俳優・中村倫也(33)が18日より公開となった女優・のん(27)主演の映画『私をくいとめて』(監督・脚本:大九明子/配給:日活)内で主人公・みつ子の脳内相談役「A」の声を担当していることが19日、テアトル新宿で開催された本作の公開記念舞台あいさつにて公式発表された。
『私をくいとめて』は作家・綿矢りさ氏原作の同名小説を実写映画化したもの。31歳のおひとりさまで脳内に相談役「A」のいる黒田みつ子(のん)が、みつ子は年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋をしてしまうという、あと1歩踏み出せないむずがゆい恋模様を描いたロマンス作品となっている。2人のほかにも、結婚しイタリアで暮らすみつ子の親友・皐月には、のんとは朝ドラ以来の共演となる橋本がキャスティングされていることでも話題となっている。
「A」は作品内で重要な役どころで、かなりのセリフが劇中でも読み上げられていたが、これまで「A」の声はシークレットキャストとなっていた。しかし、SNSなどでは中村ではないかとまことしやかに噂となっていた。
この日は上映後のイベントとなり、「A」のパネルがステージに設置。登壇したのん、林遣都(30)、臼田あさ美(36)、若林拓也(23)、片桐はいり(57)、橋本愛(24)、大九監督がトークしていくなか、公式発表直前ののんからは中村の名前は伏せつつ話すことに。撮影の舞台裏へ「事前にあの声を収録して頂いて、流してもらいながら掛け合いの演技になりました。『A』の方と音声さんと3人がかりの演技になっていました」と、スタッフの苦労がしのばれるコメントも。
そんななか、のんはもし「A」に悩みを相談できるならという質問があり、のんは「私、話下手ですけど、初めて会った方にも『きょう会ったんだよね!?』というくらい、一瞬で仲良くなれるためにはどうしたらいいかなということを相談したいです」と、吐露。
すると場内に中村の声が場内に響きだし「あなたの悩みに私がすっきり回答致します。もうすでに答えは出ているんじゃないですか?ゆっくりと(舞台)下手を見ていてください……。(舞台)上手を見てください……。スッキリ答えできたと思います。ビックリさせてごめんなさい。脳内相談役・Aの中村倫也でございます。口止めされていたんですけど、口止めの意味あったんかい!と思いながら、こうやって解禁できて嬉しいです」との声が場内に流れることに。
さらに、作品の感想を求めると中村(声)は「とっても楽しく拝見させて頂きました。女性だけじゃなく、男性もこう、僕の中にも脳内相談役Aはいるなと思いながら、観させて頂きました」と、実感を話していた。
また、「A」の収録した声は汎用性が高かったようでのんは「待ち時間とかに、みんなが悩んだりとか話していることに対して、Aの声を出して答えてくれたりして、楽しく撮影ができて。すばらしい返事がたくさんあったので、とってもいい声でした」と、称えていた。
映画『私をくいとめて』は全国公開中!
※中村のコメント全文記事など
・中村倫也「私をくいとめて」シークレットキャストも「口止めの意味あったんかーい!」!イケボで“SNS”ゆっくり発音や進行、“お見送り”に観客拍手も【中村コメント部分全文】
・のん「“おひとりさまリア充”なんだと言われてハッとしました」!林遣都“ナイショ”ジェスチャーで苦笑いや橋本愛の皐月への思いなど「私をくいとめて」公開記念舞台挨拶開催