俳優・田中圭(36)、土屋太鳳(26)、山田裕貴(30)、眞栄田郷敦(21)、『日向坂46』の小坂菜緒(18)が5日、東京・イイノホールで映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(監督:飯塚健/配給:東宝)完成披露イベントを飯塚監督、元日本代表スキージャンプ選手・西方仁也氏、原田雅彦氏が登壇し、司会はTBSの杉山真也アナウンサーが務めた。
1998年の長野オリンピックが舞台。日本中が歓喜に沸いたスキージャンプ団体、大逆転の金メダルの光栄を陰で支えた25人の感動の実話を映画化したもの。田中は同日登壇の西川氏を演じ、土屋はその妻・幸枝役を演じている。
観客を入れて上映後の舞台あいさつに。田中は配信でも行われているイベントということで、入ってくるなり配信カメラを探し当てると、ほかのキャストよりも速くブンブンと手を振ってこの日が迎えられた喜びが伝わってくるような感じを窺わせっつう、「本来であれば去年の6月には公開していて、本当なら公開1年くらい経っているはずなんですが、このコロナ禍だったりで公開が延期になって。そして今年、5月7日に公開すると決まったときに、嬉しかったですし、いまこうやってきょうを(観客・キャスト)みなさんと迎えられて幸せです。本当は何事もなく、こんなことにもならず去年公開していた方が良かったなと思いますが、個人的には楽しみが1年延びじゃないですけども、すごくワクワクした気持ちと、みんなに観て頂きたいという気持ちと、楽しい1年をプレゼントしてもらったという気持ちが強いというところが強いのが正直なところです。きょうを迎えられたことがとても、とても楽しみにしていました。短い時間ですが、(舞台あいさつを)楽しんでください!」と、ついに人の目に触れる機会が来たことへ思いの丈を語った。
好きなシーンを挙げることとなり、「最後のみんながどんどん飛んでいくところで心が動いて」と、クライマックスを挙げる田中。しかし、「役の西方はあえて最後の最後まで決断しなくて、ずーっとウジウジしていて、観てくださっている方もちょっと……ちょっとですけどイラっとしたと思うんです。『最後飛ぶしかない』となったセリフもあるんですけど、そこは西方じゃないんかい!と思って(苦笑)」と、ツッコみつつ「本当にみんなに影響されて人が影響されることって1番だと僕は思っているところがあって、周りの人からもらったもので自分が変わっていくさまは体感できたので、そこのシーンの感動は覚えています」と、胸が熱くなったシーンを説明。
さらに、古田新太との掛け合いの演技について、「(古田が)すごい間をあるんシーンがあるんですけど、あの人、そのシーンでは僕の名前忘れてるんだと思います(笑)。でも、俺は全然忘れてないよという雰囲気を見せていて。西方としては熱いものがありましたけど、田中圭としてはセリフ忘れてるだけじゃねぇかと思ってクスリとしてしまうんです」と、撮影エピソードも語っていた。
そんな座長の田中について、土屋は、今年公開された映画『哀愁しんでれら』でも夫婦役だったが本作とは全然違う夫婦だったことを挙げつつ、「切り替えられるかと思っていたんですけど、圭さんの安心感だったりとか心と心をつなげてくれて、お芝居をしていてもそうつなげるんだと」と、信頼を寄せつつ、「あと子役の子がヤンチャだったんですけど、私は役のことで必死だったんです。けれど、圭さんはお子さんもいるのでなんか慣れてらっしゃったんです」と、引っ張っていた様子を。
さらに、土屋は「まだあるんです!」と、身を乗り出し「みんなをご飯に連れて行ってくれて、みんなを仲良くさせるために、自分がいっぱい飲むぞ!という感じになってみんなを楽しませて……」と言いかけたところで何かを察した田中は「土屋さん!1回その話を止めよう。良い話なんだけど、これ以上土屋さんがしゃべるとなんかおかしなことになる」と、急いで止めつつ首をかしげる土屋をなんとか押しとどめ「ちょっと嫌な予感がしたからさ」と、話の流れに何かを感じたようだった。
ほかにも、田中は山田がいま飛びたいくらいの気持ちだとたとえると、ジャンプ台のスタート板をやろうかと言い出して山田から「真面目にしゃべろうとしてるんです」と断られたり、涙した観客もいたということを伝えられ、田中は「だって実話だもん!」と、満面の笑みを見せつつ、眞栄田へは「郷敦泣いたりするの?」とイジったりと楽しげだった。
イベント中盤からは西方氏、原田氏も登壇。現実の西方氏が、本当にそんな心情だったのかと迷いながら演じていたと田中が心情を披露したりしつつ、記念撮影直前では、原田氏は本物の金メダルを持ってくるサプライズ。しかも、それを田中の首にかけるということまで行われ、場内には自然と拍手が沸き田中も喜びのあまり言葉を失う一幕も。その後、感想を問われ「いやーちょっとこのサプライズで、一瞬危なかったです」と、涙をこらえたようで、「グッと来ちゃいました。撮影のときも(金メダルを)持たせて頂きましたけど、何度見ても、触らせていただいても、持っても重いですね」と、笑みを見せつつも声がふるえるものとなっていた。
田中から作品を支えてくれたスタッフ・キャスト・エキストラの方々への思いを語りつつ、「この映画の完成を観て、ストーリーだけが勝ってるとか、主役だけが光ってるとか、脇役だけ光っているとかそういうのではなくて、全員で1人も欠けちゃいけない、本当にみんなで盛り上げている映画で、この映画らしいなとすごく感動したのを覚えています。観終わった後、自分も負けてられないな、明日から頑張るぞ!って良い後味をくれた映画です。『みんなだよ!みんな!』というメッセージが少しずつ広がっていけばいいなと心から思っています」と、真摯に気持ちを伝えつつ、直後に観客たちへ宣伝もしてもらえるよう腰をかがめて頼み込み、笑いを誘っていた。
映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は5月7日より全国公開予定!
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