俳優・妻夫木聡(40)、鈴木保奈美(54)、三浦友和(69)、浅野忠信(47)が24日、都内で映画『唐人街探偵 東京MISSION』(監督・脚本:チェン・スーチェン/配給:アスミック・エース)公開直前イベントを開いた。
中国映画『唐人街探偵』の3作目。中国旧正月初日の2月12日に公開されるや、初日に約10.1億元(約164億円)の興行収入を記録した大ヒット作品となる。本作の舞台は日本の東京。中国の探偵コンビに加え、妻夫木演じる日本の探偵やタイの探偵も登場し、ヤクザ絡みの密室殺人事件解決のミッションに挑む。本日の登壇者たちは、日本人キャストとして、それぞれ重要な役どころとなっており、ほかにも、長澤まさみ、奥田瑛二らも出演している。
スラリとした黒めのスーツ姿で登場した妻夫木。感想として「やっぱり面白かったですね。テンポ感があって、こんなに日本で遊んでくれたか!というくらい遊んでくれてました」と、興奮したそうで鈴木は「何も考えずに笑える作品だなと思いました。この場にはいませんが、染谷将太くんとか怪演という感じで素敵でした」とも。
浅野は「腹を抱えて笑ったんです。何も考えずに笑った感じと、ジャッキー・チェンとかの映画とかも思い出して、自分もめちゃめちゃ嬉しかったです」というと、三浦は「日本の10倍の制作費をかけていて、素直に楽しめるかなって思いました」と、楽しんだそうだ。
ちなみに、妻夫木はシリーズ2作目にも出演したこともあり、「今回、中国語のセリフがいっぱいになるのかと思っていたんですが、翻訳機をつけているという設定で(笑)」と、そこまでではなかったという裏話も。
さらに、撮影は日本の映画撮影とは規模が違ったという妻夫木は、「見たことない機材が多かったですね。プログラミングどおりに動くカメラとか、人間が動かさないんだというものを作っていたりとか、1日借りるのに1000万円くらいかかるドローンを飛ばしたりとか、監督は渋谷を貸し切りにしたいと話をして、それは無理でしょ!と(笑)なので、作っちゃえということになって1日、2日の撮影のために足利に1億円以上かけて渋谷の交差点を作っちゃって。その場所がいま日本映画に貢献されています。映画のためならいくらでも使うぞという規模でした」と、圧倒されたそうだ。
作品で自身が印象的だったことへ、妻夫木は「秋葉原で聖闘士星矢のコスプレをしているんです。秋葉原はあまり行ったことがなかったですけど、想像しているよりも、その分野の方を楽しませる街なんですよね。あれだけ聖闘士星矢のコスプレをして堂々と歩けるのは、この作品でしかないです」と、ここばかりはちょっぴり恥ずかしげだった。
ほかにも、冒頭にあるという空港のシーンへ妻夫木は「1.5倍速にしているんじゃないかというくらいアクションが早いんですよ!昔の中国映画みたく、恐れを知らないアクションなんです。それくらい引き込まれました」と、力説していた。
探偵が謎解きを行っていく本作にちなみ、登壇キャストが探偵に解決してほしいことを激白するというコーナーへ。妻夫木は「コロナを解決してほしいですよね。それは1番思います」と、願いを話したり、「映画に寄り添うなら、宣伝を介して映画がヒットするのか、毎回それをやりますよね」とも。一方、三浦は、「ずっとオリンピック理由をやる理由を教えてくれなくて、なぜなんだと。これをなんとかしてほしい」と、率直な自身の意見を語り、報道陣を沸かせていた。
最後に「僕自身この作品を観終わってから、日本人である僕でも、日本にこんなものがあるんだというものを見つけました。海外からだから誇張された日本ということもありますけど、本当に笑えて、最後はホロリとくる場面もあります。映画館が遊園地になったような作品ですので、劇場でダイナミックな画で観てほしいと思います」と、メッセージを寄せていた。
映画『唐人街探偵 東京MISSION』は7月9日より日本公開!