織山尚大 6月に空想科学劇「Kappa」舞台初主演「大事な作品です」！同期の青木滉平は親友関係役で「おりの不安は支えてあげたい」

　ジャニーズJr.でアイドルグループ『少年忍者』の織山尚大が6月5日より上演予定の空想科学劇『Kappa』を主演することが13日、発表となった。

　作家・芥川龍之介の『河童』。奇抜な発想・批評力で時代を超えた普遍性を生み出し、日本近代文学の不朽の名作の1つとされている。そんな作品を近未来風かつポップな形でアレンジし、歌やロックバンドの演出も合わさり、今もなお普遍的なメッセージを届ける舞台へと昇華した。

　織山は近未来の矯正施設に収容され、河童の国での体験について物語る「第二十三号」を演じる。2020年11月上演のミュージカル「ELF The Musical」でミュージカル初出演を務めており、本作では舞台初主演を飾ることとなる。

　同じく『少年忍者』から青木滉平も出演。漁師。第二十三号に追われた河童で、彼と最も親しくなるバッグ役を演じる。ほか、木ノ本嶺浩、川口龍、市川しんぺー、そしてコング桑田ら個性派俳優陣が集結している。上演台本・演出を手掛けるのは、SixTones京本大我主演「BOSS CAT」(2018年)、A.B.C-Z塚田僚一主演「Mogut」(2020年)等の台本・演出をはじめ、翻訳劇からオリジナル戯曲まで数多くの演出作品を手掛けてきた“スズカツ”こと鈴木勝秀氏が務める。

　今回の起用に織山は、「この作品は、僕にとって初めて主演を努めさせていただく大事な作品です」と、思い入れもひとしおなようで、「クリエイティブな発想を舞台に詰め込んで、自分の可能性を広げられるように、失敗からいろんなものを学びながら形にして行って、最後にはお客さまに見せられる形にできればいいなと思っています」と、意気込みを。

　一方、青木は本作がジャニーズ公演以外の初舞台とあって、「初めての舞台で、嬉しさと驚きがありましたが、今は不安も大きいです」と、心情を吐露。それでも、「僕がまさかジャニーズ公演以外の舞台に立たせていただけるとは思っていなかったので、ずっと応援してくれているファンのみなさんと一緒に喜びたいです！」と、気持ちを語っている。

　さらに青木は、「同期で同じ『少年忍者』のおり（織山尚大）と同じ舞台に立てるので、頼れるところは頼って、おりの不安は支えてあげたいと思います。舞台は初めての経験なので、たくさん勉強したいと思います」と、コメントを寄せた。

　空想科学劇『Kappa』東京公演は6月5日から同13日まで品川プリンスホテルステラボールにて、京都公演は6月25日から同27日までロームシアター京都サウスホールにて上演予定！なお、公演チケットは、5月16日午前10時より一般販売を開始。公演の最新情報は、公式HP（https://kappa-stage.com/）にて。

　■原作『河童』あらすじ
　物語は、精神病患者と認定されている、第二十三号が物語ったものとして進められる。3年前、第二十三号は登山に行く。その途中で彼は河童に出会い、河童を追いかけているうちに河童の国に迷い込む。河童の国では、あらゆることが人間社会とは正反対で、たとえば恋愛に関しても、メス河童がオス河童を追いかけ回すのであった。
　第二十三号は、追いかけてきた河童、漁師のバッグと親しくなり、河童の国で暮らすことになる。詩人のトック、硝子会社社長のゲイル、学生のラップ、哲学者のマッグなと゛と交流し、さまざまな体験をした。哲学者マッグは、『阿呆の言葉』という著作で、「阿呆はいつも自分以外のものを阿呆と考えている」、「我々は人間より不幸て゛ある。人間は河童ほど進化していない」などと述べている。とにかく河童の国では、人間社会の「常識」が通用しない。それによって人間社会が逆照射され、「常識」「当たり前」に潜む「落とし穴」が浮かび上がってくる。人間の世界に戻った第二十三号は、河童を
人間より「清潔な存在」と振り返り懐かしむのだった。

　■出演キャストと役柄
　○第二十三号役・織山尚大(少年忍者／ジャニーズJr.)
　河童のバッグを追いかけているうちに河童の国へ迷い込む。

　○バッグ役・青木滉平(少年忍者／ジャニーズJr.)
　漁師。第二十三号に追われた河童で、彼と最も親しくなる。

　○ラップ役・木ノ本嶺浩
　学生。雌の河童に追われ、数週間第二十三号の部屋に隠れる。

　○トック役・川口龍
　詩人で、超人倶楽部の会員。家族体制を軽蔑しているが、無政府主義とは思われたくない。

　○ゲエル役・市川しんぺー
　硝子会社の社長。資本主義者で傲慢だが人懐っこい性格で、第二十三号は好意を持つ。

　○マッグ役・コング桑田
　哲学者。唯一、メスに追いかけられたことがない。