舞台「『天国の脚本家 冴嶋コーキ』~袖振り合うも多生の宴~」(脚本・演出:滝井サトル)初日を直前にした囲み会見が18日、東京・銀座博品館劇場で開かれた。
2015年に初演された舞台『天国の脚本家』シリーズが新シナリオ『~袖振り合うも多生の宴~』としてリニューアル!「筋書きがないドラマ」なはずの人生に、実は誰かの手によって描かれた筋書きのあるものだったらというコンセプト。
本作では四兄妹の妹・四つ葉の結婚式の1週間前に不慮の事故で亡くなった森一平。そこで、人間の人生のシナリオをつづる「天国の脚本家」の1人である冴嶋コーキと出会う。しかもあろうことか、四つ葉の命日がその結婚式の日だと分かってしまう!なんとか人生シナリオを書き換えさせようと、ほかの天国の脚本家も巻き込んであの手この手で努力する一平だったが……。
会見には冴嶋コーキ役・井深克彦、森四つ葉役・新垣里沙、森一平役・柏木佑介、森二郎役・鷹松宏一、森三太役・松村泰一郎、天羽イツキ役・安達勇人、三途川渡役・萩野崇、タラ役・村上幸平、レバ役・藤田怜が登壇した。
まずはそれぞれから意気込みが。
井深は「この作品はみなさんの人生について描いた作品ですが、この作品を観て今までの人生、これからの人生を考え直すきっかけになってもらえたら」。
新垣は「家族を想う愛が奇跡を起こす……かもみたいな作品です。脚本をもらったときに、会えるうちに大切な人に会っておこうと思い温まるような作品なので、私達が演じることで、いまいちど会いたい人に会って後悔しないように、思いを伝えようと思ってもらえたら幸いです。一生懸命演じたいと思います!」。
柏木は「この作品はメッセージ性がたくさんあります。いろんな役が成長していくんですけど、お客様に観終わった後に、自分の人生とかを考えるきっかけになってもらえたら幸せです。千秋楽まで精いっぱい演じきります!」。
鷹松は「きょうはスウェットのような格好でダラダラした感じの役ですけど、とにかく良いものを。最高なものをお届けできるように頑張っていきたいと思います」。
松村は「作品が運命と絆がテーマだと思っています。僕は4兄妹で演じていくので、僕は絆の部分をみなさんにしっかりお届けできればと思っています」。
安達は「四つ葉の婚約者ですけれど、愛を持って1つ1つのお芝居に取り組んでいこうかと思います。たくさんのメッセージが込められている舞台です。来てくださった方々が天国に行ったようなくらい幸せになってくれたら嬉しいです。精いっぱい頑張りますのでよろしくお願いします」。
村上は「僕は冴嶋の敵役にあたりますけど、楽しんで演じたいと思っています」。
藤田は「私も冴嶋のライバルのような役ですけど、今回が初舞台なので、素敵なキャストさんからたくさん学ばせて頂いてそれを発揮したいなと思っています」。
萩野は「若くて素敵な俳優さん、女優さんが出演する中で、彼らの魅力が伝えられるように頑張らないといけないなと思っています」。
キャスト陣へは作品にちなんで人生で書き換えたいことはないかと質問が飛ぶと、井深は、「すごいたくさんあるんですけど、いろいろな失敗を踏まえていまの自分がいるんです」と、切り出して共演者らをうならせていたが、「書き加えたいことがたくさんあって、仕事面とか恋愛面で幸せになれたらなと思って。本当に幸せになりたいと思って」と、続け、共演者を笑わせていた。
一方、元『モーニング娘。』のリーダーも務めたことのある新垣は、「初めからいろいろ習い事をして、グループに入ったときにできればなと思います」と、ちょっとした後悔もあったよう。それでも、「いまお芝居に出会えているこの人生が私にとって幸せなので、私の運命を書いてくださっている脚本家がいたら『ありがとうございます』っていうくらい幸せなんです。今後はお芝居一筋で生きていきたいなと思っています」と、前を向いていた。
その後、ゲネプロではコミカルさとシリアスさを緩急をつけてキャスト陣が演じる姿を見せていた。
舞台「『天国の脚本家 冴嶋コーキ』~袖振り合うも多生の宴~」は18日から22日まで銀座博品館劇場にて上演!