アニメーション『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』(総監督:大森貴弘/配給:アニプレックス)大ヒット御礼舞台あいさつが2月6日に開催され、夏目貴志役の神谷浩史、ニャンコ先生・斑役の井上和彦、田沼要役の堀江一眞、ミツミ役の金元寿子、シークレットゲストの三篠役の黒田崇矢が登壇し、司会はお笑いコンビ『アメリカザリガニ』の柳原哲也が務めた。
『夏目友人帳』は、漫画家・緑川ゆき氏が2003年から連載している作品で、2008年に初のTVアニメ化。その後も17年までにTVアニメが6期まで制作されるという息長くファンに愛されている作品。小さい頃からほかの人には見えない妖(あやかし)が見えることから人と、距離をとることしか出来ず生きてきた夏目貴志(神谷)。亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に契約書の束「友人帳」を継いだ貴志は、自称用心棒のニャンコ先生(井上)とともに妖たちに名前を返す日々を送ることとなる。
本作は、「石起こし」と「怪しき来訪者」という、ファンに人気の2つの短編エピソードを、オムニバス形式で送るもの。今年1月16日から限定上映され、この日は全64劇場でのライブビューイング中継が行われている。
「怪しき来訪者」は田沼がメインとなるエピソードなことから、堀江も今回のアフレコでは、いつも神谷がどんな気持ちでアフレコをされているのか分かった気がすると共感する部分があったのだとか。さらに、本作が公開されてから、久しぶりに母親を誘って一緒に映画館で鑑賞したという心和むエピソードも披露。
ちなみに、黒田も、過去の『夏目友人帳』TVシリーズでも、これほど多くの台詞があるのは珍しいそうで、今までとは違った心境でアフレコしていたそうだ。
『石起こし』に登場する妖怪・ミツミ役の金元は、まだ声優の養成所に通っていた頃から、TVシリーズの『夏目友人帳』が好きでよく見ていたことを明かし、そんな作品に出演することができる喜びとともに、だからこそアフレコの際はプレッシャーを感じ緊張しながらだったことも告白していた。
神谷は、日本人なら誰もが知っている「妖怪」という不思議な存在があるからこそ、細かい説明をしなくても『夏目友人帳』のストーリーに視聴者が自然と入っていけることや、「妖怪」たちを通して描くからこそ伝えられる繊細なエピソードが、本作の魅力になっているのではと語る。
さらに、『怪しき来訪者』では、アニメならではの楽しみ方として、“来訪者”の声を聞いた時点で、その正体が分かってしまう可能性があるため、なかなかその正体に気づかない夏目に、ニャンコ先生と一緒に「(気づくのが)遅い!」とツッコミながら見ていただければ、とアピールもしていた。
続けて、「夏目友人帳」の中で好きなキャラクターは?という質問に対する答えが満場一致で「ニャンコ先生!」に!これに、井上はすかさずニャンコ先生ボイスでリアクションするイベントならではの姿も。
TVシリーズから引き続き、ニャンコ先生の台詞には井上による多彩なアドリブが入っており、その可愛らしさも本作の大きな魅力に。本作で特に印象的だったシーンのうち、井上は『石起こし』での、地下道を通った夏目がニャンコ先生のことを思い浮かべるシーンを挙げ、離れていてもニャンコ先生のことを思ってくれる夏目に、2人の絆を感じて嬉しくなったそうだ。
今回の舞台あいさつは無観客で実施されたため、会場には観客の姿は無かったものの、ライブビューイングという形でより多くの方と繋がれていることが嬉しい、と最後に井上がコメントすると、神谷も、「夏目友人帳」は原作の緑川氏をはじめ、キャスト、スタッフ、そして作品を愛してくれるファンの方のあいだに、とても優しい空気と時間が流れており、それが作品そのものを形作っていること、そしてこれからも、緑川先生の描く原作が続く限り、「夏目友人帳」と寄り添っていきたいと語り、この作品ならではのあたたかい雰囲気の中イベントを締めくくった。
なお、『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』はDVD&Blu-rayとして5月26日に発売となることも決定。完全生産限定版の映像特典には本舞台あいさつの映像も収録されるとしている。
■完全生産限定版
【特典】
・購入者対象無料オンラインイベント参加申込券
・ドラマ CD「森林の館」
・描き下ろし SD キャラステッカー
・特製カラーブックレット
・描き下ろしデジケース
・映像特典:大ヒット御礼舞台挨拶映像(登壇者:神谷浩史、井上和彦、堀江一眞、黒田崇矢、金元寿子)
※特典は変更となる可能性がございます。
【価格】
Blu-ray 完全生産限定版?\7,700(税抜価格\7,000) (品番?ANZX-14023~14024)
DVD 完全生産限定版?\6,600(税抜価格\6,000) (品番?ANZB-14023~14024)
※記事内画像は(c)緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会