“キスマイ”の愛称でも親しまれているアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の“宮っち”こと宮田俊哉が主演し、7月4日より上演予定の音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』(演出:河原雅彦)。本作のメインビジュアルが8日、解禁となった。
本作は2021年にアニメーションのアカデミー賞と呼ばれる、国際アニメーション映画協会の主催アワード『アニー賞』でBest Direction-TV/Media部門にノミネートされとなったアニメ『GREAT PRETENDER』を舞台化したもの。アニメは疾走感ある展開と世界中を飛び回る詐欺師(コンフィデンスマン)を描いており、そのスケールの大きさ、細やかでバラエティ豊かなキャラクター造形が楽しめる仕上がりを見せていた。初の舞台化となる今回の物語は同作の第1話から第5話で描かれたCASE1:ロサンゼルス・コネクションをベースに構成で、しかも、生バンドによる演奏がされることが特徴となる。
宮田は主人公、通称・エダマメこと枝村真人役を演じることとなり、ビジュアル撮影の際にスタッフらから、「佇まいがエダマメ!」「すでに完成度が高い!」と声の上がるほどのなりきりぶり。
メインビジュアルには宮田扮するエダマメをはじめ、エダマメが行動をともにすることになる信用詐欺師(コンフィデンスマン)で、ローラン・ティエリー役の美弥るりか、観客を“グレプリ”ワールドに導く舞台版オリジナルキャラクター・北大路役の加藤諒、抜群の運動能力をもつコンフィデンスマンのアビゲイル・ジョーンズ役の山本千尋、美しく知的なFBI敏腕捜査官ポーラ・ディキンス役の仙名彩世、エダマメと組んで詐欺を働いている工藤役の福本伸一、熟練のコンフィデンスマンでローランとは旧知の仲であるキム・シウォン役の平田敦子、元ギャングのボスだが今はボディーガードをしているサラザール役の三上市朗、今回の事件の渦中の大物で表の顔はハリウッドの映画プロデューサーにして裏社会を牛耳るマフィアのボスであるエディ・カッサーノ役の大谷亮介の姿が楽しめるものとなっている。
今回のビジュアル撮影へ、宮田は、「今回、初めてエダマメとしてビジュアル撮影をしてみて、すごいテンション上がりました!!そんな嬉しさもありつつ、コスプレじゃなくて、ちゃんとお芝居としてエダマメを演じるんだと、頑張ってけいこをやらなきゃいけないなと、プレッシャーも感じています。すごく面白い作品になると思いますし、全力で頑張ります」と、より気合が入ったよう。
さらに、宮田は、「もともと原作アニメのファンだったので、出演が決まったときには作品が好きだからこそ『えっ、自分で大丈夫かな』という気持ちはありました。でもこの作品が大好きで、俺がエダマメを一番愛している!ので、『ほかの誰かがやるくらいだったら俺がやりたい、俺が背負いたい!ぜひやらせてください!』と思うようになりました」と、話が来た当時を回想。
続けて、「ちなみに、アニメ好きの友人たちにエダマメ役を演じることを報告したら、『まあローランじゃないもんね』と言われました(笑)。僕自身、誰かを騙すとか騙されるとかそういうことをあまり考えずに生きてきたので、原作アニメを観て、まずCASE1:ロサンゼルス・コネクションのめちゃくちゃ面白い物語が、舞台になったらどうなるのかな、と気になりましたね。絵やアニメーションも描写が面白くて、それからキャラクターそれぞれがみんなすごくかわいくて愛おしいんです」と、作品への愛着が伝わってくるコメントも寄せている。
また、ほかスタッフキャストも撮影してみての感想や意気込みへコメントを寄せている。(コメントは文末に全文掲載)
音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』東京公演は7月4日から同25日 東京建物 Brillia HALLにて、大阪公演は8月4日から同8日までオリックス劇場にて上演予定!なお、チケットは12日午前10時より発売を予定している。
■公式サイト
https://www.greatpretender-stage.jp
■美弥るりか as ローラン・ティエリー コメント
出演が決まって原作アニメを観たのですが、とっても面白くて一気に全部観てしまいました。勉強のために見始めたはずが、いつの間
にか夢中になり私も作品の大ファンになりました。
ローランはクールでスマート。また、飄々としているように見えますが、その中には温かさや表には見えない彼なりの人への思いやりのようなものがあるように感じています。いろんな人生を経験して今コンフィデンスマンとして生きていると思うので、たまに見える人間らしさや、ちょっとしたお茶目さなど、かわいいところも少し出せたらいいなと思っています。
河原雅彦さんの作品は、ご本人の魅力でもある不思議さやユニークさもありながら、心になにか突き刺さるメッセージがいつも入っていると思います。そんな素敵な舞台を見せて くださる方なので、前回の私のエンターテイメントシ ョーthe Wonder「MIYA COLLECTION」から2作続けてご一緒できるのがすごく嬉しいです。宝塚歌劇団を卒業して2年ほど経ちますが、新しい人生を歩き出している今の自分だからこそできる男性像を、河原さんと一緒に見つけていきたいと思っています。
■加藤諒 as 北大路 コメント
僕自身アニメも古沢良太さんも大好きで、もう大注目のアニメだったので、配信された時からずっと見ていた作品でした。その舞台
化に出演が決まって、すごく嬉しかったです。いろんな世界を飛んで、海外を舞台にコンゲームをする楽しさや、最後のどんでん返しがスカッとする作品です。僕の演じる北大路は舞台オリジナルのキャラクターで、“伝説の検事”、という役どころなのですが、あのストーリーの中でどこにどう絡んでくるのか、楽しみにしていてほしいです。
河原雅彦さんの演出する舞台には、二十歳のときに初めて出演させていただきました。すごく厳しい方で、最初はボロボロになりながら、それでも何作かやっていくうちに「役者になったな」と言葉をかけてくださったんです。河原さんはどんな作品も面白く仕上げてくださる、信頼する演出家さんです。華やかで、盛り上がる舞台になると思うので、ぜひ観にきてください!
