女優・黒木華(31)が7月30日、都内スタジオで行われたDISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』(「Hey! Say! JUMP」中島裕翔とのダブル主演、演出:ジョナサン・マンビィ)の合同取材会に出席した。
世界的傑作戯曲『ピーターパン』をウェンディの視点から翻案し、2013年にイギリスで上演された作品がブラッシュアップされ日本初上演となる。黒木はウェンディ役で、中島はピーターパン役でダブル主演している。ほか、ジョン役に平埜生成、マイケル役に前原滉、ティンク役に富田望生、タイガー・リリー役に山崎紘菜、海賊・スミー役に玉置孝匡、ミセス・ダーリング役に石田ひかり、フック船長とミスター・ダーリング役に堤真一がキャスティングされている。
今回の話が来たときに、黒木の胸は2016年10月に上演されたジョナサン・マンビィ氏演出の舞台『るつぼ』以来、再びマンビィ氏とタッグが組めるということで「またご一緒できるというのが嬉しかったです!」と、喜ぶ気持ちであふれたという。さらに「『ピーターパン』というみんなが知っている夢のある作品を新しい形でやれるというのがすごく刺激的だなと思っていました」と、意欲も湧いたそうだ。
現在、けいこも佳境に入っているそうだが、フライングが連発する本作に「翔びながらお芝居をしたことがなかったので」と、苦労しているとも。それでも「大変ではありますが楽しいですね」と、前向き。
現時点でウェンディという役へは「家族に大きな影響を与える存在だと感じています。壊れかけた家族を自分がなんとかしないといけないという思いがネバーランドに着いてからも結構あったりするんです。それを、どう打開し、どう成長していくかという過程を見せていくことが大事なのかなと思っていますね」と、役のうえでの課題に取り組むとともに「体力をつけないと、と思っています」と、自身の課題も口にしていた。
ともに主演する中島と座長という立場として、何かしていることはないかと問うと「そうなんですよね……座長の自覚があまりなく、何かできているかといえば、差し入れするくらいで(苦笑)」と、率先して前に出てということではなさそうだが、「チーム自体はすごく和気あいあいとしています。若い方が多いので活気に満ちている感じがしていますね。子供みたいにはしゃぐシーンも多いので、すごくパワーのいる作品なんです。もちろん静かなところや、大人っぽいところもありますけど、基本的にはウェンディはフルパワーで向かわないといけないと思っているので、けいこの間はすごくパワーのみなぎっている現場です」と、熱に満ちているそう。
とくに黒木としては、“シャドウ”と呼ばれるピーターパンの影のキャスト陣の動きに驚かされているようで、「本当に素晴らしくて。私達ができないフィジカルな部分を担ってくださって、いなかったら成り立たないと思います」と、圧倒されているとも。
さらに、中島へは、「ご本人のことはまだよく分からないですが、お芝居から受ける印象は、とても真面目で素直な方なんだろうなと感じています。それと、身体能力がすごく高くて、殺陣やフライングも全部1発で覚えちゃうんです。そういう能力の高さはピーターパンにピッタリだなと思います」と、感じたことを。続けて、「私のなかでピーターパンって、ディズニーのなかのタイツをはいた少年に、夢にいざなわれるというイメージだったんです」と、事前に持っていたイメージを語ったが、中島もタイツをはいている?との声には「はいていませんよ(笑)。格好良いままですから安心してください!」と話し、報道陣の笑いを誘う一幕もあった。
ほかにも、ウェンディの父であるミスター・ダーリングを演じる堤については「今までにも何度かご一緒させて頂いているので安心感があります。あまり違和感なく父と娘としてやれているなと思っています」と、頼りにしている姿を見せたり、「けいこが楽しくて、本当に舞台が好きなんです!」と、いまの状況に楽しげに笑みを見せていた。
「見どころがたくさんある作品だと思います。人間関係をはじめ、フライング・殺陣といった見た目の派手さ、素晴らしい衣裳や舞台装置はイギリスの方たちとのコラボレーションになっています。お子さんだけではなく、大人の方も楽しんで頂けるようにけいこを頑張っています」と、本番へ向け意気込みつつ、「遊びにおいでとも軽々しく言えない状況ですが、こんなときだからこそ、みなさんの心に残る舞台をと思っています」と、思いを伝えていた。
DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』は8月13日から9月5日までBunkamuraオーチャードホールにて上演予定!
■ストーリー
1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)は戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が入ってくる。家族が揃った姿は幸せそのもの。
その晩熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピーターパン(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく・・・。
それから1年後のある日の夜、子供部屋の窓が開き、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにネバーランドへとピーターパンたちと共に旅立つのだった。
※黒木華、中島裕翔過去関連記事
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