三浦翔平 三浦春馬さん主演「天外者」へ「必死に生きた五代友厚という熱量を目に焼き付けて帰ってほしい」……西川貴教、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中監督ら春馬さんとの温かい思い出披露

三浦翔平 三浦春馬さん主演「天外者」へ「必死に生きた五代友厚という熱量を目に焼き付けて帰ってほしい」……西川貴教、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中監督ら春馬さんとの温かい思い出披露1

 俳優・三浦翔平(32)、西川貴教(50)、森永悠希(24)、女優・森川葵(25)、蓮佛美沙子(29)、筒井真理子(60)が30日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『天外者』(監督:田中光敏/配給:ギグリーボックス)完成披露試写会を田中監督とともに開いた。

 本作は江戸時代末期から明治時代中期にかけて活躍した実業家・五代友厚(ごだい・ともあつ)を描いた作品。武士の魂と商人の才を持つ五代の「実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ……」とひたすら大いなる目標に向かっていく志と熱い思いなどが映像となる。主役の五代役は故・三浦春馬さんが主演しており、大胆な発想と行動力、そして冷静かつ、ち密さと優しさを持つ、このミステリアスでさえある人物像をかつて見たことのない迫力と重厚な演技で体現している。

 五代の盟友・坂本龍馬役を翔平が演じたが「坂本龍馬という役を演じるにあたって、いろんな先輩が演じているので、どうしたら僕の色が出せるか考えていたんです。五代友厚を演じた三浦春馬くんが居たからこそできたと思います」と、春馬さんを称える。

 友厚の母・やす役を演じた筒井も、「春馬さんとは何度か作品でご一緒していたので、また会うのが嬉しくて。撮影の日に春馬さんから駆け寄ってきてくれて、『筒井さんが主演した「よこがお」という映画を拝見しました』と感想をくれて。1つの主演を背負うというのは大変なことで、この映画を背負いながら観に行ってくれたんだと思って。(春馬さんは)本番中もものすごいテンション、集中力で本当に天才を見ているようでした」と、撮影中のエピソードとともに「あるシーンでモニター観ていて、目が離せないシーンがあって、それが焼き付いている状態で試写を見ました。春馬さん素晴らしかったです」と、オススメのシーンもあるそうだ。

 一方、友厚の妻・豊子役を演じた蓮佛は、実は春馬さんと高校の同級生だそうで、「撮影前に個人的に嬉しかったのが、正式に事務所を通してオファーが来る前に、春馬さん本人が『蓮ちゃん、この役やってくれない?』と、言ってくれて。同級生で友達から、そんな声をかけてくれることってないんですけど、結果こうして夫婦役でやれたのが嬉しくて」と、感慨深げに話すとともに、演技に際しては、「春馬くんの目を見れば大丈夫だという魅力を感じながらでした」と、信頼を寄せていたそう。

 五代が温かい面を見せる、遊女はる役を演じた森川は、「私は春馬さんとの2人きりのシーンばかりで、『今のお芝居すごい良かったよ』とか、必ず一言かけてくださって。人にそういう言葉をかけるのは難しいじゃないですか。その言葉のおかげで、次のシーン頑張ろうって思えたんです。役作りのために、4日くらい食べてないで現場に行ったら、そのことも褒めてくださって、一言一言優しくて。それ以降は、恥ずかしいから言わない、じゃなくて春馬さんを見習って、言葉として伝えていこうと思いました」と、役者人生にも影響があったことを話していた。

 続けて、翔平はシーンの話題となった際に、友厚らとすき焼きを食べるシーンが印象的だったと語り、「そのシーンがものすごく楽しくて腹の底から笑顔になれるシーンでした」と、回想。西川も「そのシーンはみんな肉を食べてたよね」といい、田中監督も「いい肉を用意したんですけど、ほとんどなくなってしまって」と、がっつく様子が浮かんでくるような話も。

 すると西川は、「春馬もそうですし、現場の空気が本当に良かったんです。それぞれがそれぞれの役に集中できるようにしてくれていて、その中心で春馬の頑張りがみんなの励みになってくれていたと思います」と、振り返る一幕もあった。

 そして翔平は、「僕ら全員いろんな思いを抱えてこの場に立っております。お披露目できることが嬉しいです。上映をご覧になった後に、いろんな感情を受け取ると思いますけど、どうか彼の熱量と……。必死に生きた五代友厚という熱量を目に焼き付けて帰ってほしいと思います。作品の幕が開けるまでは、最後までやりきりますので、ご協力の方よろしくお願いします」と、メッセージを。

 田中監督からも、春馬さんを起用したことへ、「彼は最近大人の魅力があって、美しくて芯を持っている。彼に五代友厚をぜひともやってほしいという思いがありました。あんなにキレイな大人にるのかというくらいな第一印象でした。彼にオファーしてよかったと思う作品であります」と話しつつ、「主演の三浦春馬は素晴らしく、最高の芝居をしています。ここにいる方々で時代劇が初めての方もいますが、しっかりと『天外者』という物語のなかで生きていて、素晴らしい演技を披露しています。しっかり見届けてください」と、呼びかけていた。

 映画『天外者(てんがらもん)』は12月11日より劇場公開予定!

 ■ストーリー
 江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける――。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。2人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える2人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か――。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった――。

 ■五代友厚とは?
 土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあい、さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えた。近代日本経済の基礎を構築し稀代の≪天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主≫と呼ばれた五代友厚。武士の身でありながらも上海に渡って蒸気船を購入し、海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察する。明治政府が誕生すると政府役人となるが、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身。貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手がけ、現在の大阪証券取引所・大阪商工会議所・大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力した。

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