田中圭 意味深人さし指を立てたポーズや「遊べるようなシーンがあるならやりますよ(笑)」!堤幸彦監督 ドラマ「死神さん」で見たことのない姿やポーズ、仕草させる?

田中圭 意味深人さし指を立てたポーズや「遊べるようなシーンがあるならやりますよ(笑)」!堤幸彦監督 ドラマ「死神さん」で見たことのない姿やポーズ、仕草させる?1

 俳優・田中圭(36)が2021年秋にオンライン動画配信サービスHuluで配信予定のオリジナルドラマ『死神さん』を主演することが25日、発表となった。

 本作は、作家・大倉崇裕氏の同名小説が原作。田中が演じる主人公・儀藤堅忍(ぎどうけんにん)は、警視庁内にある謎の部署でたったひとり、無罪確定となった事件を再捜査するという変わった刑事。警察組織が掘り返されたくない事件の証言と証拠を徹底的に洗い直して、事件を180度転換させ、真犯人を検挙していく男となっている。それゆえ、彼の相棒になる者も組織から疎まれ、出世の道を閉ざされる……。こういった背景から組織内で「死神」とあだ名され、感謝も愛されもしない状況の中、誰とも群れない儀藤は相棒を常に変えながら、闇に葬られた真相をあぶり出していく。

 メイン監督を務めるのは堤幸彦監督となっており、田中とタッグを組むのは2007年公開の映画『包帯クラブ』以来14年ぶり。久々に堤監督と再会した田中は「前回「包帯クラブ」でご一緒したときは、とにかく堤監督からのムチャぶりがすごかった思い出があります。当時、オーディションにも参加者の相手役として関わったのですが、監督がわざとなのか、僕を試したのか、飽きたのか分からないですけど、いろんな人のモノマネでセリフを言わされたんです(笑)。撮影現場でも『ちょっと、ここでこうしてみよう』というムチャぶりがあったので、今回も楽しみ半分、怖いです(笑)」と、思い出を披露。

 さらに、田中は「実は、去年の年末に監督と久々にお会いしたのですが、そこで監督がとても熱くこの作品の話をして、僕が演じる儀藤に関しても肩をぶん回して話してくれたんです。それを受け、僕はどうしようかな、と。家でも台本を読みながら『このシーン、たとえば発声の仕方はどうしようかな』と考えていて、奥さんに『こうしたいんだけど、どう思う?』と相談したんです。そうしたら『あなたは考えながらやると、大したことがないから、感じるままにやった方が絶対いい』と言われて……(笑)。確かにそうだと思ったので、ヘンに考え込まず、現場で作っていこうかなと思っています」と、演技プランを。

 一方、堤監督は「田中くんには、どこに心があるのか(笑)完全には理解できない、不思議な佇まいがあるんです。監督の負けだと感じるような、打ち崩させない何かがあるので、『包帯クラブ』でご一緒してから今まで、ずーっと隠し玉みたいに思っていた存在。『包帯クラブ』のオーディションや現場でも何かとムチャぶりをしましたが、実はいろいろ試してもらうことで、本当のところを知りたかったんです。当時もそれだけ面白がった、今まさに旬の田中くんとまたご一緒できるということで期待もしていますし、今回はいよいよ勝負かな、と!この人の存在感の芯の部分に勝ちたいし、今回は“やっぱり田中くんは田中くんだなぁ”と思うような演出はしたくない。《見たことのない姿》やポーズ、仕草も作って流行らせたいです」と、意気込んでいる。

 そんな堤監督に対して、「監督が思う儀藤像と、僕が思う儀藤像と、実際やってみる儀藤像と、実際撮ってみる儀藤像もたぶんバラバラなので、それが早い段階でひとつになったら、めっちゃ楽しいんだろうなって。今からワクワクしてます!」と、現場ですり合わせて行くようだ。

 そして田中は、「儀藤は分かりやすく言えば《変わってる人》。刑事としての一面もあるけど、刑事じゃない部分もある難しい役ではあるんですけど、誰が相棒になるかによって生まれる儀藤もあると思うし、演じるのが楽しみです。もし今回も監督のモノマネ・ムチャぶりで遊べるようなシーンがあるなら、やりますよ(笑)」とも話しているが、堤監督としては、「今のところ予定はないですが、田中くんがどうしてもやりたいと言うなら、モノマネもリクエストしたいと思います(笑)」とも。

 続けて堤監督は、「ちなみに今回、田中くんは何も考えずに現場へいらっしゃるということですけど、それは正解なんです。というのも、儀藤は自分の中ですべて考えて、筋書きが出来上がっているけれど、そこをほぼ見せない。刑事ではありますが、飄々としていて、正義なのか悪なのかもあまり判然としない中で、真犯人を暴き出していく《なんとも不思議な、堅くて柔らかいキャラクター》なんです」と、早速同じ方向を向いている感じをうかがわせた。

 田中から「兎にも角にも…刑事モノとしてはシビれて、エンタメとしては笑ってもらえて、見終わった後に何か分からない爽快感をみなさんに与えられる《最高に面白いドラマ》にしますので! ぜひ楽しみにしていてください」と、メッセージを寄せている。

 また、本作のビジュアルも公開。田中が取っている“人さし指を立てたポーズ”の意味も、今後明らかになるとしている。

 ■Hulu オリジナル「死神さん」
 【配信】2021年秋から、Huluで配信スタート予定(全6話)
 【出演】田中圭 ほか
 【原作】大倉崇裕 「死神さん」(幻冬舎文庫)
 【脚本】渡辺雄介
 【演出】堤幸彦(第1話・第2話・第6話)、藤原知之(第3話・第4話)、稲留武(第5話)
 【製作著作】HJ ホールディングス

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