タレント・壇蜜（40）、デザイナー・原研哉氏が8日、都内で秋田県の新ブランド米『サキホコレ』のパッケージデザイン発表イベントに登場した。
『サキホコレ』は、平成22年に交配を行い、平成31年3月に新品種候補に決定。そして令和2年には、一般公募で寄せられた25万件を超えるネーミング案から、“サキホコレ”に名称を決定と長い時間を経て世に放たれることとなった。パッケージデザインはデザイナー・原研哉氏がデザインを手掛けた。
ピンク色の着物で登場した壇蜜。「着物のスタイリストの方がこれぞというものを用意してくださいました。気持ちもふさがりがちな昨今ですので、少しでも明るくて可愛らしいものを四十路が着るという（笑）。40歳ですけど着させて頂きました」と、柔らかな笑みを見せる。
さっそく壇蜜と原氏でパッケージをアンベール。シンプルな印象のものとなったが原氏は「秋田の最上級米ですから日本の米のシンボルにならないといけないと思って、白地に、読みやすい文字を入れるという超シンプルな形にしました。（サキホコレは）本当に素晴らしいおいしさだと思いまして、“咲き誇る”ではなく、“サキホコレ”というのは日本中にエールを送るような言葉でして、よく通る声で朗々と語るようにしたいと思いまして、このような形にしました」と、コンセプトを語るとともに「日本人は米の中に文化をつないできたので、揺るぎない、これというものを。デザインということは大したことはできないですが、僕としては、会心の出来だと思います」と、自信を見せた。
壇蜜はそんなパッケージを見ながら「原先生のおっしゃるとおり安心感とか重厚感とかを感じて、この大きさなので私、1回飛び込みたいなという気持ちになりましたし、私デザインはそこまで深く勉強してないですけど、パッと観たときに日本人で良かったな、日本人なら誰でも読めるなと、いろんな人たちに優しいお米なのかなと感じました」「『俺を信じて飛び込んでこい！』という、品格の中に強さがあるんだと感じました」と、感想を寄せた。
さらに、『サキホコレ』というお米について壇蜜は、「自分に自信をもたせてくれるお米になったらいいなと思いました。エールは自分にも他人にも絶対に必要なものですから」と願いを込めるとともに、「生産者の方々が1番大切な思いをして、命をかけて取り組んでいらっしゃる方が作ってくださったサキホコレと思っています。誇りに恥じないように生きていきたいなと感じています」と、襟を正すような想いのようだった。
イベント後半には、サキホコレを使用したメニューを試食するコーナーへ。こちらは新宿割烹中嶋オーナーの中嶋貞治氏が作ったものとなり、サキホコレと汁物は秋田の味噌を使用しジュンサイの入った味噌汁、キュウリとナスとミョウガの即席漬け大葉風味が出てくるものに。
お米にかんして、壇蜜は「秋田米をいつも本家の方から頂いて美味しく頂いているんです。でもあまりおいしいものを食べちゃうと、コンビニがんなんか違うなと舌がぜい沢になるのは怖いですね」と、語っていたが、サキホコレを食べて「噛んでると、奥歯が嬉しくなりますね」と後味の良さとともに「思った以上にもちもちしてますよ！弾力がすごい！」と、リポート。
さらに、「ふわっと香るくらいの控えめさというのを私は評価したいです」といい、「食べたぞ感が少量でも感じます！秋田でめぐまれたものを頂いてるという感じがします。噛むほど広がる深い甘みを感じますけど、お漬物などがあると相乗効果で一緒に食べたいしというので、すごく迷います。日本昔話くらいにお茶碗に盛らないと満足できないぞと感じました。これすごいのできちゃいましたね」と、絶賛しつつ、試食時間内に食べきれなかったことへ「名残惜しいな。タッパー持ってくればよかった」と、お茶目に笑う姿も見せていた。
壇蜜から「サキホコレはいままさに生まれたばかりの状態と原先生はおっしゃいましたが、私にはその先の未来、強いものがてんこ盛りになっているような気がしています。『サキホコレ』の中に飛び込んでいきたいなと。そして、自分自身も咲き誇れているだろうか……、誰かにエールを送れているだろうかと、なんか自分自身の生き方を見直さないといけないと思いました」と、気持ちが新たになったと話しつつ、関係者たちが本デザインをみたときに驚いたという話題がイベント中多く出たことから「シンプルなデザインで最初はビックリ冴えてしまうかもしれません。でも、関係者のみなさんに言いたいです。人って迷ったら絶対にシンプルなやつを選びます！『サキホコレ』はおそらく咲き誇ると思います！」と、力強いコメントを寄せていた。