■山本千尋 as アビゲイル・ジョーンズ(アビー)コメント
非常にチャレンジングなオファーをいただいたと思っています。これまで音楽に関わる仕事をしたことがないので、正直、皆さまについていけるか不安な気持ちはありますが、実はミュージカル映画が大好きで毎週1本は観るくらいなので、この舞台に出演できることを心から嬉しく思います。挑戦する機会を与えていただいたことに感謝して、良い舞台をお見せできるように頑張ります。
原作アニメは、まったく下調べをせずに観たのですが、こちらも一視聴者として「あっ!そういうことだったの!」と裏切られてすごく驚かされましたし、次はどうなるのかな、と一人ひとりのストーリーにワクワクしました。私が演じるアビーというキャラクターは、なかなか心を開かず、どういう子なのか掴み取れない部分が多いんですが、共演の皆さまとお芝居していく中で、アビーという役を見つけることができるんじゃないかと期待しています。身体能力の高い女の子なので、アクションシーンではお客さまに驚いていただけるような動きができたらいいなと思っています。
■仙名彩世 as ポーラ・ディキンス コメント
「GREAT PRETENDER」は騙し騙されのゲームが壮大なスケールで繰り広げられます。私も原作アニメを初めて拝見した時は見事に騙されました(笑)。でもなぜかスッキリするというか清々しい気持ちになる。そして最後にはなんとも言えない温かい気持ちが残る……「人間ドラマ」が素敵に描かれているんですよね。
ポーラ・ディキンスは、エダマメをはじめコンフィデンスマンの皆さんを追いかける腕利きのFBI捜査官。今ポーラについてお伝えできることはここまでですが……アニメのキャラクターを舞台で演じることは楽しくも難しくもあります。「とにかく面白いものを作るんだ!」という気持ちで突っ走っています。原作アニメを初めて見た時のあの感覚を大事にしつつ、良い意味で自分の色に染めていきたいと思います。
演出の河原さんとは美弥さん主演の「MIYA COLLECTION」で初めてご一緒させていただいたのですが、いつか河原さんのお芝居に携われたらと願っていたので、こんなに早く叶ってありがたいです。
そして、今回の舞台では生バンドの演奏もあります!日々どんな相乗効果が生まれるのか本当に楽しみです!
宮田くんを中心としたカンパニーの皆さんと、大切に、そして大胆に作り上げていきたいと思います!
