俳優・中川大志（22）、清原果耶（18）が18日、都内でアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』（監督：タムラコータロー／配給：松竹／KADOKAWA）公開直前クリスマスイベントを開催した。
芥川賞作家・田辺聖子の短編集『ジョゼと虎と魚たち』内の同名作をアニメーション化。2003年に妻夫木聡、池脇千鶴主演で実写映画化された作品としても知られている。幼い頃から車椅子生活をしているジョゼ（清原）と、ひょんなきっかけで出会った海洋生物学を専攻し夢がある恒夫（中川）。口が悪いジョゼの相手をしていく恒夫。お互いを知るうちに惹かれ合っていくのだが……。
ブルーの上下で登場した中川。「完成したものを観て、自分がやらせて頂いたこと、たくさんのアニメーターの方がキャラクター1人1人を作り上げてこの映像を作り上げて、その一人になれたことが誇りに思います。その代表としてイベントに出演させて頂くのはおこがましいことだと感じています。ぜひ大きなスクリーンで観て頂けたらいいなと思っています」と、心境を。
一方、黒のドレス姿で現れた清原は、「ジョゼ以外のキャラクターの声優のみなさんの中に交じらせて頂いて、『私、大丈夫かな……』と、思いながらでした。私たちが声を当てたときに完成していなかった部分もありましたが完成したものを観たときに素直に感動しましたね」と、作品をアピールした。
恒夫は同じ年齢という設定といい、等身大でぶつかれたという中川。「共感できるところが多かったですし、負けず嫌いなところとか、やると決めたことはやったりとか」という部分にキャラクターに強く引かれたのだとか。さらに「ジョゼがギャップのある女の子ですが、最初はぶつかってるが惹かれ合っていくところは、僕もギャップには弱いので」と、自身の好みも明かしていた。
さらに中川から清原の演技の裏話が語られることもあり、「ジョゼが腕だけで進んでいくシーンがあるんです。そのときに力んだ声を出さないといけないんですけど、清原さんがどういう声が出るのか試されていて、匍匐前進（ほふくぜんしん）してから演技をされていて」と、裏話を。そこから清原が話を引き取り、「匍匐前進の重みを声で表現しないといけなかったのですが、匍匐前進できる場所がアフレコブースの中にあったんです。ですので、匍匐前進してから再度録り直させて頂いて」と、体全体を使って演技していたそうだ。
さらに、ジョゼは関西弁でまくしたてたりするキャラクターだが、清原は「お仕事で関西弁を求められることが普段ないので、不思議な感覚はありました。私が地元に帰って使う方言とは違っていて方言指導の方がついていたので、ここを大きくしたら関西弁っぽくなるというので」と、より関西弁をわかりやすくする指導を受けたそう。
そんな関西弁を操る清原へ中川は、「清原さんに関西弁をしゃべっているイメージがなかったので新鮮でしたし、ジョゼはパワフルと言うか、周りに攻撃的というか、周りに線を引いているんです。でも、いざ線の中に入ったとき、ジョゼの弱っているときの関西弁にキュンとしました。ギャップですよね」と、メロメロになってしまったそうだ。
イベントでは忘れられないクリスマスの思い出として幼少のころの話を振り返ったり、クリスマスにお願いしたいことを公開。中川は『日記を書く！』とし、「目まぐるしく時間が流れるのと、忘れっぽいので書き留めておくのと、このときの感情を覚えておくと芝居の役に立つかもしれないからと思いまして。枕元に置いてちょろちょろと書こうかなと」と目標を掲げる。司会からは1月1日から実行するのかへ、「あえてここで言ったろうと思ったんです。有言実行です」と、わざわざ言うことでより自分を奮い立たせたいそうだ。
清原は『空手』と無骨な願いを挙げたが、「私、小学1年生のときにクラシックバレエを習っていたんです。1年生のときに空手がやりたかったんですけど、母親がクラシックバレエの教室に連れて行ってて。クラシックバレエはクラシックバレエで良かったんですけど、空手もアクションも好きなのでやりたいです」と、希望を語り、中川も「そんな清原果耶を見たいです！」と、促す一幕もあった。
映画『ジョゼと虎と魚たち』は25日より全国ロードショー予定！
