中島裕翔ピーターパンへ「無邪気にできるかなと不安」も助けられていること?堤真一からHey!Say! JUMPセンターじゃないことを「どういうことよ!と(笑)」

中島裕翔ピーターパンへ「無邪気にできるかなと不安」も助けられていること?堤真一からHey!Say! JUMPセンターじゃないことを「どういうことよ!と(笑)」1

撮影:引地信彦

 女優・黒木華、アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の中島裕翔が12日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールでDISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』(演出:ジョナサン・マンビィ)ゲネプロを前にメディア向けに取材会を俳優・堤真一とともに開いた。

 スコットランドの作家、ジェームス・マシュー・バリーが20世紀初頭に書いた世界的傑作戯曲『ピーターパン』をウエンディ視点から翻案した作品で日本初上演。タイトルロールとなっているウェンディとピーターパンを演じるのは、今回が初共演となる黒木と中島となっている。堤はウェンディの父であるミスター・ダーリングとフック船長役を演じる。

 翌13日に初日を迎えられることに、黒木は「無事に幕を開けられることと、ようやくみなさんに観ていただけることが、とても嬉しく感慨深く思います」と笑みを浮かべると、中島は、「最初は全然実感がわかなかったんですが、いよいよ明日初日なんだなと。こういう状況の中で公演ができることに本当にいろいろな方に感謝したいです」としみじみ。

 お互いの印象を語ることもあり、中島が黒木へ、「『かわいくて静かな顔』というセリフがあるんですが、本当にそのまんまで。それでいて、どこか勇敢で逞しいところもあり、ちょっぴりお茶目でユーモアさがあってウェンディにぴったりな方だと思います。僕自身は、まさかピーターパンを演じられるとは思っていなくて。でも、グループのなかでは子ども扱いされることも多く、そういうところはあっていると思います(笑)」と、表現すると、逆に黒木は「中島さんは、本当に身体能力が高く、ピーターパンの身軽さややんちゃさを兼ね備えているので、役にとても合っていると思います」と話す。

 一方、堤は中島へ、「予備知識なくお会いして、最初の印象はかっこいいなと。聞いたら、『Hey!Say! JUMP』で、グループでもセンターじゃないと。(こんなにカッコいいのに)どういうことよ!と(笑)」と、言わしめたり、黒木へは「ジョナサンの舞台でご一緒しているのですが、しっかりした演技力の持ち主だとあらためて思いました」とその実力を認めていた。

 さらに中島としてはピーターパンを演じることへ、「無邪気にできるかなと不安もあります」と気持ちを吐露したが、「カンパニーのみなさんとコミュニケーションをとったり、話を聞いたり、観察することで、自分の感情が動いた瞬間に気づくときがあって、そういう感情を活かして演じられればと思います」と、カンパニーに助けられているよう。堤もカンパニーの雰囲気へ、「イギリス人演出家のジョナサンのけいこ場は、学校みたいな感じなんです。やりたいことを自由にやっていい環境なので、とにかくコミュニケーションがよく取れていました。若い人が多くて、本当に自由にやっていて。自分が思ったことをどんどん口に出していけるけいこ場だったので、僕から見ていても、うらやましいくらいだったし、嬉しかったですね」と、口にしていた。

 そして堤から「僕が21、22歳のころ、『天守物語』という坂東玉三郎さんの舞台で黒子をやらせていただきました。そこで目にした空間の美しさと自由度と、ぶっ飛んだ世界観に感動して、一生、舞台にかかわっていきたいと思ったんです。今作は、その時を思い出すようなすごい空間で、自由ですし、照明から何から何まで、見るだけで涙が出てしまうんです。どうしても『ピーターパン』というと子供向けだと思われるかもしれないですが、女性の自立も描いていたり、大人の方にもぜひご覧いただきたい作品です。僕は本当に見ていて涙が止まらないです」と、熱のこもったアピール。

 中島からは、「観に来て頂いた方には、この先どうなるか分からないうっぷんやストレスなど、発散になればなと思いますし、いろんな要素が詰まっている作品なので、純粋に楽しんでいただければと思います。千秋楽まで全員で突っ走っていきたいです」と、意気込んでいた。

 DISCOVER WORLD THEATRE vol.11『ウェンディ&ピーターパン』は8月13日から9月5日までBunkamuraオーチャードホールにて上演予定!

 ■ストーリー
 1908年のロンドン。ダーリング家の子供部屋。ウェンディ(黒木華)、ジョン(平埜生成)、マイケル(前原滉)、そして体の弱いトム(下川恭平)は戦争ごっこをしながら部屋中を飛び回っている。そこへ両親であるミスター&ミセス・ダーリング(堤真一、石田ひかり)が入ってくる。家族が揃った姿は幸せそのもの。
 その晩熱を出したトムを医者に診てもらうも、診立てはあまりよくない。やがて皆が寝静まった遅い時間に子供部屋の窓からピーターパン(中島裕翔)がやってきてトムを連れ去っていく・・・。
 それから1年後のある日の夜、子供部屋の窓が開き、再びピーターパンが現れる。驚くウェンディはジョンとマイケルを叩き起こし、トムを探すためにネバーランドへとピーターパンたちと共に旅立つのだった。

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