■福本伸一 as 工藤 コメント
原作アニメは、先の読めない展開で「え?あのシーンってああだったの?え?そっち行っちゃうの?」みたいな、ネタバレになるので詳しく言えないですけど、巧く騙してくれるところがたくさん盛り込まれていて、僕も観ていて騙されたりワクワクしたりして、本当によくできたエンターテインメントだなと思いました。この「GREAT PRETENDER」に、どうやって音楽が合わさってくるのか、ちょっと想像がつかないですけど、きっと二倍にも三倍にもワクワクドキドキで騙されまくりの、めっちゃ楽しいエンターテイメントになると思います。
工藤は枝村さんのことを自分より年下なのに「枝村さん」と呼んで詐欺師として尊敬していて、人としても彼の事が大好きな、非常
に能天気で意味なく明るい男ですが、そこが僕も大好きですね。なので、僕が演じる工藤が出てきたらお客さんが笑顔になるような、ちょっとホッとするような、そんな存在になれたらいいですね。
今も厳しい状況は続いていますが、その中でもエンターテインメントは無くしてはいけないし、こういう時こそ絶対に必要だと思うんです。だから、劇場に来ていただいたからには 100%楽しんでいただいて、心のお土産を持って帰ってほしいなと思っています。
■平田敦子 as キム・シウォン コメント
原作アニメは毎週観ていて、物語が続いてたり続いてなかったり、毎回事件が変わったり、しんみりする回だったり面白い回だったりいろんな話があって……。私、アニメはあまり見ないんですが、この作品は毎週楽しく観ました。最初の頃は、いったいキム・シウォンって人はいつ出てくるのかしら、これかしら、これかしら?って思いながら見ていましたね。1話では気づいてなかったかもしれません。いつも変装していますもんね。台本を読んで「なるほど、面白い役だな」と思いました。
私は小さな劇場で演らせていただくことのほうが多いんです。小さい劇場だったら、変装もほくろ一個消すとかでニヤッと笑ってくださる方がいそうだけど、今回は大きな劇場だからそんなの伝わらないですよね。でも、1000人いたら2人くらい笑っていただければいいと思っています(笑)。アイドルの方から宝塚出身の方から、本当にいろんな俳優さんが出ていますので、それが面白いバランスになって、原作を観ていただいた方でも観ていない方でも楽しめる作品になったらいいなと思います。
■三上市朗 as サラザール コメント
今こういう世の中で、つい明日のことも分からないという状況の中で、このお話をいただいたことが嬉しかったです。どんな作品か、どういう方が出るのか知るたびどんどんワクワクしてきて、本当にありがたいなと思っています。
コンゲームなので、観た後に清涼感のある、スッキリした感じになるように作れたらいいですね。サラザールは、もともとマフィアのボスだったけれど、今はほかの人のもとで悪いことを手伝っている。息子がいて、息子のために仕事をしているという男です。多くをセリフで語るようなキャラクターではないですが、胸の内や、ただ単に悪い人じゃない……という部分が出せたらいいですね。
生バンドも入って、生で歌って踊って、きっと楽しい舞台になっていると思います。まだまだお客様にお願いしなければならないことはたくさんある中で、そこまでしてでも観ていただきたいし、我々はやるべきだと思っています。本当に、舞台ができるのは奇跡です。それを目の当たりにしていただけたらと思います。どうぞ、お楽しみに。
■大谷亮介 as エディ・カッサーノ コメント
最初にお話をいただいた時、河原雅彦さんのお名前があったので、初めてご一緒できると思って嬉しかったことを覚えています。貫禄を出しつつ、アメリカ人の役ですから、らしく見えるように、老体にムチ打って頑張らなければと思います(笑)。アニメーションの完成形があり、そのファンのお客様も観に来られますから、その方たちを満足させながらお芝居として生で観てお楽しみいただけるように、演出家と相談して、いろいろと研究しようと思っています。
アメリカを舞台に、いろいろな人生を歩んできた人たちがいて、一方では騙し騙されるというゲームの形がありながら、様々な人間模様が描かれる作品になります。このような状況の中、少しでも皆さまにお楽しみいただける時間を提供するために、僕らスタッフ・キャストは一丸となって頑張って、面白いお芝居を作っていきますので、みなさま楽しみに来てくださることを祈っています。
■監修・古沢良太氏コメント
音楽劇という、また新たな『GREAT PRETENDER』の世界が生まれることを大変うれしく、またありがたく思います。
エダマメは才能はあるけど、見ているこちらがお前大丈夫か?とハラハラしてしまう主人公、そんなところが主演の宮田さんに重なります。ローラン役の美弥るりかさん、オリジナルキャラの加藤諒さんら個性的で多彩なキャスト、そして演出の河原さんはじめ百戦錬磨の実力あるスタッフの皆さんが集まってくださって、一応ワタクシ監修ということになってますが一観客としてワクワクしています。
胸のすく爽快なひとときを皆さんにお届けできることと思います。お楽しみに。
■演出・河原雅彦氏コメント
漫画原作はありましたが、アニメを舞台にするのは今回が初めて。騙し騙されの応酬が飛び交う外連味いっぱいのストーリーで、難
しいことを一切考えずに楽しめる良質な娯楽作、という印象です。
僕が作品作りにおいて常に心掛けていることのひとつが、人を活かす、ということ。役者の個性が、その役を演じる上での相乗効果となって、原作とは一味違う魅力的な登場人物が次々と現れる。そんな舞台にできたらいいなと思っています。宮田くんとは初顔合わせですが、きっと素敵な青年でしょうから、オリジナリティにあふれたエダマメになることを期待しています。
「GREAT PRETENDER」、とても面白い作品なので、アニメファンの方はもちろん、原作を知らずに観にいらっしゃる方にも大いに
楽しんでもらえるモノにしたいですね。せっかく舞台化するのであれば、演劇ならではの可能性をフルに堪能していただきたい。それが舞台人である僕の使命だと思っています。
それぞれジャンルは違えど、今回とても素敵なキャストの方々が集まってくださいました。ジャジーな生バンドを配し、舞台オリジナルの楽曲も多数制作中ですので、原作にはない歌唱シーンを含め、スリリングかつ、目にもまぶしい華やいだエンターテインメントをお届けできるよう、カンパニー一同、精一杯頑張ります。乞うご期待、ということで。
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