俳優・浦井健治(39)が20日、東京国際フォーラム・ホールAでコンサート『浦井健治 20th Anniversary Concert ~Piece~』昼公演を開催した。
3月24日にリリースした、2ndアルバム『Piece』を引っ提げてのライブイベント。事前の取材では、冗談めかして「昼公演は(ゲストの)井上芳雄さんに甘えきり、夜公演は平方元基とふざけきる!」と、語り現場を盛り上げていた。
その幕開けとなった楽曲は『メタルマクベス』の『きれいは汚い、ただしオレ以外』。アルバムには入っていない同曲のイントロが流れると会場の空気は一変!そこに、浦井が「始まるよ!」とステージに登場し、エンジン全開の歌唱で楽しませた。
続けて、『浮気もの、汝の名は女』(『天保十二年のシェイクスピア』)、『ゲームの始まり』(『デスノート』)と、これまで出演してきた作品から楽曲を披露。その後、テレビアニメ『クラシカロイド』から、『六弦の怪物 ~クロイツェルより~』を歌い上げた。さらに、2022年に再演が行われることが発表されたばかりの『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』から『笑う男』『目を開いて』を、『モーツァルト!』より「星から降る金」、『エリザベート』から「私だけに」を披露した。
浦井はさらに、『エリザベート』から『ママ、何処なの?』を歌い始める。すると、歌の途中で、「ママには聞こえない~♪」と井上がトートのパートを歌いながら登場。浦井の「誰?」の力強い(?)問いに、井上は「多分(苦笑)ともだちさ」と答え、はけていこうとする。そんな井上に浦井は必死に追いすがり、客席を笑いで包む。そこから、『闇が広がる』を、そして、井上が歌いたかったという、『世界の王』(『ロミオとジュリエット』)をデュエットという流れへ。最後は、浦井に捧げる『歌うたいのバラッド』(斉藤和義)を歌ってみせた。
井上が去った後は、2022年に帝国劇場でミュージカル版が上演されることが発表された、『千と千尋の神隠し』から『いつも何度でも』をしっとりと歌唱。そして、もし自分が出るとしたら、坊役を演じたいと吐露。「芳雄さんが湯婆婆で育(山崎育三郎)が釜爺。『泣いちゃうぞ!』っていうソロ曲があるんです(笑)」と浦井なりのキャスティングを語った。
後半には今は亡き友への思いを込め、アルバムにも収録されているKiroroの『Best Friend』を、心を込めて歌い上げた。その後もアルバムの収録曲や2000年に流行した歌などを続々と歌い、これまで出演した作品のなかでも特に思い入れがあるという『ビッグ・フィッシュ』から『Stranger』、実父との別れを告白し、いつか演じてみたい役として、浦井が演じたウィルの父親で、川平慈英が好演したエドワードのナンバー『終わり方』を万感の思いを込めて歌った。
フィナーレは、アルバムのボーナストラックに入っていた『明日があるさ』。1963年に坂本九が発表し、2001年にウルフルズがカバーした大ヒットナンバーだ。そんな浦井はコンサート中、なんども「ありがとう」「感謝」という言葉を口にし、感謝の気持ちを伝えていた。
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Photo by 国府田利光