アイドルグループ『関ジャニ∞』の丸山隆平が2022年2月3日から上演を予定しているブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(作・演出:ジョン・キャメロン・ミッチェル)を主演することが8日、発表となった。
本作は1997年にオフ・ブロードウェイで誕生したミュージカル。日本では、2004年、05年に三上博史で初演、07年、08年、09年には山本耕史により全編英語詞の歌唱で、12年は森山未來により日本を舞台としたオリジナル解釈で、そして19年には浦井健治が上演している。
少年ハンセルがアングリーインチという悲しみを抱え、性別を超えたドラッグクイーン・ヘドウィグとしてロックバンドのライブステージに降臨。物語は、そのヘドウィグによって、これまでの生い立ちと現在の心情を表す歌とともに、一人語りで進行していくものとなる。演技・歌・そしてライブパフォーマンスというさまざまな要素を持つ作品でヘドウィグ役を丸山が演じる。なお、丸山は本作で初ミュージカルとなる。
また、恋人でありバンドメンバーとしてヘドウィグを陰ながら見守るイツハクは、さとうほなみが演じるとしている。
今回の起用に丸山は「僕にとって新しい愛の起源とカタチを提示してくれた、厳しくも温かい大好きな作品です。いつか演じることができたらと、思っていたことが叶うに至り、言葉に表せない喜びと、怖さが同時に押し寄せてきました」と、喜びを。
共演のさとうへは「女優さんとしてどの作品を観ても素敵です。そして、彼女はドラマー!僕は、ベーシストでもあるので、いいバディーになるのではないかしら、と思いますし、とてもワクワクしてます」と期待を寄せている。
さらにビジュアルも公開となったが「今回のビジュアル撮影前はとても不安でしたが、みなさまにヘドウィグを彩っていただけたおかげで、堂々と一瞬で入り込むことができました。この感触をヒントにさらにヘドウィグの世界にdiveしたいです。リモートですが、ジョン・キャメロン・ミッチェルさんと顔合せが出来て、感激でクラッときました。ほんものやぁーーっ!って。『ヘドウィグの世界へようこそ!』と、歓迎していただけて、より気が引き締まりました!作品のことから他愛もないお話もして、今後さらにコミュニケーションを取っていけたらと思います」と、意気込みも。
そして、「1ヶ月先のことさえ霧の中の話のようで、来年の2月のことなんて想像できないですよね。世界中のみんながそうであるように、僕もそうです。公演が叶った時は、このミュージカルでみなさまの心に彩をそっと贈らせてください。健康な身体でお逢いできることを心待ちにしております」と、呼びかけている。
ブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』東京公演は2022年2月3日から同13日までEX THEATER ROPPONGIにて全14公演、大阪公演は2022年2月16日から同19日までZepp Osaka Baysideで全7公演、福岡公演は2022年2月23日にZepp Fukuokaにて全2公演、名古屋公演は2022年2月25日から同27日までZepp Nagoyaにて全4公演、札幌公演は2022年3月2日にZepp Sapporoにて全2公演、東京凱旋公演は2022年3月4日から同6日までZepp DiverCityにて全4公演で上演予定!
■ジョン・キャメロン・ミッチェル氏のコメント
丸山隆平さんが主演を務める新公演の演出を手掛けることになりました。丸山さんとは既に話し合いを進めていてご一緒できることを今からとてもワクワクしています。実は舞台版のヘドウィグは今まで一度も演出したことがなく、今回の公演用に新しいアイデアも用意しており、長年信頼してきた日本の制作チームとのコラボレーションも楽しみ。コロナの問題もありますが、私も初日には来日できることを願っています。いい公演になるように、そしてみなさんに新しいヘドウィグを楽しんでいただけるように力を注ぎます!
■さとうほなみコメント
最初にお話を頂いた時は、バンドメンバーでお誘いいただいているのだと勘違いしていて、イツハクでと聞いたときは正直とても驚きました。この作品はとても魅力的で、イツハクという複雑だけど人間味のあふれる人物で出演させていただけること、心より嬉しく思います。ビジュアル撮影で丸山さんにお会いした時には「目の前にヘドウィグがいる…」と見惚れてしまいました。とてもお綺麗です。そしてライブを模して撮影をしたときに、胸が高鳴り、私自身本番がとても楽しみになりました。ヘドウィグの人生と、イツハクとの関係。切なく儚く美しい。そんな物語をイツハクとしてパワフルにお届けできればと思います。お楽しみにお待ちいただければ幸いです。
■STORY
少年ハンセルは、自由の国アメリカに渡りロックスターになるのが夢だった。
彼は幼少時に母親からプラトンの魅惑的な「愛の起源」の物語を聞かされる。以来、彼は自分の“カタワレ”を見つけようと心に決める。ある日、彼は偶然一人の男と出逢う。その男に見初められ、彼との結婚の道を選んだハンセルに待ち構えていたのは、アメリカへ渡るための“性転換手術”だった。しかし、手術を受けたハンセルの股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。その後、ヘドウィグを名乗り渡米を果すも離婚、ベビーシッターなどをして日々の糧を得つつロックバンドを組むも、なかなか成功への道が見えず生活に追われていた毎日だった。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐようになるヘドウィグだ
ったが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボード No.1 のロックスターに上り詰める。最愛の人に裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追い、スタジアム脇の冴えない会場で巡業する。果たして、自分の魂である歌を取り戻し、捜し求めていた“カタワレ(=愛)”を見つけることができるのか…?
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