女優・吉岡里帆(24)が23日、東京・上野公園内にある東京都美術館 企画展示室で『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』東京展内覧会に訪れた。
本展は日本初となるオランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクト。「第一部:ファン・ゴッホのジャポニスム」と「第二部:日本人のファン・ゴッホ巡礼」の2部構成で、ゴッホと日本との相互関係にスポットを当てていることが特徴だ。『タラスコンの乗合馬車』、『雪景色』など4つの日本初公開作品を含むゴッホ作品約40点と、ゴッホが影響を受けた浮世絵など約50点を同時に展示しているのが見どころの1つ。吉岡は11月3日にNHKで放送予定の特集番組『ゴッホは日本の夢を見た』に出演を予定している。
ワインレッドのドレスでゴッホの『寝室』を前に会見を行った吉岡。展示へ、「素晴らしいなと思ったのが花魁ですね。特集番組でフランスやオランダに行かせていただいた時、行く機会があったんですけど、背景に富士山とか描かれていたりしたんですけど、美人画が描かれているのを見て感動したりゴッホが見ている世界を感じられて」と、現地での風景が重なって心動かされたのだとか。
そのゴッホについては、「人の心のあり方を教えてくれるような存在」といい、「実際日本に訪れたことがなかったんですけど、自分の中に日本を作り出して絵を描いた審美眼という感じを持っていて、一緒に語り合えるなら語り合いたいですね」と、親しみを覚えるような存在でもあるようだ。
さらに番組のロケ先での思い出について、南仏のアルルに行ったことが印象的だったようえ、「何もないとても壮大な自然で旧市街地で歴史も深見がある街で、そこに行くと自然とこみ上げてくるものがあるというか。ゴッホがそこに何を見ていたのか、その形式に自然と涙が落ちるような気がして。感じる心というか、なんて綺麗なんだろうと思い投影されていって、あらためて気付かされるという感じでした」と、その視点を感じることができる喜びがあったようだった。
そして吉岡から「ゴッホという、世界中の方たちに愛されている巨匠の1人です。今回は彼がどういう心で絵を描いてきたのかというのを感じてもらえれば。心が浄化されるような気持ちになってもらえると思います。どの作品も素晴らしいことは間違いないですし、展示の仕方が面白いです。ゴッホの見ていた視点というのも感じられる展覧会かなと思います」と、呼びかけていた。
「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」東京展は24日から2018年1月8日まで同所にて開催!