俳優・林遣都(30)、中川大志(23)、大原櫻子(25)、浅香航大(28)が3日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『犬部!』(監督:篠原哲雄/配給:KADOKAWA)完成披露イベントを篠原監督(59)とともに開いた。
2004年ごろに青森・十和田市にある北里大学(十和田キャンパス)に実在し、現役の獣医科大学生が立ち上げた実在した動物保護サークル『犬部』をもとに描いた作品。超が付くほどの動物好きで、一匹でも多くの命を救うため、どんな状況でも諦めない熱血主人公・花井颯太(林)と、仲間たちとともに動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって1人で新たな問題に立ち向かう現代という2つの時代構成で、かつての“犬部”の仲間たちを再び巻き込んだ青春映画となっている。
林、中川、浅香はツナギ姿、大原はサロペット姿で登場。イベント冒頭から保護犬出身のちえ、柴犬・きぃ、サモエド犬・サモン、ミヌエット・ミッツを加えて記念撮影からスタートすることに。犬たちは大勢の人に興奮したのか、動きまくり、キャスト陣はなだめたりしつつも笑顔が浮かび、撮影中の温かな様子が伝わってくるような瞬間が連発!中川は「きぃ!ジャンプ!!」と、ジャンプさせて絆の深さを窺わせ、観客たちからも「カワイイ!」などほのぼのした声が飛んだ。
林は、撮影のことへ「暑い夏の時期で、動物たちも東京から来てくれて、負担もあるなか、難しいシーンばかりでしたけど、素敵な愛くるしい表情をたくさん見せてくれて、そこを観てほしいと思います」と、アピール。中川は、「動物たちとここまで共演するというのが初めてだったのでどこまでお芝居を作れるか楽しみでした。時間がないなかで関係性を築けるように一緒にお散歩させて頂いたりしました」と、振り返る。
一方、大原は、「獣医学部は思った以上に動物園で」と、驚きがあったり浅香は「映画の冒頭から景色が本当に綺麗で、部活みたいに没入感がありました」と、思い出を。中川は、「椅子を並べて、『あそこの畑の野菜をスマホを使わず調べよう』と言ったりして」というキャスト間でののどかなエピソードを披露していた。
話が制作時の方向へ。本作の話を聞いた時のことへ林は「動物が好きなので、動物にかかわる作品に出演させて頂ければと思っていました」といい、快諾したという。颯太のモデルになった方にも会ったといい「内面から動物に対する愛があふれていて、このオーラを僕肌ないとと思いながらでした」と、決意をあらたにしつつ、「(『犬部』の)その方たちの思いを受け取り、形にしていくものでしたので、その思いを伝えたいと思いました」と、心情とともに、動物愛護を得ていているということで「終わった後に、動物たちから与えられているものの方が多いんだなということを強く感じましたね」と、しみじみ。
すると、中川は、「僕が演じた役は、保健所に入って、そこから変えていくという志を持った青年だったんです。衝撃が大きい部分もあったんですけど、この作品のお話を頂いたときに、役作りはきついものになるだろうなと思ったんです。自分も役と1ヶ月向き合ってお芝居をしたあとに、自分の犬と会ったときに感覚が全然違ってグッと来ましたね」と、気持ちに変化があったといい、大原も「動物からもらっていた幸福感というのと、颯太先生の1匹も殺さないという気持ちを強く感じました」と話し、これらのコメントに林はうんうんとうなずきながら聴き入る姿を見せていた。
最後に浅香から「本当に心温まるハートフルな映画です」といえば、中川は「冒頭一緒に登場してきたワンちゃん立ち、取材とかも一緒にやっていて、スタッフのみなさんが犬しか観ないので、僕を観てくれとちょっとジェラシーもあります(笑)。ワンちゃん猫ちゃんカワイイですけど、僕たちも観てください!」と、自分たちをアピール。
そして林は「獣医師の先生方とお話して、誰かのために、何かのために信念を持って突き進む姿は格好良く感じました。日々、コロナに限らず、くたびれがちな苦しい思いとかがあると思います。けれど、なんかきっと、周りの人だったり自然だったり、動物だったりに目を向けて、自分にとって大切なものに目を向けるとふわっと心が軽くなるんじゃないかなと感じました」と、メッセージを寄せていた。
映画『犬部!』は22日より全国ロードショー!