俳優・タレント・振付師とマルチに活動する屋良朝幸と、音楽プロデューサーm.c.A・Tが『The TOMOYUKI YARA & m.c.A・T』として25、26日、東京・品川ステラボールでライブツアー『BITTER fnk 75%(ビター ファンク セブンティーファイブ パーセント)』をスタートさせた。
本ライブは、屋良が2018年から総合プロデュースする新感覚ダンス&ライブエンターテイメント『THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE』の新たなる試みで、このプロジェクトの音楽監督を務めてきたm.c.A・Tとともに作り上げたステージとなる。
今年10月25日には、プロジェクト第1弾企画として無観客ライブを敢行し、インターネットでの生配信を実施。そして本公演では感染対策をしっかりとり、オーディエンスを迎えて行うものとなった。
「クリスマスに集まってくれて本当に嬉しいです。10月に無観客ライブをやったんですけど、やっぱりお客さんがいるといいですね」と、久しぶりの有観客ライブに素直な気持ちを吐露した屋良。世界的ダンサーHilty & Boschと全く同じステップを踏みながら華麗にステージを右へ左へと動き回り、m.c.A・Tとともに冒頭からアップテンポなファンクナンバーでオーディエンスを熱くさせていくと、新曲『I Can See That, I Can See You』では、m.c.A・Tとのデュエットで軽快に歌い上げた。
この曲は今回のライブのためにm.c.A・Tが書き下ろした新曲で、曲の印象とは裏腹に「今年の状況を込めた」というメッセージ性のある1曲。m.c.A・Tは「当たり前のことが、次の日には当たり前ではなくなる。こういう状況をこの2人はどう乗り越えるのかと考えて作ったら自分で泣いてしまった」という逸話を披露していた。
この時期のライブ開催は、一時はどうなるかと思ったという屋良。それでも無事開催にこぎつけることができたことを受け「きょうはみなさんの気持ち、伝わりました。暗いニュースばかりですが、僕らのエンターテイメントを通してみなさんに幸せをお届けできればと思っています」と、感謝の気持ちと意気込みを語った。
ライブ終了後、屋良は「やっぱりライブは、お客さんが入ってすべて完成するもの。お客さんにパワーを頂けた。これがライブの醍醐味。なんというか……『ごきげんだぜ!』ですね(笑)」と、m.c.A・Tの楽曲を盛り込んだお茶目なコメントを寄せたり、「本当に感無量。お客さまはリスクを背負ってきてくれているはず。『ありがとう』という気持ちが大きい」と、観客への感謝を言葉にした。
本公演は、2021年2月9、10日にZepp Nambaで大阪公演を開催を予定している。