中村倫也 自作自演な「『これ描いたの誰?』って。“バンクシー”してますね。隠れて」を告白!「ムクムクっと描きたい気持ちが湧いてくる」人とは?【会見部分ロング】

中村倫也 自作自演な「『これ描いたの誰?』って。“バンクシー”してますね。隠れて」を告白!「ムクムクっと描きたい気持ちが湧いてくる」人とは?【会見部分ロング】8

 俳優・中村倫也(34)が27日、東京・汐留の日本テレビ内で『バンクシーって誰?展』記者発表会に出席した。

 ストリートを中心に表現をし続け、いまや現代アート界のフロントランナーとして世界で注目を集めるアーティスト・バンクシー。その神出鬼没の活動の軌跡をたどるのが本展となる。プライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品に加えて、活動の主戦場である“ストリート”に焦点を当てたリアルな街並みを再現していることも本展の特徴となる。

 中村は本展のアンバサダーに就任を発表。白のロングコートにパーカーを合わせるラフな装いで登場した中村。呼び込まれた際は、手にスプレー缶を持ち虚空にかけようとするとド派手な煙演出が出るという凝ったもので、司会から「かっこ良い登場でしたね!」と声をかけられると、「かっこ良かったですね~」と、ニッコリ。

 この話が来たときのことへ、まずは「アンバサダーって何?って思いました」と話しつつ、司会にも「アンバサダーってなんですか?」と、問いかけたりするなか答えが返り、「なんとなくニュアンスは知っていたんですけど、自分のところになんでそんなアンバサダーがって」と思ったのだとか。しかも、中村はこのアンバサダーのアクセントについても尻上がりになるのか、尻下がりに発音するのかにも迷ったのだそうだ。

 アンバサダーに就任して意気込みを問われると「意気込み!?えへへ」と一拍間を置いた後、「アンバサダーです」と切り出すと、「バンクシーの作品と僕が出会ったのが、シュレダーのやつなんです。あのときにネットニュースだったりTVでもいろいろ取り上げられて、『何してるんだ!この人は!?』と。いろいろ調べたら素性も謎だし、いろんなところでメッセージ性のあるもの、だけどセンスが光るものを残されてて、すごく興味が湧いたんです。今回、『バンクシーって誰?展』の魅力をちゃんと伝えられるアンバサダーになりたいと」と、現在の心境とともに、「結構面白そうな展示の仕方ですね。なので説明的なものも自分で良ければ、お受けさせて頂ければと思って」と、語った。

 バンクシーの作品へは「やっぱセンスがいいですよね。いろんなメッセージ性があるんですけど、それをアートで表現しようとすると、なんかちょっと間違えるとお寒い感じになりかねないと思うんです。ですが、これだけ世界中で影響力を持って、興味を持たれていて、20数億円で落札されるくらいの価値のあるものになっているというのは、それだけセンスが光っていると思います」と、評価しつつ「そういうアウトプットの仕方は、同じ表現者としてかっこう良いなと憧れる部分はありますね」と、仰ぎ見るような気分なのだそうだ。

 そんなトークをしていて思い浮かんだことがあるそうで「通常、謎じゃないですか。でも20数億円とか収入で入ったら国からこいつなんなんだと言われますよね。国税みたいなの絶対に来ますよね。国には言ってるのかな。それを僕は追求して……って、誰かに怒られますかねこの発言(苦笑)」と、話していた。

 ここで司会から、中村も絵を描いていることが振られると「僕、そんなに大した絵を描いているわけではないですけど、現場とかで特徴的な顔立ちの人を観ると、ムクムクっと描きたい気持ちが湧いてくるんです。なんか描けそうだな、みたいな。1回その人を描いたら、次からは見ずにちゃちゃっと描いて、現場のいろんなところに張るっていう、そんなストリートアートを僕も。でも、その絵を描いたとは名乗らないんです。現場ではよく怒ってますよ。『これ描いたの誰?』って。“バンクシー”してますね。隠れて」と、自作自演をして遊んでいるそうだ。

 バンクシーの絵を観て感じることはないかとの質問には「そういえば、この間、僕家の家の家具にやりましたね。いつだっけな、意味のない英単語を並べて。それこそ、Amazonとかで買ったステンシルシートに、スプレーのり、家具にぺたって張って。忘れてました」ということもしていたそうだ。

 また、発表会では、本展の音声ガイドのナビゲーターも担当することが発表。これに「なんか補足みたいなことをするんでしょうね。絵を見て自分で感じたこともありながら、実際にはこういうふうに言われてますよとか、こういうメッセージがあるんじゃないかという作品を見る上でのちょっとした手助けになるのではないかなと。参考程度にしてもらって、1回自分の目で見て2回目に手にとってもらったりしてもらえればと思いますね。ぜひ、来てくださった方は音声ガイドを」と、アピールしていた。

 そして、「モネとかマネの絵は置いてある美術館に行けば見れますけど、バンクシーはストリートのスタイルで、イスラエルとかなかなか行けないじゃないですか。アートって体験が伴った方がより、自分の得るもの、感じるものがあると思います。今回は寺田倉庫さんで展示されるので、自分が1番に見てみたいですね。花束投げている絵も、すごく大きいんですね。あのでかいのを紛争地帯でやるというのは、あの絵に対するモチベーションや想いがあるわけじゃないですか。だからそのサイズでもリスクもありますし、そういうことを体感したいですね」と、メッセージを寄せていた。

 『バンクシーって誰?展』は8月21日から12月5日まで寺田倉庫G1ビルにて開催予定。なお、2021年12月以降、名古屋、大阪、郡山、高岡、福岡に巡回予定となっている。

 ※記事内写真はレギュレーションにより会期終了後に削除予定

 ※会見の模様
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