『M-1グランプリ2020』決勝進出者発表会見が2日、東京・NEW PIER HALLで開かれファイナリストにお笑いコンビ『アキナ』、『マヂカルラブリー』、『見取り図』、『錦鯉』、『ニューヨーク』、『オズワルド』、『東京ホテイソン』、『ウエストランド』、『おいでやすこが』が選出されたことが発表された。
直前には26組による準決勝が行われ、会場を抱腹絶倒の笑いに包んでいた。
ピン芸人としても活動しているおいでやす小田、こがけんの『おいでやすこが』は、準決勝で、テンポのよい掛け合いと、地団駄を踏む感じの足音までをも芸に取り入れ爆笑をさらうことに。
そんな『おいでやすこが』だが、11月25日に開催されたひとり芸日本一を競う『R-1グランプリ2021』開催発表会見において、今回の大会から「プロは芸歴10年以内であること」(2010年1月1日以降に芸能活動を開始していること)に突如ルールが変更し、出場ができなくなることに。会見にはおいでやす小田が出席していたが、R-1専属ライターなる立ち位置でかかわることとなったものの、「いきなりすぎへん!来年からにしようや。今回現行のルールでやって、2022からにしたら。出さしてくれほんま1回でいいから!」「俺の人生の展望どうしてくれるの」と、悲痛な訴えをしていた。
こんなことがあったことをふまえて、おいでやす小田は会見で「新しい生き場所が見つかりました」と、しみじみ。それでも「ほんまに訳わからないです。大偉業って言っていいと思うんです。『R-1』には芸歴10年以上なんで出られない、それで今『M-1』決勝って、なんやこれは!」と、準決勝で見せたネタのごとく自分の状況にツッコんだ。
こがけんも「本当にいきなり『M-1』で進んでいる途中で、退路が断たれるという」という話していたが、「そんな中で、(『ダウンタウン』の)松本(人志)さんにもお会いして、いいストーリーというか……」と、流れが来ている感じも窺わせていた。
会見終了後の記者との質疑応答で、あらためて『R-1グランプリ』の“悲劇”から『M-1グランプリ』の決勝への切符を手にした感想を問うと、おいでやす小田は、「なんか、ほんまに賞レース予選で、育ててもらったとは思う。毎年、年を追うごとに強くなっていったなって。それも全部乗っかってる。結構、時間はかかっている1個のネタに、お互いの孤独な時間を全部乗っけたので、それがたぶん良かったなって」と、真面目にいま胸の内にある思いを吐露し、こがけんが「ピンポイントで聞かれると思ってないから……」というとおいでやす小田は、「分かるやろ!!」と、とりとめなく話したことにツッコミを入れ笑いを誘った。
続けて、こがけんも「ピンでお互いやっていたので、漫才師さんみたいな真似事はやらないと。ネタをやるたびに動画を観て、漫才師さんみたいになっていたら、お互いに注意するみたいな感じでやっていました」と、方向性のことを話していた。
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