俳優・菅田将暉(28)が5日、東京・新宿ピカデリーで沢田研二とのW主演映画『キネマの神様』(監督:山田洋次/配給:松竹)公開記念舞台あいさつを野田洋次郎(36)、北川景子(34)、宮本信子(76)、山田監督(89)とともに開いた。
松竹映画100周年を記念した作品で作家・原田マハ氏の同名作が原作。映画を諦め家族にも見放されたゴウが、夢と家族の愛を取り戻すという物語。現在のゴウを沢田、若き日のゴウを菅田が2人1役で演じるものとなる。当初、現在のゴウを志村けんさんが務める予定だったが、新型コロナウイルスを患い降板となり急逝、かつて志村さんと同じ事務所でもあった沢田研二が代役を演じている。
ついに明日公開を迎えるということで、菅田は「本日は映画館に足を運んで頂いてありがとうございます。やっと公開になるということで、すごく嬉しいです。ありがとうございます。お客さんがいる舞台あいさつというのは本当に貴重です。ありがとうございます」と、感謝の気持ちを言葉で重ねる。上映後のイベントということで、北川も「組のみなさんと力を合わせて完成して、こうして観て頂けて嬉しいです」と、胸いっぱいといった様子だった。
撮影時の思い出として野田が作った主題歌でRADWIMPS feat.菅田将暉の名義の『うたかた歌』を歌うこととなった菅田は、「最初は自分が歌うと思わなくて、感謝の気持ちのお手紙ですといわれて渡されたので、本当に感動しました。組全体のムードの中、動き出そうというなかでのもので、確実に現場の空気が思い出されるものでした」と、まぶたに浮かぶものがあると語っていた。
一方、北川は、名女優という役どころだったため、当時の名女優を参考に役作りしたといい、「私はその時代のことを直接知らないので、その時代の女優さんの特集されている写真集を拝見したりしたんです。でも、なんだか雲を掴むようで、近づけているような感じがしなくて……。そんなときに役作りで助けて頂いたなというのが山田監督のお話なんです。この女優さんは、こういうことを話していたよと話していたので、そういう話を聴いたのが1つ1つピースを作ってい行ったと思います」と、作り上げていったという。
とくに、北川は小津安二郎監督の名作『東京物語』をオマージュしたようなシーンを演じたという北川は、「(『東京物語』のヒロインを演じた)原節子さんを超えることは無理ですけど、近づきたかったです。パニックになりながら撮影していました」と、おっかなびっくりといった感じで演じていたそうだ。
ほかにも、劇中では楽曲『東村山音頭』を沢田が歌唱するシーンがある。菅田は「1回現場に見学に行かせて頂いて、撮影に取り組む様子を見させて頂いたんですけど、『東村山音頭』を歌うシーンになると、誰も近づけないような空気があって。その姿を見ただけで、沢田さんのこの作品に臨む気持ちが伝わりました。沢田さん自身がこの作品を観たときに、どう思われるのか気になりました。沢田さんとゴウという同じ人物を演じられたということはすごく光栄です」と、沢田の放つ空気感に圧倒された思い出を語っていた。
また、本日は新型コロナウイルスに罹患したこともあり出席はかなわなかった永野芽郁については、菅田は「キュートですし、山田さんがメロメロになっていたんです。山田洋次までメロメロにするんですよ!」と山田監督にふれると山田監督は「とってもカワイイですよね(笑)。それは重要なことですよ」と、相好が崩れることもあった。
映画『キネマの神様』は明日6日より全国ロードショー!
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