昨年3月31日に62歳で急逝した佐々部清監督のラストストーリーとなる映画『大綱引の恋』の全国公開初日が5月7日に決定したことが18日、発表となった。
家族を軸にした物語の中で男女の愛を描いた作品。昨年10月31日からは鹿児島にて先行公開されている。
主人公・有馬武志(三浦貴大)を通し、愛を守りたいと願う男気を爽快にドラマチックに描き切っている。さらに、鹿児島で400年以上にもおよぶ歴史と伝統を守り続けている川内大綱引のシーンには、実際の祭りのシーンが起用され、迫力あるシーンに仕上がっている。
今回の全国公開発表に合わせて、19点の場面写真と、30秒及び60秒バージョンの予告映像も公開となった。
■STORY
有馬武志(三浦貴大)は35歳にして奥手の独身。鳶の親方であり“大綱引”の師匠でもある父・寛志(西田聖志郎)から常々「早う嫁を貰うて、しっかりとした跡継ぎになれ」とうるさく言われている。とある日、ふとした事件から韓国人女性研修医ジヒョン(知英)と出会い、次第に心を通わせるようになる。そのころ有馬家では、母・文子(石野真子)が定年退職を宣言し女将も家事も放棄したため、妹・敦子(比嘉愛未)はじめ家族の皆が四苦八苦する。一方、年に一度の一大行事“大綱引”が迫るなか、武志はジヒョンから「あと2週間で帰国するの」と告げられる。「出会いとは?」「結婚とは?」「家族とは?」「覚悟とは?」―2人の恋を通して描かれるさまざまな愛の物語。