「ARASHI 5×20 FILM」Dolby Cinemaポスターは「Breathless」のワンカットで込められた意味は？通常ポスター、60秒の予告編も公開でポイントも

Dolby Cinemaポスター

　大野智、二宮和也、松本潤、櫻井翔、相葉雅紀のアイドルグループ『嵐』によるライブ・フィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』（監督：堤幸彦／配給：松竹）。本作の60秒の予告編、Dolby Cinemaポスターと通常ポスターが15日、公開となった。

　2018年11月から2019年12月まで1年以上に渡り、計50公演、1ツアーとして、日本史上最大の累計237万5000人の動員を記録した、嵐20周年のツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』。このツアー中、「映画を撮影するため」に1日限りで開催する、過去に例を見ない「シューティング・ライブ」を敢行したもの。

　撮影に使用したカメラの台数は125台。また、撮影日は「シューティングライブ」の名目・前提で5万2000人の観客を集め、通常のライブとは異なる撮影を意識したパフォーマンスで、既出のパッケージにはないようなアングルから『嵐』のメンバーを捉えた。観客の協力なしには撮影できなかったとメンバーも感謝しており、まさに“お客さまとともに作り上げた”ライブとなっている。

　「さあ、映画館で夢のつづきを始めよう」というコピーは、彼らの活動の延長線上にあり、ライブ（＝夢）の「つづき」であることを提示したものとなっている。

　予告編で使用されている楽曲は『感謝カンゲキ雨嵐』『Monster』『Love So Sweet』『Oh! Yeah』の4曲。「この映画でしか見られないアングル」「メンバーとの距離感」「会場・演出のスケール感」「ファンとの一体感」をポイントに制作された。

　一方、Dolby Cinemaポスターは『Breathless』のワンカット。Dolby Cinemaの大きな特徴のひとつと言われる、『黒』を『本当の黒』としてスクリーンに映し出すという点を平面で表現できるように工夫。そして「本当の黒」、その中に浮かび上が5人の姿と、その5人を取り囲む観客は、それらの顔やペンライトがはっきり認識できるような具体表現は避け、全体が象徴的に意味を成すような表現を意識。たとえるならば、5人が浮かぶステージは月、観客は星、全体として相互不可欠な意味を持つものとなった。

　なお、「ドルビーシネマで映画を超える」というコピー、さらには「嵐」の漢字に特殊加工のラメ加工を施すことで、このポスターそのもののスケール感を生み出していることも特徴。

　そして通常ポスター。そのなかに使用されているカットはすべて『5×20』のワンカット。こちらも「嵐のライブはお客様がいて、5人とお客様が一体となってライブが完成する」、という点をこの平面上で表現できるよう意識。具体的には、上段はメンバー5人、中段に観客、下段にその双方を収めたショットという構成にしている。これは、ポスターの1／3を占める形で観客カットを使うという思い切った試み。それほどに、この作品にとってお客さまの存在は大切な1つの要素となっている。

　『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』は11月3日よりドルビーシネマ限定先行公開、同26日より全国公開予定！

　※記事内画像は（c）2021 J Storm Inc.