俳優・高畑充希(29)、大久保佳代子(50)が1日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で映画『浜の朝日の嘘つきどもと』(監督:タナダユキ/配給:ポニーキャニオン)公開直前イベントに主題歌『栞』を担当したスリーピースバンド『Hakubi』のボーカル&ギター担当の片桐、ベース担当のヤスカワアル、ドラム担当のマツイユウキとともに開いた。
『百万円と苦虫女』『ロマンスドール』などを世に送り出したタナダ監督のオリジナル脚本作品。福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の“茂木莉子”こと本名・浜野あさひ(高畑)が高校時代の恩師・田中茉莉子(大久保)との約束である「朝日座」再建のため、小さな“嘘”をついても映画館を守ろうと奮闘するという物語となる。
イベント直前には来場した観客のモギリを敢行した高畑は、「普段こうやって映画に出演しても観てくださる方と生でお会いする機会がなかったので、すごく新鮮でした」と、いい体験になるとともに、「去年福島の朝日座で撮影させて頂いたときに、そこに格好良いもぎり席があって、そこでお客さんが流れていくのを思い出しました」とも。
さらに、高畑は、もぎりをすることによって、「ここに入れる特別な券を持ってるぜ!という気持ちになります」と、気持ちを話したり、福島に行った際には、「死んで桃を食べて帰りたいと思っていたら、桃のスープを頂けて、おいしかったです!」と、思い出も披露していた。
話がかわって、本作の宣伝のために、バラエティなどにも出演している高畑だが、映画などと違いへ「大久保さんと一緒にいろんなところを巡ってとなると普段通りにいけるんです。でも、たとえば、スタジオで集まって『よーい、スタート!』といったらみんなテンション上がるので、そこに驚くところから始まっています」と、現状を話しつつ、「私は、普段からワーッというタイプではないので、画面を通して暗く見えたりすると楽しかったのにという気持ちにはなります。ワイプでワーっとか、えーっとかというのをやって普通に見えるというか。いつも自分のテンションが行方不明になります」と、戸惑いもあるそう。
すると大久保は「自分が思っている口角を3倍上げて手の動きを入れる技術はあるみたいですよ」とコツを伝授。それに高畑はお礼しながら「私たちは現場の空気とかメイクさんとか役者さんに助けられてやっているのでそれを(芸人たちは)自力でやる感じがすごいです」と、尊敬の眼差しを送っていた。
自身にとってのエンターテインメントは?という質問も飛んだが、高畑は「私にとって酸素みたいな感じです。本当に去年まではあるのが当たり前で当然だったんです。観たいと思ったら映画も、舞台も行けるし、ドラマの撮影も普通にスケジュール通り進んでいたんです。それがなくなったときに、わっ、苦しいと思って。エンタメがなくても死にはしないとみんな言いますけど、私は死ぬなと思って。いまもみんなこんな状況のなかでも力強くこういった作品を作って、元気をもらってというサイクルがなんとかやれていますけど、もうちょっとスムーズにいい感じの流れになってくれたら良いなと思うし、この中でも火が消えないように私達が頑張らなにゃと思っています」と、思いの丈を語っていた。
そして、『Hakubi』による『栞』の生演奏ステージもありつつ、高畑から、「この作品は、(新型コロナウイルス拡大防止のための)自粛期間があけて初のお仕事だったんです。そのときの自分は状況がぐちゃぐちゃしていて、今より不安定なところがあったんです。この映画の中に散りばめられてる、タナダ監督の台詞とかが自分の中にグサグサ刺さってしまって。なので、いいタイミングで良い映画に携われたなと思いました。きっと来年には、こんなこともあったなって思いながら観れるのかなと思ったら、なかなか動いていない部分もありますけど、エンタメがほしいという熱気もちょっとずつ、みなさんお中で高まっているのかなって感じています。この作品は映画愛にあふれていますし、メッセージ性は強いけど、とっても気軽に見れたり、大久保さんの可愛さにひたれたり、温かくほっこり観れる映画になっていますので、できれば映画簡で観てほしいと思います」と、スピーチしていた。
映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は福島県で先行公開中で10日より全国ロードショー!
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