岡田将生“妹”川口春奈は「嘘をつけない感じが伝わってきました」！緒形直人からは「2人は兄妹」で「川口さんが岡田くんを突っついたりくすぐったりするんです」と証言

　俳優・岡田将生（32）、川口春奈（26）、緒形直人（54）が28日、東京・スペースFS汐留で映画『聖地X』（監督：入江悠／配給：GAGA／朝日新聞社）完成披露試写会を入江監督とともに開いた。

　父親が遺した別荘のある韓国に渡り悠々自適の生活をしていた小説家志望・輝夫（岡田）。そこへ結婚生活に愛想をつかした妹の要（川口）が転がり込んでくる。愛は日本に夫の滋（薬丸翔）を残してきたはずだったが、韓国の商店街で翔を見かけた要は、あとを付いていき巨大な木と不気味な井戸を擁する和食店にたどりつくのだが、その店では過去に数々の惨劇が起こり、呪いが増幅し続けていた場所だった。想像を絶する悪夢が始まる……。

　岡田は、「約2年前に韓国で1ヶ月撮影して、やっとみなさまに観てもらえることが嬉しく思います」と、日の目を見ることに万感の思いを。

　韓国ロケしたときの思い出へ。「韓国のスタッフの方たちが朝6時からお茶飲み場みたいなところがあって、辛いものを食べていたんです。それが可愛らしかったというか。スタッフの方からも『食べてみるか？』と声をかけて頂いたりして。それでそのお茶飲み場に朝から行くことを日課にしたんです。通訳の方がいらしてくれて、通訳してくれたんですが、積み重ねて、いいチームができたんじゃないかなと思います」と、コミュニケーションを図った岡田がいえば、川口は「みんなで朝ごはんをとって、ご飯を食べる時間はコミュニケーションを撮る時間があって」と、大勢で一緒に食事をすることで結束が固まっていったそうだ。

　本作で初共演でしかも兄妹を演じたということで岡田と川口がお互いの印象を質問。岡田は「一緒に仕事をすると嘘をつけない感じが伝わってきました。正直な方で、こっちも駄目なお兄ちゃんを演じているんですけど、僕を妹としてちゃんと叱ってくれるというか。頼っている部分がありましたね」と、信頼をしていたといい、川口は「撮影中は私のくだらない話を“うんうん”と聞いてくださっていいお兄ちゃんでしたし、とっても優しいお兄ちゃんです！」と、ニッコリ。

　そんな2人を見ていた緒方は「2人は完全に兄妹でしたね。川口さんが岡田くんを突っついたりくすぐったりするんです。その受け方というか、いなし方がうまくて兄妹という感じはしました」と、ほほ笑ましかったそうだ。

　ほかにも、川口は劇中に犬が出てくるそうだが撮影中かわいがっていたものの、撮影終盤でその犬に噛まれてしまったそうで川口は「すっげー痛かったです！なんだよーと思って」と、肩を落としたという話や、作品では水の描写が多く岡田は何度か水に入ったそうだがその水が冷たすぎて思わず入江監督を睨んでしまったほどだそうで「寒すぎてなんで入るんだろう」と、恨み節を漏らすと、入江監督は「入る必要なかったんですけどね」と、ひたすらに苦笑いだった。

　続けて、Twitterを通じて寄せられた質問にも答えていくこととなり、怪奇現象を信じる？という質問に岡田は「僕は信じてますね。その土地で起こっていたことを、現象を聞くと……。幽霊は割と信じている方です」と話すと、川口は小声で「信じてる……」と、首をかしげながらで「そういうものかはわからないですけど、毎回ここに来ると気持ち悪くなるところはあるんです。そういうことはあるので」と、半信半疑な部分もあるようだった。

　さらには、みなさんにとっての聖地あるという質問には、岡田は「僕、毎年1月に伊勢神宮に行っていたんです。行かせて頂くとパワーが出て、今年の仕事も頑張ろうと思って。コロナになってからは行けてないので、落ち着いたら行きたいなと思いますね」としみじみ話せば、川口は「私、結構どこでもいいんです。バカなんでどこでも楽しめるし、寝れるし。でもやっぱ、地元はいいですね」と、あっけらかんと返答して笑いを誘う。緒方はといえば、「北海道の静内というところに牧場があるんですけど、デビュー作で、そこに1年いて、場所や人柄からパワーをもらえたので、サンクチュアリというか」と、懐かしげに回顧していた。

　そして岡田から「日本のスタッフと、韓国のスタッフと一緒に作った映画です。僕自身意外性のある映画だなと思いますし、癖のある映画だなと思っています。楽しんで頂けたら」と、メッセージを寄せていた。

　映画『聖地X』は11月19日劇場と配信で同時公開！