和田雅成「今僕が持っているものすべてで勝負させて頂いている」や剛力彩芽女子高生役に「大丈夫かな」と不安あったと吐露!水野美紀 演出兼女優に「ずっと鼻血出そう」

和田雅成「今僕が持っているものすべてで勝負させて頂いている」や剛力彩芽女子高生役に「大丈夫かな」と不安あったと吐露!水野美紀 演出兼女優に「ずっと鼻血出そう」1

 俳優・水野美紀、和田雅成、剛力彩芽、演出家・矢島弘一氏が7日、東京・新国立劇場 小劇場で舞台『2つの「ヒ」キゲキ』ゲネプロを前に会見を開いた。

 水野と矢島が共通テーマ『悲喜劇』に応じてそれぞれが脚本を書き下ろした1幕『パンティーアナーキズム』(脚本・演出:矢島弘一)と2幕『テクタイト』(脚本・演出:水野美紀)で1つの作品として上演する。『パンティーアナーキズム』ではこの時代に馴染めず同級生がいじめられ家族ともうまくいっていない女子高生・桜子(剛力)が、ある日クラスメートのパンティを手にするという物語。一方、『テクタイト』はある舞台の千秋楽に小田島と呼び合う謎の集団が訪れたことから起こる、想いの交錯などが描かれる。2つの別々の物語がリンクし2作品同時上映となること特徴の舞台となっており、会見前には水野、和田、剛力とともに富田翔、真凛、椎名鯛造、宮下貴浩、福田ユミ、水原ゆきによる記念撮影が行われた。

 和田は水野演出の『テクタイト』を主演し、矢島の『パンティーアナー』では桜子に影響を与える重要な役どころ。とくに和田は「水野さんの方では主役をやらせて頂いて、今僕が持っているものすべてで勝負させて頂いている作品だと思います」と、意気込みを。水野も、「うちの『テクタイト』は役者さんたちの魅力が見どころだと思います。和田くんも1つの役ですけどいろんな顔を見せてもらえるような役なんです。劇中劇に出てくるヒーローのような役柄だったり役者さんたちが1つの作品でいろんな子を見せてくれています」と、アピールした。

 一方、剛力は、矢島氏演出の『パンティーアナーキズム』の主演へ、「矢島さんお作品では常に何かに葛藤している桜子で、眉間にシワが寄っているような感じで、そんな感情は誰しも持っていると思うんです。水野さんの方は根底に母性を感じました。そこはやりがいがあるなと思っています」と、特徴をそれぞれ語る。

 とくに剛力は、女子高生の桜子を演じると聞いた時に、「大丈夫かな」と不安に思ったそうだが、「衣装合わせした時に『全然行けるね!』と言われたので、安心してやっていこうと思います」と、笑みを浮かべていた。

 ちなみに、水野は演出家としても参加しているが両作品に女優としても参加する二足のわらじとなる。このことを尋ねると、「もうずっと鼻血出そうですし、ずーっとハゲそうです」と、苦笑いしつつ、「演出のことを考える時の脳は違っているんです。矢島さんの演出を受けて、いざ自分が演出になろうとなった時に全然頭が働かなかったり、とにかくキャスト・出演者のみなさまに助けられてここまでこれました」と、しみじみ。

 しかし、周囲からすると水野自身の評価とは違うようで、矢島氏は、「ポテンシャル怪獣というかエネルギー怪獣というか。カロリーがすごいんです。一緒に居て、こっちが疲れているなというそぶりを見せられないくらい、ずっとエネルギーがあるので、隣にいて勉強になりました。太陽のような人です!」と、エネルギッシュといい、和田も「パワフルな方で僕たちが演出をされているときも、引っ張っていただいているような存在です」。剛力も「頭の中を覗きたいくらい切り替えがすごいです!目の前で演出の勉強もさせて頂いていますし、気にかけてくださるので、本当に助けて頂いています」と、とにかく頼りになる存在のようだった。

 ほかにも作品にかけて自身の人生は「悲劇と喜劇がどちらが多い?」との質問も飛んだ。「悲劇もありますけど、毎日楽しいので喜劇ですね」(剛力)、「悲劇が多かったです。でも、いまはそれすらも楽しめる、どっちも喜劇に変えられるようになりました」(和田)、「最近は(女優で演じていて)喜劇が楽しいですね。悲劇でものすごくシリアスな役どころとか、重い役どころはやっていても気分的につらくなります。やっていても明るくやるのがいいなって」(水野)、「脚本家なんて悲劇しかないと思います(笑)。他人から見たら喜劇であって、自分から見たら悲劇というものを作っていて、どっちも一緒かなと思います」(矢島氏)と十人十色といった様子だった。

 そして矢島氏から、「今の時代に合った見やすいものかなと思います。ともに生きる上で、エネルギッシュな作品で、テーマ性のある生きるとはなんぞやという、2つが1つになっていると思います。両方総合してセットで楽しんで頂けるといいなと思っています」といい、水野から、「並べてみることで、見えてくるものがあると思います。配信の方でも観て頂けたら!頑張ります」と、アピールしていた。

 舞台『2つの「ヒ」キゲキ』は7日から14日まで新国立劇場 小劇場にて上演予定!

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