映画『銀魂 THE FINAL』(監督・脚本:宮脇千鶴/配給:ワーナー・ブラザース映画)観客動員数100万人突破記念!最後の舞台あいさつが13日、東京・新宿バルト9で2回にわけて行われた。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)のシリーズ累計発行部数5500万部を超える人気コミック『銀魂』。2006年から15年間続いてきたアニメ『銀魂』が“今度こそ本当に”終わると銘打った作品で原作の空知英秋氏の全面協力もしている。抱腹絶倒のギャグと壮絶アクション、そして厚い人情をも詰め込んだ、この天下無敵の痛快エンターテイメントがどのような結末を迎えるのか……。先月1月から公開となり、公開初週の週末観客動員数は堂々の1位を飾り、アニメ『銀魂』史上最大の大ヒットスタート&史上最速の公開16日で興行収入10億円を突破。本イベント時点では客動員数107万人、累計興行収入14.9億円と、15億円超えも確実となっている。
1回目の舞台あいさつは、坂田銀時役の杉田智和、志村新八役の阪口大助、神楽役の釘宮理恵の万事屋メンバーで行われるものに。
観客動員数107万人を突破したことについて、杉田は「映画館に来てほしいけど、今は外に出るのは控えようという中で、1日に楽しめるエンタメには限度がある。その1つに『銀魂』を選んでくれたことに感謝したいです」と噛みしめるように語る。
阪口も「この状況下でそこまで観客動員が伸びるとは思っていないところもあったので、足を運んでくださったみなさまのおかげだと思っています。もしかしたら、“300億の男”が出ていることも関係していたのかな!?」と、本作では神威役で出演している日野聡に触れながらコメントし笑いを誘う。釘宮は「数字のことばかり言うのは申し訳ないけど、数字は形に残っていくので嬉しい!お祭りっぽい感じになっていってくれた
ら」と笑顔を見せた。
続いては、事前にアニメ銀魂公式Twitterで募集した、ファンからの質問コーナーへ。「アフレコ中にセリフを言いながら、泣きそ
うになったり笑いそうになったりしたことはあるか?」という質問には、杉田が「(アフレコ中は)確実に感情が動いているので、怒りがこみ上げるシーンでは発汗するし体温も上がる」と真面目に語ったかと思えば、実は本作では、「高杉とのすごくいいシーンで
ケツの左側がつりそうになって、右足だけで立ちながらセリフを言った」というまさかのエピソードを披露し、会場を沸かせた。
そんな杉田から阪口へ、「大助さんはあれだけ叫ぶシーンも多くてフラっとしたりしませんか?」と質問。役柄的に体力的な苦労も多いかと思われたが、「ツッコむときは、倒れるよりも笑わないようにするほうが大変だから!」と“ツッコミ”で回答。釘宮は、「私はゲラだし泣き虫なので、杉田君の“左側”がつりそうになっていると知らずに、ただただ泣いてました!」と、コンビネーションの良さを見せた。
「15年間の中で一番楽しかったこと、大変だったことは?」という質問には、阪口も釘宮も「ずっと楽しかった」「今も楽しい」と笑顔に。対する杉田は神妙な面持ちで、アニメが始まった当初は、大先輩の声優やスタッフが多い現場だったことから、主役として早く結果を出そうと焦っていたことを告白。さらに杉田は、主役にはいろんなタイプがいると前置きしながら、「僕は、個性的な面々が大きなお皿の上で踊ったり楽しんだりしているのを下で支えるタイプ。でもそこは特等席なんですよ。そういう主人公像があってもいいのかなと思った」と分析し、「主演だからって優れているわけじゃないし、主役だからって人気投票で1位にはならないんですよ。『主役とは』が自分の原動力になって世の中に物申すのは違うなと。だけど年齢も若かったので、早く自分の言葉を聞いてほしいという焦りはありました」と、率直な心情を吐露していた。
