アイドルグループ『ジャニーズWEST』桐山照史(30)が9月上旬より上演予定の舞台『赤シャツ』(演出:宮田慶子)を主演することが30日、発表となった。
作家・夏目漱石の名作『坊っちゃん』の主人公・坊っちゃんに敵役として登場するイヤミなインテリ教頭の“赤シャツ”を主人公にした作品。劇作家・マキノノゾミ氏が書き下ろし、マキノ氏といくつもの作品でタッグを組んできた宮田慶子氏の演出により、2001年に初演され、以降、幾度も上演されてきた傑作喜劇となる。
無鉄砲で血気盛んな坊っちゃんによる語りから見えていた世界を、赤シャツの視点を通して見たもので、時には誤解や思い込みといった偏りも生じる――人と人とが触れ合い、関わり合うことから生まれる可笑しみやままならなさ、そして温かさを描き出している。
桐山は「舞台がとても好きなので、生でお芝居ができるチャンスをいただけてとても嬉しいです」と、心境とともに、「今回あらためて、小説『坊っちゃん』をまず読んで、戯曲を読みました。赤シャツにはこういった面もあったのかなぁと感じられました。『坊っちゃん』を読むと、面白さの倍増する作品だと思います」と、感想を。
さらに、「演出の宮田さんとは、今回初めてですが、すでにご一緒している横山君から、『一から丁寧に教えてくださった』、また髙木君からは『厳しいけれど愛のある方』と聞いて、少しホッとしています。厳しい、というところはちょっとドキッとしますが(笑)、これまで上演されてきた名作、僕なりの引き出しをプラスしてヒール役を思いっきり楽しめたらと思います」と、意気込んでいる。
『赤シャツ』東京公演は9月上旬から中旬にかけ東京建物 Brillia HALLにて、大阪公演は9月下旬に森ノ宮ピロティホールにて上演予定!
■演出・宮田慶子氏コメント
“赤シャツ”は、ご存じの通り、近代日本文学を代表する夏目漱石の名作「坊っちゃん」に登場する人物です。この舞台でも、あの痛快冒険活劇が展開します。ただし視点を変えて“坊っちゃん”の敵役である“教頭の赤シャツ”の立場からえがいており、誰もが知る物語のかくされた真相がつぎつぎと明らかになるスリリングな舞台です。初演時から私が愛してやまないこの作品を、桐山照史さんが演じてくださることになり、今からワクワクしています。誤解や行き違いに翻弄される「人間・赤シャツ」を生み出してくださることを楽しみにしています。
窮屈な日常に疲れているすべての方にお届けする、笑いながら心に染み入る舞台を作りたいと思います。
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※初稿にてミュージカルと表記していましたが、舞台でした。お詫びして訂正致します。