“キスマイ”の愛称でも親しまれているアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の“宮っち”こと宮田俊哉が4日、東京・池袋の音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』（演出：河原雅彦）公開ゲネプロを俳優・美弥るりか、加藤諒、山本千尋、仙名彩世、福本伸一、平田敦子、三上市朗、大谷亮介らとともに開いた。
アニメ『GREAT PRETENDER』を舞台化した本作。アニメは疾走感ある展開と世界中を飛び回る詐欺師（コンフィデンスマン）を描いており、そのスケールの大きさ、細やかでバラエティ豊かなキャラクター造形が楽しめる仕上がりを見せていた。初の舞台化となる今回の物語は同作の第1話から第5話で描かれたCASE1：ロサンゼルス・コネクションをベースに構成で、しかも、生バンドによる演奏がされることが特徴となる。宮田は通称・エダマメこと枝村真人役で8年ぶりの主演となる。
ゲネプロでは宮田は、ほぼ出ずっぱりで、汗をしたたらせながらのものに。しかもエダマメの表情をコロコロと変えて喜怒哀楽を変幻自在に披露したり、ダンスを披露したりと、大車輪の働きで魅せるものとなった。
終演後には取材会が開催。「今の御時世で舞台をできるということは演者として幸せですし、ワクワクしてます」と、噛みしめるように語りだした宮田。
約1ヶ月半のけいこ期間は全員マスクをして表情がよく分からない状態だったそう。それだけに宮田が「マスクを外したときに、宮田ってこんな顔してたんだってみたいに思われませんでした？（苦笑）」と、自虐気味に語ったが、美弥が「まつげがすっごい長くて、綺麗だなと思って見てました（笑）」と、褒めで返され、宮田は「美弥さんに言われたら嬉しくてたまらないですよ」と、照れていた。
作品については、「アニメ原作の作品をやるのが初めて好きなので、プレッシャーがすごかったですね。お、俺で大丈夫なのか！？って」と、焦ったという宮田だが、「エダマメはコーヒーが好きで、僕もコーヒーが好きという共通点があったり、エダマメは逃げるときにガニ股気味なんですけど、僕も割とガニ股なのでそういうところはマネージャーさんにも言われましたね」と、周囲からはエダマメに似ていると太鼓判だったそうだ。
座長としての宮田については、加藤が、「努力家さんなので、みんなで自主げいこしようよと声をかけてくれて頼れる座長さんだったなってすごい思います。もっとこうしてほしいという要望も言ってくれるから嬉しかったです」と、積極的にキャスト陣をリードしていたよう。それでも、けいこ場では「（演出の）河原さんからたくさんダメ出しを頂いて」と、余裕はなかったようだ。
それは体重にも現れているようで、「痩せましたね。ちょっと引いちゃうかもしれないですけど、去年（新型コロナウイルス禍により）自粛期間に入ったときに、少しずつ体重落ちてきて、外食しなくなっていたんです。そうしてけいこに入って、7キロくらい落ちたかもしれないです」と、相当に落ちたそう。しかも落ちるのは体重だけではなく、とてつもなく汗をかくそうで、美弥から「人間ってこんなに水出るんだね。宮田くんが立ってた位置はわかる」と驚かれるほどだといい、宮田は「自分の汗ですべりそうになって“宮汁（みやじる）”ぶっしゃーですよ」と、笑う一幕もあった。
コンフィデンスマン（詐欺師）を描いているだけに、人を騙す方か、騙される方かという質問も飛んだが、「人を騙すなら騙される方がいいなと思っているんです」と、自身のスタンスを。その話題の際に宮田は不意に思い出として「この作品が決まって嬉しくて、キスマイのライブのアンコールのTシャツの背中に“自称日本一のコンフィデンスマン”とプリントしてもらって、それでライブに出ていたんですよ！」と、エピソードを披露した。
続けて、キスマイの話題となり、メンバーが観劇に来る？との質問には、「絶対行くから！って言ってくれてました」と、仲の良さを窺わせるとともに「けいこで苦戦しているという話をメンバーみんなにしてたら『でも、それって幸せなことじゃない』と、みんなが言ってくれて、それが自分の中では励みになっていて」と、背中を押してもらったそう。
ちなみに「玉森（裕太）は『全公演行く！』と言ってました。玉森は絶対に毎回そう言ってくれるんです。けれど劇場で1回しか見ないんです、どっかで見てるかもしれません（笑）」という話や、アニメの話をよく一緒にしているアイドルグループ『Snow Man』の佐久間大介からも「さっきも『初日おめでとうございます』と連絡くれて、絶対に（観に）いくと言ってました」との声があったそうだ。
ほかにも、宮田が美弥へ「けいこのときにウインクを入れてて格好良い！と思ってました」といい、これは偶然だったと美弥が否定していたが、その後も宮田よりも美弥が格好良いとの声があがっていたが、宮田としては「僕、格好良さより可愛さで売ってるんで」と、愛嬌たっぷりのスマイルを浮かべる一幕もあるなど和気あいあいだった。
「不安がすごく大きくて、これから初日の幕が開くとと思うと、心臓が口から出ちゃいそうです」と初日への思いとともに「僕個人的にもミュージカルの歌い方は初めてなので、僕にしても初めてづくしです。とにかくこの作品面白いんです！観に来て頂いて、間違いないと思います！！来たいけど、来れないという方もいると思いますけど、僕らが千秋楽まで立てるように応援してくれたら良いなと思いますし、体調を気をつけて楽しんでもらえれば」と、柔和な笑みとともに語っていた音楽劇『GREAT PRETENDER グレートプリテンダー』東京公演は4日から同25日まで東京建物 Brillia HALLにて、大阪公演は8月4日から同8日までオリックス劇場にて上演予定！
■公式サイト
https://www.greatpretender-stage.jp
※宮田俊哉過去関連記事
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劇中では大ジャンプを披露
メガネに白衣姿で華麗なダンスを披露
「僕、格好良さより可愛さで売ってるんで」
美弥がしたというウインクを再現する宮田