堂本光一「ナイツ・テイル」再演で井上芳雄意識し「よし頑張ろうと思うんです」!逆に井上からは「横をパッと見たら寝てるということ多い(笑)」とのギャップも

堂本光一「ナイツ・テイル」再演で井上芳雄意識し「よし頑張ろうと思うんです」!逆に井上からは「横をパッと見たら寝てるということ多い(笑)」とのギャップも1

 人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一が16日、都内で主演ミュージカル『ナイツ・テイル ―騎士物語―』製作発表会を俳優・井上芳雄、音月桂、上白石萌音、脚本・演出を担当するジョン・ケアード氏、日本語訳・訳詞を担当した今井麻緒子氏、東宝㈱常務執行役員演劇担当の池田篤郎氏とともに開催した。

 ケアード氏の脚本・演出により、2018年7・8月に帝国劇場で世界初初演。昨年夏に新型コロナ対策を徹底しオーケストラ・キャストともに大人数から成るコンサート・バージョンを無事に成功させたミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』が再演!再び堂本、井上によるコンビが蘇ることとなる。本日の登壇者以外でも岸祐二、大澄賢也、島田歌穂が出演することも発表となった。

 本公演の巨大なビジュアルを背にマスク姿で会見が開催。黒の衣装で登場した堂本は「世の中がまだまだ落ち着かないなかですが、ジョンがイギリスから来てくださったことと、この作品自体がジョンの愛で包まれた作品なんです。あらためて3年ぶりに台本を読んだりしていると、いまもなお、毎日発見があったりして、このニューノーマルといわれている時代にすごく沿った作品にあらためて感じております」と、感情があふれるのだとか。

 さらに、新型コロナウイルス禍の状況のなかでの公演へ「僕自身も、新型コロナウイルス禍になってから『ナイツ・テイル』の公演もそうですし、自分の舞台もできて、何よりもお客様が、マナーやルールを守ってくださっていて、本当に協力を頂いている。われわれとしては安心して舞台に立てる環境を逆に頂いてしまっているような感覚です。そういった意味でもたくさんの方の協力があって、自分はいまステージに立てているんだなというふうに感じています。その感謝を忘れずにステージに立たせて頂きたいなと」と、背筋も伸びるという。

 共演陣へは、「周りを見渡せば、素晴らしい実力あるキャストなのに、いろんなことを乗り越えてきた仲間ですが、うかうかしてると置いていかれてしまいますので、いろんな意味で、自分の気持ちをもう1度律してステージに立つことができたらと思っています」と、駆り立てられるような気持ちを語った。

 記者からは台本を読んで毎日している発見を具体的に問う声が飛ぶ。これに堂本は「公演中3年前、千秋楽までに必ず発見があるというか。ジョンからはそのとき『千秋楽まで答えは見つからないはずだよ。でも、それでいいんだよ。毎日それを楽しんで』と言われたんです。そして今回、けいこに入ったときに、前回を乗り越えてきたいい意味での自信と、スタッフ・キャストに囲まれて、そこにいることの安心ということもあって、3年前より落ち着いてけいこ場にいることができているんです。その落ち着いた感情で台本をあらためて読むと、この台詞って、ここのシーンに実はかかっていた台詞なんだと感じたりするんです。自分の中で深堀りしはじめて」と、話す。

 ほかにも井上の印象について堂本が「僕に持っていないものを持っているんですよ。そこは任せればいいやという安心感があるんです。その安心感の逆にステージに立つと本当に実力者なので、うかうかしていると大パンチ食らっちゃうなというのが共存しているんです。単純であまり格好いい言葉ではないですけど、よし頑張ろうと思うんです。それが思えるのが幸せだと思って。その感じが続いている感じです」と、評価

 逆に、井上は「もとからわかっていたことなんですけど、やっぱりスターなんだなって思いますね。普段は横をパッと見たら寝てるということ多いんですけど(笑)。常に自分を更新し続けているスターなんですけど、一緒にいるときは誰よりもシンプルというか素朴というか飾り気がないんです。ステージに立っている光一くんと普段の光一くんがギャップがすごいんです。でもそれがスターなんだなって年々思います。それと3年前よりエネルギッシュになっていて、役割も大きくなっていて、自分のコンサートやりながら『DREAM BOYS』の演出もされていて」と、話していたがその最後に「役割も増えて夕方に寝てますけど(笑)」とつけると堂本は「一緒に午後3時くらいに寝てるじゃな~い」と、楽しげに笑い合っていた。

 そして堂本から「この時代に必要なメッセージが入っていると思います。僕らは頑張れば頑張るほど、2人はバカだな!となるコメディーでストーリーなんです。昔のがんじがらめだった思想がいかに馬鹿らしいかがすごく笑えてくる作品になっています。そのあたりも今の時代に、その視点からものごとを見ようと思ったジョンの発想もすごいですし、3年前に観たお客さまもいると思いますが、たくさんの発見があると思います。毎日自分でも発見しながらと思っています」と、メッセージを。

 そこから、新型コロナウイルス禍のなかで上演するということへの思いとして、「開催することがいいのか悪いのか、日々葛藤でもあるんです。ですが、こういう状況だからこそ、心を豊かにしたいと思われている方が多いというのは間違いないことで、泣く泣く観に行くことを断念される方がたくさんいらっしゃると思います。ですが、僕らとしてはつなげていくことが大切だなとも思うんです。やめてしまう覚悟も持っていないといけない。それは、『なんとしてでもやるんだよ、進めるんだよ!』という気持ちではいけないと思ってます。そのバランスがとても大事なときだと思っています。重ね重ねにはなりますが、たくさんの方の協力があっていま自分たちはやることができる。だったら、その思いをしっかりつないで、今回は断念された方にもまた観てもらえる機会をと思っています」と、とうとうと胸の内を。

 しかし、ここまで話して堂本は、「……ということは『ナイツ・テイル』(のさらなる)再演を望んでいるということかな(笑)。3年前にも言いましたが、海外で僕たちじゃない役者たちで上演されたらそちらも観に行くというのは素晴らしいじゃないですか。そうなったら、断念された方たちとツアーを組んで僕たちとイギリスに観に行くと(笑)」と、即興で頭に浮かんだことを楽しげに話していた。

 ミュージカル『ナイツ・テイル ―騎士物語』大阪公演は9月7日から同30日まで大阪・梅田芸術劇場にて、東京公演は10月6日から11月7日までに東京・帝国劇場にて、福岡公演は11月13日から同29日まで福岡・博多座にて上演予定!

 ※会見別記事
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