劇場アニメーション『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』(総監督:京田知己/配給:ショウゲート)初日舞台あいさつが16日、東京・新宿バルト9で開かれレントン・サーストン役の三瓶由布子、エウレカ役の名塚佳織、アドロック・サーストン役の古谷徹、京田総監督が登壇した。
2005年から06年にかけ全50話で放送され人気を博したTVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』。のちに劇場版や『エウレカセブンAO』なども制作されるなどファンに愛されている作品が12年の時を経て、再び主要スタッフはそのままに3部作で劇場に帰ってくることとなった。
三瓶は「ただいま!そしてここからはじめまして!」と、いろんな思いがこもったあいさつ。初日を迎えたことに「感無量という思いが強くて、TVシリーズから12年ぶりにエウレカセブンが新しい劇場作品となってみなさんにお届けすることができるのは、エウレカセブンを愛してくださっているみなさんのおかげだと思います。もう胸がいっぱいです!」と、万感といった様子。
名塚は、「ずっと先週くらいまで不安ではあったんですけど、これだけ劇場にみなさんが集まってくださっているのも嬉しいですし、やっとみなさんにお届けできるんだなって。
公開してからいろんな感想が出てくると思うんですけど、まだまだ作っていく気マンマンあんので今後もエウレカセブン頑張っていきます!」と、抱負とともに続編へ気合。
一方の古谷は本作でエウレカセブンに初参加となるだけに、「ビッグタイトルで初めて登場するアドロック・サーストンという重要な役を仰せつかりまして、緊張しておりました」と、率直に心情を。さらに、古谷にとっては、「ひげをはやしたオヤジというのをやったことがなくて、僕の声はどっちかというと少年の声が多かったので、声がキャラクターのルックスに合わないんじゃないかというプレッシャーがあったんです」と、あまり演じたことのないキャラクターへ不安があったという。
しかし、古谷は「あまりルックスにはこだわらずに、集中して、結果頭の中が真っ白になるくらいのめり込めました。アフレコが終わってからは自分でも納得できるものができました」と言いつつ、観客にどうだったか感想を求めると、温かい拍手が寄せられ、これには胸をなでおろしていた。
そんな古谷の熱演へ、名塚は、「アフレコを思い出して、いま鳥肌が立っているんです。強さと温かさの中に、人間らしい温かさがあって、レントンのような少年のような心が短いシーンの中で見えるというか。嫌いな存在であり、大好きな存在であるというのを実体化されたというか、『あ!レントンのお父さんだ!』って」と、感動していたそう。すると別録りだったという三瓶は「かおりんずるいよ!本当に」と、笑いながらむくれていたが、「初めてアドロックの生きている姿を、声を聴いたときに、涙が止まらなくて、12年の時を経てアドロックと会えたということなのか、感動しました」と、しみじみだった。
最後に三瓶からはこれからもレントンとともに汗と涙だけでなく“いろんなもの”を垂れ流すと話して沸かせると名塚は「三瓶ちゃんは当時のアフレコでいろんなものを受け止めてた。私もいろんなものを受け止めながら作っていきたい」と、『2』、『3』へと意気込み。
古谷は、「せっかくアドロックというとても素敵なキャラクターをやらせて頂いたので、ぜひともこのキャラクターをまたやりたい!」と、再登場を京田総監督におねだり。京田総監督は「アドロックがどうなっているのかはちゃんと描いていませんからね」と、含みを持たせたコメントで、これには古谷も「そうですよね!」というと三瓶&名塚も「“ふわっ”となっているだけですからね」と、可能性はゼロではなさそうだった。
劇場アニメーション『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』は全国ロードショー中!