俳優・生駒里奈、池田純矢、村田充、松島庄汰、田村心、新子景視、阿南健治が5日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで舞台『-4D-imetor(フォーディメーター)』(作・演出:池田純矢)公開ゲネプロを前に会見を開いた。
本作は池田が『演劇とは娯楽であるべきだ』という理念のもと企画し、作・演出を手掛けている『エン*ゲキ』シリーズ第5弾にして最新作。生駒と池田がW主演となり、生駒は記憶を失っていてルーツを探す謎の少女・ノア役を、池田はノアと手を組む私設研究機関「渡来超能力研究所」の所長・渡来暦役を演じる。
本来であれば昨年5月に上演予定だったが、1度中止を発表し復活上映を果たしただけに池田は、「まずは安全に、我々に何事もなくこの場に立てているのは感謝です。この作品が構想を含めると11年半かかっているのですが、きょうようやく初日を迎えられて、嬉しいとか楽しみというより、まずはありがとうございますというふうに感謝かなと思っております」と、しみじみ。
昨年中止を発表した際に池田は、「全然モチベーションは保ててなくてガタガタでした。相当ダメージを食らいました。興行なので、作品を成立させられなかったことで、精神的にも懐的にも大ダメージでした。けれど、どうしてもこの作品を届けたいという気持ちは途切れていなかったので、中止を決めた日に『延期公演を開きたいので、どうにかスケジュールを合わせられませんか』と動いて、延期公演もできるのではという目処も立ったので、中止を発表させて頂きました」と、当時を振り返った。
1年以上の期間を置いたということで、池田は脚本は「だいぶ改定しました。コロナ禍前までは2時間10分ほどあったのですが、いまは精査して1時間45分で、ストーリーラインも含めて変わった部分があります。演出も変わっていて、客席に降りてふれあいながらえの演技でマジックをやろうという案もあったのですが、いまは客席と舞台を隔てています。それでも全員が体感できるものを。そこは大きく変わったところかなと思います」と、変更もあったそうだ。
一方、ノア、暦たちの前に立ちはだかる斉木国成役を演じる村田は「私は去年配役されていなかったんです。そのときは僕の大好きな玉城裕規くんがキャスティングされていたのですが、そういうったプレッシャーを感じつつ、彼のプランに負けないようなプランで勝負したいなと思っています」と、意気込みも語っていた。
会見ではキャスト陣の仲の良さが窺えるようなお互いにツッコんだり笑い合ったりするシーンが連発。池田がけいこ期間中は「楽しみながら作品づくりできて、生駒ちゃんと『夏休みみたいだね』と話しながらで」というと、それを裏付けるように生駒も「楽しかったです」と、子供のような抑揚をつけて笑う。そんな楽しみがあっただけに池田は「けいこ休みの日も、『きょうけいこ休みだね』とメールしました」というと連絡をもらった生駒は「休めこいつって思いました(笑)」と、思ってしまうほどだったそうだ。
なお生駒へは、『乃木坂46』のメンバーなどは呼んでいる?との質問も。これに生駒は「乃木のメンバーを誘うのはツアー中で忙しいし、舞台の仲間の方の反応を知りたかったので……」と積極的に声はかけてないようだが「友近さんとか、『我が家』の“つぼつぼ”坪倉由幸さんにお話させて頂いています。とにかくそんな感じです」とのことだった。
最後に作品を1人ずつアピールすることとなり、田村が思わずネタバレをポロッとしゃべってしまうご愛嬌もあったが、生駒が「これだけは書かないでください!」と、すかさずフォローしたりと、カンパニーの結束も高そうな様子を見せていた。
舞台『-4D-imetor』東京公演は5日から15日まで紀伊国屋ホールにて、大阪公演は28、29日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演予定!
■Story
私設研究機関「渡来超能力研究所」の所長・渡来暦は世間からオカルトマニアの変人と噂されながらも、超能力の解明に明け暮れていた。
ある日、研究所の壁面からまるでテレポーテーションのように突如出現する記憶を失った謎の少女・ノア。
ルーツを辿る唯一の手がかりは「ノア、必ず帰ってこい。渡来超能力研究所で待つ」
と書かれた血まみれのメモ。
時を同じくして、首相官邸ではテロ組織が超能力でも無ければ不可能な手口で総理を人質にとり、立て籠もるという事件が発生。
渡来は、ノアやテロ組織ら超能力者を、三次元の肉体を持ちながら四次元世界に干渉できるように進化した新人類”4Dimetor”と推論し、事件の真相を追う。
一方、政府の「国立研究所」では何やら不穏な気配が立ち込めていた。
失われた記憶、血まみれのメモ、テロ組織の目的、国立研究所の闇…
あらゆる謎が、パズルのピースを埋めるように次々と解き明かされていく。
「さあ、好奇心の扉をあけよう」
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