中盤には、アニメ銀魂公式Twitterで実施したアンケートをもとに回答が最も多いものを当てる、「ファンのハートを読め!銀魂クイズ」にキャスト陣が挑戦。「『銀魂』シリーズに登場するキャラクター名、全員言えますか?」というクイズでは、「A:もちろん、全員言えるほどの銀魂愛」「B:多分言えるほどの銀魂愛」「C:言える自信はないが、銀魂愛だけはある」という選択肢のうち、最も多くの票が集まったCが正解に。ほかの選択肢にも多くの票が入っていたことから、キャスト陣はファンの愛の深さに驚愕する結果が。
「『銀魂 THE FINAL』で一番グッと来たシーンは?」というクイズでは、映画で人気の高い名場面の数々が選択肢になり、キャスト陣も「全部グッと来たよね。」と頭を悩ませたが、最多票を獲得した正解は「高杉の結末」シーン。杉田も先ほどのアフレコエピソードを持ち出しながら「ケツがつるぐらい好きなシーン」と語り、会場を盛り上げた。
最後のクイズは、「『銀魂 THE FINAL』で本当に最後ですが、みなさん信じていますか?」。この問いに対し、断トツで最多票を獲得した選択肢は「信じたくない」で、これには釘宮も「こういう人たちが映画を観に通ってくれてるのかな」とコメントするなど、キャスト陣も感動している様子を窺わせ、ファンとキャスト陣の深いつながりを感じさせる結果となった。
さらに、舞台あいさつの後半には、高杉晋助役の子安武人によるスペシャル音声メッセージが公開。「失ったものは取り戻す。それが俺たち、松陽の弟子ってもんだろ」という映画本編の高杉のセリフからスタートした子安のメッセージ。しかし直後に繰り出され
た、「舞台あいさつにぜひとも行かねばと思ったが、突然の腹痛……『ああ、ポンポン痛い痛い』に襲われ、やむなく音声メッセージになってしまった」というギャップの激しいコメントに、会場も大爆笑!ラストは熱意を込め、「『銀魂』を愛してくださり、高杉を愛してくださってとても幸せです。僕もそんなみなさんを愛しています。映画はこれで最後だけど、『銀魂』は永久に不潔です!」と、おなじみのあいさつで締めくくった。
杉田は子安からのメッセージを喜びながら、銀さんと高杉のシーンのアフレコ時に子安から「いいシーンは何回も演じたくないね」と声をかけられ嬉しかったと喜んだそう。さらに、「子安さんは声優としては先輩だけど、高杉は攘夷志士として戦う相手でも仲間でもあり、形は違うけど同じ答えを共有している相手だと思った時に、見えなかったものが見えるようになって、本作を迎えられて僕は幸せです」と熱意を込めて語り、会場からも大きな拍手が沸き起こった。
最後は、万事屋キャストからのファンへのメッセージが。釘宮は、「こうしてみなさんの前に出てくることができて、それだけで本当に幸せで本当に嬉しいです!この映画はみなさんと15年間歩んできた集大成だと思うので、上映されている限り観続けていただけたらなと思います」。阪口は、「何度も足を運んでくださった方、初めての方、皆さんに感謝しております。『銀魂』は、いったんは終わりなんでしょう。でも、みなさんの想いが形になる日がいつか来るの“かも”しれないし、それはそれとして『銀魂』の世界はこれからも続いていくと思いますので、これからも『銀魂』のことを忘れないで上げてください!」。
そして杉田は、「『銀魂 THE FINAL』に出演して、『最後』とか『ファイナル』という言葉の意味が自分の中で変わりつつあったと思います。終わるという意味での『最後』と、最後に控える大きなものに立ち向かう、一緒に盛り上がる、その向こう側を、夢の欠片をそれぞれが持っていて共有し続ける……。辞典の『最後』の項目に、『あるかもしれない未来を見据えるもの』という内容を追加できるぐらいの実感があります。もしみなさんの理想の未来に、今のこのメンバーで行けるのであれば、こんなにいいことはないなと思います」と、コメントを寄せていた。
映画『銀魂 THE FINAL』は公開中!
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※記事内写真は(c)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会