声優・神谷浩史、八代拓、安野希世乃、佐倉綾音が17日、東京・新宿バルト9で「『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』(監督:村野佑太/配給:エイベックス・ピクチャーズ)―「G-PRO」day―イベントに村野監督、原作者の久米田康治氏とともに登壇し、司会は松澤千晶アナウンサーが務めた。
久米田氏が2016年から20年にかけマンガ誌『月刊少年マガジン』(講談社)で連載していた作品が原作。娘・後藤姫(高橋李依)に漫画家であることを隠し通そうとする父・後藤可久士(神谷)の姿をコミカルに描き出したハートフルな物語でアニメ化もされた。本作ではTVアニメとは違ったエンディングとなっていることが特徴となる。この日登壇したキャストは、可久士のチーフアシスタント・志治仰役の八代、可久士のアシスタント・墨田羅砂役の安野と筧亜美役の佐倉と“後藤プロ”メンバーでのイベントとなる。
上映後にキャスト陣が登壇。久米田氏は「きょうは僕と監督のコメントは合わせて5秒くらいです」と切り出したり、村野監督が読んだという台本へは「僕と久米田先生のセリフが結構削られてて」と言い出し、神谷は「なんでそんなに卑屈なんですか!?」と、いきなりのツッコミから開幕しつつ、会場を見回し「やっぱり嬉しいですよね。その作品を楽しむだけの空間で、劇場でかけて頂けるのは本当に嬉しい」と、厚い感謝を。
キャラクターの話題となり、可久士というキャラクターへ「面倒くさい人です」ときっぱり。「俺ルールがあって、それを他人にも強制するので面倒くさそうな人だなと。でも、G-PROの人たちは好意的に接してくれているので人に恵まれているんだなと感じました」と、少し羨ましげ。
一方、志治について八代は「後藤先生のことがなんだかんだで好きということが前提にあって。それで作品を読ませて頂いて、彼の特徴は何だろうかと思ったときに、ほかのキャラクターには刺激的なセリフが多いなかで、志治は、まともで冷静なことを言っているなって」と掴んだそうだ。
安野は作品のなかで、G-PRO内で餃子を作るシーンが好きなのだそうで、実はこれが久米田氏に実際に起こった出来事がもとになっていることが明かされたり、佐倉が自身のセリフへ「追加収録したセリフがあって」と話すと、八代が「追加収録あったのはいいなと思って」と、羨む一幕もあった。
そして佐倉から「夏の時期にぴったりな作品だと思います。作品の清涼感に包まれて頂きたいと思います。本当のラストにまでたどり着くことができました。『かくしごと』および久米田先生をこれからもよろしくお願いします!」と呼びかければ、安野は「私達の収録自体は結構前になっちゃうんですけど、毎週アフレコに行くのが楽しみで、『かくしごと』にひっかけた青いケーキが置いてあったんです。見た目はおいしそうじゃなかったんですけど食べてみるとすごくおいしくて、行楽で遠出きないなかで青い海、綺麗な海が見たくなったらいらしてください」と、夏にぴったりなコメント。
八代は「TVアニメから携わらせて頂きましたイベントもありまして、その際も演者と先生含めこのメンバーの雰囲気をまた一緒に共有できていることがいいなと思っていますし、劇場版という形で楽しんで頂けているのが嬉しいと思っています。入り口が原作や、TVアニメなどいろんな入り口があっていいと思いますので、一緒に楽しんで頂ければ」と、メッセージを。
そして神谷から「エンタメが届けにくい世の中ですが、こうして多くの方にご来場頂けたことが嬉しく思います。原作の最後まで映像化したいとわれわれは願っていて、あの作品最後まで映像化できなくて悔しいなと思うこともあります。ですが、『かくしごと』は最後まで映像化して、原作とアニメ同時に終了するということになっていましたが、何かの事情で、久米田先生の連載が遅れて完結するというので、TVシリーズの終わりと原作の終わりが違ってもいいよねとなりました。だったら……だったら、原作の終わりに準じた形でお届けしようということで作らったのがこの作品です。この作品を観ると、なんかいい気分になるなと思うんです。まだ劇場でもかかっておりますし、もしまたこの親子に会いたくなったら劇場に足をお運びください」と、朗々とスピーチ。その最後には「久米田先生の次回作にご期待ください!」と、漫画の最終回のようなウィットに富んだメッセージを寄せ終演を迎えていた。
『劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―』は公開中!
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