングの試合を見てました。試合前の撮影は本当のボクサーの方のトレーニングと追い込みをしました」と、ストイックに臨んだそうだ。
本作は前後編という形での上映となるが、北村から「僕はこの映画のなかでも最年少でまだまだ未熟ですが、作品に参加できたことと、東京国際映画祭という素敵な場所に選んで頂いて立ててとっても光栄に思っています。長いようで短く感じるスピード感のあるパンチの音を生で感じる映画だと思います。男たち3人が這いつくばって立ち上がる姿をぜひとも、観て頂ければ」と、メッセージを寄せていた。