歌手で俳優・星野源(40)が4日、東京・有楽町のニッポン放送イマジンスタジオで『星野源のオールナイトニッポン リスナー大感謝パーティー』をオンライン限定で配信した。
番組スタートから6年目を迎えた星野の冠ラジオ番組『星野源のオールナイトニッポン』初のイベント。
配信イベントは、番組リスナーにお馴染みのディレクター・野上大貴&元AD・くまさん(三浦憲高)による前説や番組スタッフたちが考案したグッズの紹介を挟み、いよいよスタート。バックスクリーンに誰かの幼少期の写真が映し出されたと思えば、ディレクター野上のオープニングパフォーマンス“自立の舞”で開幕。
いつも聴いてくれているリスナーへ「ありがとう」を伝えるイベント。特設のラジオブースに座った星野は「佐久間宣行さんのイマジンスタジオでの配信イベントを見て、このようなリスナーイベントをやりたいと思っていた」と語り、この日を迎えられたことに喜びを隠しきれない様子。イベントの視聴者数がこれまでのニッポン放送の配信イベントの新記録を超え、3万人以上いることが発表され、改めてリスナーに感謝を伝えた。
最初に行われたのは、番組のジングルをリスナーから募集する名物コーナー『ジングルのコーナー』。今回は特別版として、動画付きで募集。プロ顔負けのクオリティの高い作品が寄せられ、星野はそのレベルの高さに驚いていた。
続いて今回の目玉企画『番組オリジナル曲を作ろう!』の前半戦。星野が作曲したメロディーにつける、「私にとっての星野源のオールナイトニッポン」をテーマにした歌詞(フレーズ)をリスナーから募集。事前に寄せられた歌詞は、なんと3600通以上。届いた歌詞に目を通し、星野自身が歌詞を当てはめ、ラストのサビ前までが完成。「ステキとスケベ」「メガネが曇る」「ばかじゃないの」など、番組のリスナーならではの歌詞がつづられた。
この後は、AD落合凌大による初の箱番組『MC落合の恋におち合い♡めぐり合い』やサブ作家・宮森かわらによる、YouTubeチャンネル「かわらや」で公開している料理動画の特別版を紹介。番組スタッフもフィーチャーされる番組ならではの時間となった。
そしていよいよ、ゲストのテレビプロデューサー・佐久間宣行とのトークコーナーへ。メディアで2人が顔を合わせて話すのは初めてという。これまでのラジオを振り返りながら、“2人の初めての出会い”の話から”“パーソナリティの在り方”の話まで発展。ラジオに向ける熱い姿勢をお互い褒め合う一幕もあった。
星野から「NGなしで星野を使えるなら、どんな企画を思いつく?」と質問された佐久間は「舞台の星野さんがすごく好きなので、ゆるめのシチュエーションコメディをやりたい」と話し、「15~20年前くらいに書いたけど、どこにも出していない星野源を使った企画がある」ことを明かした。
そんな佐久間も加えて、「番組オリジナル曲を作ろう!」の後半戦に突入。星野が1つ1つ言葉を取捨選択しながら、最後の大サビの歌詞を組み立てていく。初めて公開されるという星野の制作風景に、佐久間は「今この場にいることもすごいけど、家で日本酒を飲みながら見ていたい」と大興奮。いよいよすべての歌詞が決まり、完成したオリジナル曲のタイトルを佐久間が決めることになったが、「よく考えて最後に発表します!」と最後の生披露にタイトル発表を持ち越すこととなった。
そして、ミキサーの大沢和隆による、まるでドキュメンタリー番組のようなVTRを挟んだ後は、お待ちかね『星野ブロードウェイ』の特別公演。このコーナーはリスナーから募集したストーリーを番組作家が脚本化し、星野源ほか番組スタッフが出演し、演じる企画。
今回、この脚本を担当したのは『逃げるは恥だが役に立つ』『MIU404』『罪の声』などを手掛ける野木亜紀子。野木からの「源さんにはやったことのないであろうというチャレンジを入れてみました」というコメントが紹介され、いよいよ開幕。
星野とスタッフがドラマを演じる本作のタイトルは『娯楽の星』。星野は刑務所に収監された囚人Hを演じた。普段は、スタジオで音だけで届けている星野ブロードウェイだが、オールキャストによる演技が映像で映し出された。そして星野の新たなチャレンジにスタッフも拍手を送っていた。
イベントも終盤へ突入したところで、放送作家・寺坂直毅による「思わず頬ずりしたくなる、日本三大デパートエレベーター」を紹介するコーナーへ。鹿児島県鹿児島市の山形屋、栃木県宇都宮市の東武宇都宮百貨店、東京都中央区の日本橋高島屋を勝手にピックアップし、「愛してるよ!」と愛を誓った。
約3時間にわたったイベントもいよいよ終了の時間へ。ついに星野とリスナーの合作であるオリジナル曲の生披露の時。佐久間が考えて付けたタイトルは「キミと星」。寺坂による口上を受け、3時間しゃべりっぱなしとは思えないほど、しっかり力強く歌い上げた星野。
最後のあいさつでは、「いつも僕1人ではできないラジオをやりたくてやっています。リスナーを巻き込んでいくラジオをやりたいと思ってきたのですが、それが今日、可視化されたと思います」と確かな手ごたえを感じていた。
そして「参加してくれてありがとう!また会いましょう!」とリスナーに改めて“ありがとう”を贈り『リスナー大感謝パーティー』の幕を降ろした。星野、番組スタッフ、そしてリスナーがともに作り上げ、音楽家、俳優、そしてラジオパーソナリティという星野の魅力が詰まった、濃厚な配信イベントとなった。
なお、本イベントは12日までアーカイブ配信が視聴可能となっている。
※本イベントはソーシャルディスタンスを確保し、スタジオへのスタッフの立ち入りを最小限に制限して実施するなど、新型コロナウイルス対策を万全の上で行われた。
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